先日、患者さんの付き添いでMRI室へ行く機会がありました。私自身もときどきMRIを撮像してもらうので見慣れた場所ではあります。


しかし、ふと見ると MRI検査室のドアが開放されており、私の白衣の胸ポケットには金属部分のあるボールペンがあることに気付きました。


ドアが開いているということは検査室内部から強力な磁場が発生していることになります。私が着ている白衣に収納している金属類は大丈夫なのでしょうか???


過去にMRIの吸着事故について記事にしましたが、下の画像のようなことが発生したらトンデモ無い事態です。




2 - コピー




しかし、検査室のドアが開いているにもかかわらず、私の胸ポケットにあるボールペンはピクリとも動きません。う~ん、どういうことでしょうか?


MRIの技師さんに確認したところ、小さな金属であればよほど本体に近づかない限り吸着されることは無いようです。


一方、ベットや点滴台のような大きなものは、部屋の中央ぐらいに行くとヤバいようです。いずれにしても、検査室の外であれば、ほとんど問題無いとのことでした。


どうやら、金属としての質量が大きければ大きいほど吸着力が増して吸着事故が発生しやすいですが、小さな小物なら検査室外であれば問題ないそうです。少し安心しました(笑)。







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