先日の人工膝関節全置換術(TKA)で気付きがあったので、備忘録としてブログ記事にさせていただきます。


私は KneeAlign 2を使用しています。PSタイプを選択することが多いので大腿骨骨切りを屈曲 3度、0度~0.5度内反、脛骨骨切りは後方傾斜 3度、0度~0.5度内反にしています。


ところが、先日の症例では、大腿骨のカッティングガイドをピンで固定する際に、0.5度ほど外反になってしまいました。


そのような場合は、脛骨側の骨切り角度で、大腿骨骨切りで満足できなかった部分を矯正します。例えば、大腿骨外反 0.5度になった場合には、脛骨内反 0.5度といった感じです。


ところが、いざ脛骨で調整しようとした際に、大腿骨を何度で骨切りしたのかを失念してしまいました...。助手に訊いてもあやふやな感じです。


やむを得ず、脛骨で矯正しようという考えを捨てて、普通に後方傾斜 3度、内外反0度で骨切りすることにしました。


おそらく、手術室のホワイトボード等に外回り看護師さんに記入してもらっていたら、このようなミスも無かったと思います。今度からは骨切り角度を記載してもらおう...。







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