自費診療で流行っている「やせ薬」をご存知でしょうか? それは、糖尿病治療薬のひとつである SGLT2阻害薬です。最近では糖尿病専門医がオンラインで自費診療しています。


SGLT2阻害薬は、尿細管で尿中の糖の再吸収を阻害することで血糖を低下させる作用機序です。そして副作用として体重減少があります。


この体重減少が結構強力で、臨床的にはるい痩の併発が問題視されるほどです。この副作用を逆手にとって「やせ薬」としてSGLT2阻害薬が処方されるわけです。


DIに掲載されている現実的な副作用は下記のごとくです。
  • 多尿
  • 尿路感染症
  • 脳梗塞


すべて尿中に糖が過剰に排泄されることを原因とする副作用です。多尿は糖尿による利尿作用、尿路感染症は糖尿、脳梗塞は多尿による脱水によって併発します。


そして、体重減少に関する注意点としては、脂肪も減りますが筋肉量も減少してしまうことが挙げられます。筋トレしても SGLT2阻害薬の服用中は筋肉がつかないようです。


体験者にヒアリングすると、1ヵ月で 2kgぐらいは簡単に体重が減るそうですが、その後はアタマ打ちになります。


各種の副作用や筋肉が落ちてしまうことを考えると、1ヵ月程度の短期間のみ服用して 2kgほどの体重減少を確認できれば、服薬を中止するのが良いようです。


ただし、重篤な合併症併発リスクがあるので、やはりやせ薬としての SGLT2阻害薬の服用は控えた方が無難だと思います。





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