私も連載させていただいているケアネットで、興味深い記事がありました。新型コロナウイルスのまたぞろ悪知恵、はたまたご利益?~鎮痛作用を発見 です。



アリゾナ大学チームの今回の研究の結果、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質はそのVEGF-A信号伝達を遮断し、VEGF-Aによる痛みをすっかり解消することがラット実験で確認されました。

がん治療を目的に開発されたb1b2領域遮断化合物EG002295)もスパイクタンパク質と同様の鎮痛作用があることも示され、さらに研究を進めれば、乱用が問題となっているオピオイドに代わるNRP1標的鎮痛薬を生み出せそうです。



筆者の清宮氏は、SARS-CoV-2に感染しても他覚症状に比して自覚症状が軽度なのは、今回のスパイクタンパク質の鎮痛作用が関与しているかもしれないとおっしゃられています。


米国のアリゾナ大学チームが、創薬につながる可能性のある素晴らしい発見をしたようです。これこそ、まさに災い転じて福となす、かもしれませんね。





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