関節リウマチのT2T (Treat to Target) 治療の意義についてまとめます。
SDAI, CDAI,DAS28などの指標や、ACR/EULAR 寛解基準を基準にして、明確な数値目標を設定して、それに到達するまで評価と治療内容の見直しを繰り返すことを明記した点が非常に斬新です。


T2T治療は関節リウマチにかぎらず高血圧症や糖尿病でも導入されている概念ですが、明確な数値目標を設定して、それに到達するまで評価と治療内容の見直しを繰り返すことで、治療成績を上げています。


ただし、SDAI, CDAI,DAS28などの指標やACR/EULAR 寛解基準は、全ての症例で関節リウマチの活動性や機能障害の程度を正確に評価しているとは言い難いのでは?と思います。
指標を妄信するのではなく、目の前の患者さんの状態を見て、関節の腫れを触って感じるのが一番大事なんでしょうね。