変形性膝関節症の診療では欠かせないもののひとつに、単純X線像のKL分類(Kellgren-Lawrence分類)があります。
評価が定性なので、医師によって若干評価が異なってしまうことが難点ですが、広く周知されているため使用せざるを得ないと考えています。
感覚的に「これは KL grade 3だな」と言った感じで Gradeを判定していましが、最近になってGradeの定義を忘れてきたので、もう一度復習することにしました。
- Grade 0:正常
- Grade 1:軽度の骨棘や骨硬化のみ
- Grade 2:軽度の関節裂隙の狭小化を認める(25%以下)
- Grade 3:明らかな関節裂隙の狭小化を認める(25~75%)
- Grade 4:ほぼ関節裂隙が消失している(75%以上)
とりあえず関節裂隙で KL分類が決まるので、こじつけっぽいですが「Grade 3は 4段階中の 3だから 75%以下」と覚えておくとよいのでしょう。
改めて見直すと、やはりファジーですね(苦笑)。なんのために KL分類をするのか分からなくなってきました...。
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初学者がTKAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です
他にも曖昧にしか覚えてないけど恥ずかしくて言えない分類とか結構あるんですよね…