整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

アルバイト

医師のアルバイト・バブル崩壊?!

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新型コロナウイルス感染症は、医師に想定外な影響を与えています。それは、収入の劇的な減少です。このことに関しては、開業医・勤務医を問わず深刻です。


まず開業医ですが、患者さんの受診抑制が顕著であることに加えて、自分やスタッフの安全確保が難しいため医療側からも受診抑制に舵を切らざるを得ない状況です。


このため、多くのクリニックや医療機関で医業収入の劇的な減少が発生しています。この状況が長期化すれば死活問題になりかねず、経営者目線では暗鬱たる気持ちになります。


一方、勤務医も厳しい状況に追い込まれる人が増えています。最も割りを食っているのは外勤が禁止された大学関係者です。特に大学院生にとっては死活問題でしょう。


正規雇用の大学スタッフも苦しい状況です。新型コロナウイルス感染症の最前線で戦っている人が、最も割りを食っている状況は信じ難いものがあります。


普通の感覚では、減給(院生は無給・無保障)の状況で命の危険を冒して医療に従事するなどありえないですが、ほぼすべての医師がまじめに遂行しているのは驚くべきことです。


このように医療業界は受難の様相を呈していますが、コロナ禍が過ぎれば元に戻るのかと言うと、そうとも言い切れないと考えています。


平時になれば、医療側は受診抑制姿勢を解除します。しかし、患者さん側では受診抑制が習慣化する可能性を否定できません。


何と言ってもコロナ禍の数カ月程度では、受診抑制しても表面的には疾病の増悪等の問題が表面化しなさそうなので...。こうなると開業医的にはキツイです。


一方、アルバイト枠を減らした医療機関も簡単には枠を復活させないことが予想されます。アルバイト枠は収益性が低いため、患者数が戻っても復活するインセンティブは低いです。


こうなると、コロナ禍の縮小した医療体制が持続することになるため、医師全体の収入はかなり減少することになります。


これらはあくまで私の予想なのですが、新型コロナウイルス感染症は開業医の収益性を棄損し、勤務医のアルバイト・バブルを崩壊させるのかもしれません。





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アルバイト相場は40年間不変?!

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表題違いで恐縮ですが、ケアネット・ドットコムの連載企画【医師のためのお金の話】の評価と先生の「資産形成」についてのアンケート結果が本日アップされました。



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意外にも不動産投資への関心が低く、国内株式投資や現金・預貯金を取り上げて欲しいとの結果でした。1分ほどで読了可能なので、是非ケアネットを訪問してくださいね。



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MedPeerで、石蔵文信医師が連載をされています。少し古い記事ですが、【第11回】タイムスリップしたかのようなバイト代 が目からウロコだったのでご紹介します。


石蔵先生は退職しているのですが、暇なのでアルバイトを探したそうです。この記事ではその経験を公開されていました。私が目からウロコだったのは次のくだりです。






登録してみると、毎日のようにバイト情報が流れてきます。そこであらためて驚いたのは、そのバイト代です。都心部では、相場は午前午後を問わず「1時間約1万円」です。


内視鏡などの技能があれば1.5万円くらいになるようです。当直に関してもほとんど寝ることができるものなら3~5万円、救急対応が必要なら7万円前後、日曜の日当直で10万円前後―といったところです。


さすがに地方はやや高額になるようですが、2泊3日で27万円と言われて一瞬は「割がよいな」と思いますが、ほぼ3日拘束されることを考えるとそれ程うまい話ではなさそうです。その前後に時間の余裕が取れれば、観光や釣り、登山などを楽しむことはできますが忙しい人にとっては移動の時間も惜しいでしょう。 




40年前の相場そのもの


若い人はピンと来ないかもしれませんが、アルバイトのこの相場は私が若い頃とあまり変わっていません。約40年前の相場とほとんど一緒、いや、むしろ悪化していると言えるでしょう。







う~ん、これには驚きました。もちろん石蔵先生の記憶に頼っているだけなので、エビデンスレベルは低いと思います。


しかし、私が医師になった20年前と比べても概ねアルバイトの相場は変化していない印象です。言われてみれば、、、、ですね。


そして、アルバイト相場が40年前も同じだった場合、物価上昇率を勘案すると、実質的にアルバイト相場は30~40%減価しているようです。


将来的にもアルバイト相場が上昇する見込みはほぼありません。医師数は漸増しているので、医療費が抑制されると必然的にアルバイト相場に下落圧力がかかります。


なかなか厳しい未来予想図ですね。稼げるうちに稼いでおくのが吉なのかもしれません。。。






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診療報酬の高い科はどこ?

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昨日の続きです。【2017年版】診療科別・医師の年収比較~給与の高い科目はここだ! に注目してみました。





全国の病院、クリニック等の求人票の中から、地域や求められる経験年数を問わず、無作為に4,632求人を抽出した上で、提示されている給与(年収)の下限値の平均を算出しました。また、2015年版の順位と、そこからの変動額も記載しています。



66 - コピー




これはなかなか興味深い記事ですね。やはり、今最も熱い在宅医療が首位に立っています。2015年から年収ベースで131万円もアップしていることからも過熱振りがよく分かります。


整形外科も意外に検討しています。これは、脊椎外科の隆盛が関係しているのではないかと思います。リハビリテーション科も53万円アップの5位と大躍進しています。


ちなみに脊椎外科の隆盛は診療報酬の高さが原因ですが、これは国の政策誘導ではなくて治療方法のイノベーションに因るものです。


国が意図しないイノベーションの結果、従来の診療報酬体制に大きなチャンスの窓が開きました。このため、急激に脊椎外科医師の価値がアップしたのです。


ただ、国の政策方針による診療報酬上の優位ではないので、かつての眼科における白内障治療のように国によって潰されてしまう可能性が高いと考えています。


このあたりは、現時点で隆盛だからと言って、今から若い医師が新規参入するのは少し危険かもしれません。


一方、現時点で独り立ちしている脊椎外科医は、追い風が吹いている間に、可能な限り収益を積み上げることに注力するべきでしょう。


あと、下位の科を見ると、皮膚科・放射線科・眼科・麻酔科が目を引きます。いずれも2015年からマイナスとなっており、これらの科が置かれている厳しさが伝わってきます。


下位に沈んでいる理由は、やはり医師の供給過多だと思います。これらの科はQOLが高くて人気の科ですが、希望者が殺到した結果、レッドオーシャン化してしまったようです。


弁護士や歯科医師と同じく、医師も各科レベルでみると需給関係が悪化している科が存在することが垣間見れます。


途中で科を変えることは難しいので、科を選択する時には、興味があるという観点からだけではなく、需給関係も検討するべきでしょう。






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アルバイト医師は「炭鉱のカナリア」

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先日、医師のための資産形成セミナー に参加いただいた先生方を対象にしたクローズの物件見学会を行いました。見学会後の懇親会で興味深いお話をお伺いしました。


雑談の中で、勤務医の給与やアルバイト相場の話題になりました。私も以前から感じていたことですが、都市部を中心にじりじりと相場が低下しているという意見が多かったのです。


たとえば、
民間医局で検索しても最近では美容整形外科でもかつてのような高給案件は非常に少ないとのことです。美容外科医のなり手が多くなったためで、需給関係悪化が原因です。


このように、医師>病院 という力関係から、病院>医師 という力関係に変化しつつあります。このような時代の変化に気付かないと、「首を切られる」という結果になりかねません。


実際に私のアルバイト先でも、8月末で40歳台後半のアルバイト医師の首が切られました。この人は非常に横柄な態度で患者さんやコメディカルの評判がすこぶる悪かったです。


端から見ていて当然の結果ですが、一昔前ならかなり勤務態度が悪い人に対しても病院から退職勧告をすることはあまりありませんでした。


時代は変化しつつあります。医師の需給関係の悪化は確実に私たちの首を絞め始めています。しかし残念なことに、40歳台以上の医師はそのことに気付いていない方が多いです。


実際、この首を切られたアルバイト医師も何故自分が辞めさせられたのか理解できないようでした。このことを教訓にすると、私たちは環境の変化を常にモニタリングしておく必要があります。


基本的には ① 患者さんやコメディカルに対して礼節をもって接する ②常勤医のフォローをするつもりできっちりと仕事をする ことを心掛けていれば、「 しばらく 」 は大丈夫だと思います。


医師の需給関係悪化の影響は、まず立場の弱いアルバイト医師から顕在化します。アルバイト医師は、勤務医にとっての 「 炭鉱のカナリア 」 なのです。



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トンデモなアルバイト医に学ぶ

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大規模な公的病院以外では、外来診療や当直などの全ての業務を自院だけで賄うことは難しいので、アルバイト医のお世話になることが多いと思います。


私はアルバイトを受け入れる病院に勤めつつも、夜診アルバイトにも行っているので両方の視点からアルバイト医師に関わってきました。


最近の雑感を交えて、アルバイト医を論じてみたいと思います。まず10年ほど前と現在との比較ですが、若干病院側の方が立場が強くなってきている印象です。


例えば夜診のアルバイト先に、「非常勤医師なので診断書は一切書かない」「診断書が必要な患者さんは常勤医の外来受診を指示する」という人が居ましたが、半年であっさり解雇されました。


後遺症診断書などを常勤医に振るのは仕方無いですが、この人の場合は自賠責などの簡単な診断書も含めた全ての診断書の記載拒否なので病院側も非常に困ったようです。


全ての患者さんに対して他の曜日の受診を勧めていたそうで、解雇されるのも当然と思います。ただし、この人は40歳台後半の医師で、20年以上このスタイルだったのが驚くべきことです。


この人ほど酷くはないですが、1診体勢なのに完全予約制で一切新患を診ない人も居ます。まだ解雇されていないですが、この両者に共通しているのは卒後20年以上のベテランである点です。


医師の立場が圧倒的に強かった時代の考えのままベテランになったため、誰も注意できなくなったのでしょう。時代の変化を察知しなければ早晩労働市場から消える運命だと思います・・・。


医師の立場が強いのは、需給関係も大きな要因です。そして、少なくとも都市部においては医師数は充足されており、需給関係は緩んできています。


若手医師で勘違いしている人はあまり見かけないですが、私も含めた40歳台以上の医師は時代の変化を再認識する必要があるのかもしれません。


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