整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

感染

自費PCR検査の出張サービス?!

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新型コロナウイルス感染症の PCR検査がかなり普及してきました。保健所からの委託症例だけでなく、自費で PCR検査が施行できる施設が増加しています。


保健所からの委託症例は症状がでていて罹患している可能性が高い症例が多いですが、自費で PCR検査を施行しようと思う人で症状のある人はあまり居ません。


地方の医療機関の先生からよく聞くのは、東京に出張した人が心配になって自発的に PCR検査を希望するケースが多いとのことでした。


おりしも、都内では新型コロナウイルス感染症の新規感染数が増加しています。このため首都圏以外の人は、東京都を新型コロナウイルス感染症の汚染地域と見なしています。


東京都は人口が多いので感染者の絶対数が多くなるのは当たり前です。しかし、報道が都内偏重で過度に感染者数をあおるため、都民を見る国民の視線を厳しくしているのでしょう。


話を戻しますが、自費 PCR検査は実施している医療機関にとってはドル箱の収入源になっています。都内の相場は3~4万円、地方圏では2万円程度なので、濡れ手に粟の状態です。


保健所からの委託症例はシビアな症状の人が多いですが、自費の場合は「心配で」という人が多いので、当然のごとく陽性率は低いです。


また、最近ではクラスター発生が危惧される施設への、出張自費PCRというサービス(?)をする医療機関まであるそうです。


施設内で一気に多人数の検査を施行するので出張しても全然ペイします。施設経営者には痛い出費ですが、背に腹は代えられないそうです。


受診抑制で苦しむ医療機関にとってはまさしく晴天の慈雨ですが、期間限定のプチバブルなのかもしれませんね。






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一般人も戦略物資の備蓄は必要

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Bloombergで興味深い記事がありました。
コロナ第2波迫る中国と対照的、台湾の視線は次のパンデミックに です。


台湾は中国からの圧力もあり、世界保健機関(WHO)などパンデミックに対応する国際機関から排除されており、自力で何とかしなければならない事情があった。同じことをしたいと考える国々にとっては貴重なお手本となっている。



台湾の当局者らはマスクの備蓄と配布の判断が早かったことを成功の一因に挙げる。政府は1月から域内で生産した全てのマスクを収用し、新規の輸出を禁止。軍の兵士らが生産ラインに加わり、政府も追加設備に資金を投じた。それから4カ月もせずに企業は1日当たりのマスク生産量を200万枚から2000万枚に増やし、定期的にマスクを住民に配ることができた。



林氏は「マスク備蓄で得た経験を他の必需品のサプライチェーン構築にも生かしていく」と説明。「政府は供給と市場価格の安定に向けて戦略物資の備蓄拡大で一段と積極的な役割を果たす」と述べた。



国内でもボチボチ言われ始めていますが、やはり戦略物資は備蓄しておくべきでしょう。これは国家レベルだけではなく一般人レベルでもだと思います。


まだコロナ禍が明けていないので、今マスクやアルコール等を備蓄するのはご法度だと思います。しかし、コロナ禍が過ぎ去ったら、N95やアルコールを備蓄しておこうと思います。


地震や台風などの自然災害対策としての食糧・水備蓄に加えて、パンデミック対策も必要なので大変ですが、地球環境は悪化しつつあるので備えておく必要がありそうです。





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豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です








プロカルシトニンは術後感染の鑑別に有用

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プロカルシトニン(procalcitonin, PCT)をご存知でしょうか? PCTはカルシトニンの前駆タンパクとして、甲状腺C細胞で生成されます。


しかし細菌、真菌、寄生虫による重篤な感染症では、TNF-αなどの炎症性サイトカインにより誘導され、甲状腺ではなく肺・小腸を中心として産生されて血中に分泌されます。


PCTは、CRPのようにウイルス感染症や自己免疫疾患では増加せず、細菌、真菌、寄生虫による炎症や敗血症で増加します。


日常診療では点数の安いCRPが炎症程度を判断するために多用されますが、感染を併発しているか否かを判断する際には PCTの方が有用なのです。


例えば、TKAの術後感染を疑った場合、診断をつける際の判断材料のひとつとして PCTを測定することは有用だと思います。


CRPだけでは術後の組織侵襲による高値なのか、感染による高値なのかの判断が難しいケースがあるからです。術後感染を疑う症例では施行していこうと思います。




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新型コロナウイルスによる手術室の危険性

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新型コロナウイルス感染症の影響がじわじわと私の周囲にも迫ってきました。既に大学では人工関節や脊椎の予定手術は5月末まですべてキャンセルされています。


対岸の火事だと思っていましたが、他の市中病院や麻酔科の先生とお話していると、予定手術を行うのは世間の風潮と逆行しているような気もしてきました。


最も問題になるのは、予定手術患者さんが無症候性の新型コロナウイルス感染症患者さんであった場合です。


このケースでは

  1. 術後に新型コロナウイルス肺炎を併発した場合の死亡率が高い
  2. 手術室スタッフの感染リスク
が挙げられます。


特に影響が大きいのは②の方です。挿管時にエアロゾルが発生するため、麻酔科医師や手術室スタッフが全滅する可能性があります。


もし、これが現実化すると、その医療機関では手術を実施することが不可能になります。そうなると、緊急性のある骨折等の手術ができなくなるので深刻なダメージを被ります。


恥ずかしながら、私は②について考えが至っていませんでした。言われてみれば結構アブナイ状況だな...解決法は新型コロナウイルス感染症の疫学的な正体を確認することです。


どの程度感染が広がっているのかを大規模な抗体検査で確認することで、不顕性感染の割合や重症化の確率がはっきりします。


そうなるとあとはどこまでリスクを取るかの問題になるので、どちらかというと政治的な判断になると思います。5月1日の抗体検査の結果が待たれるところです。






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初学者がTKAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です






新型コロナでドアノブは結構ヤバい!

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Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
新型コロナ、環境内で数時間~数日生存 です。



新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)はエアロゾルや物体表面で数時間~数日生存することを、米国立衛生研究所(NIH)などの研究グルーブが明らかにした。ただし、環境内における安定性は重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルス(SARS-CoV-1)と同等で、これによって両ウイルスの感染拡大の違いは説明できなかった。


エアロゾルに3時間、段ボール表面に1日

 研究グループは、SARS-CoV-2と遺伝子配列が最も近いヒトコロナウイルスであるSARS-CoV-1のエアロゾルと物体(プラスチック、ステンレス、銅、段ボール)表面における安定性を実験的に評価した。

 その結果、SARS-CoV-2は曝露後にエアロゾルでは3時間、銅の表面では4時間、段ボール表面では24時間、プラスチックまたはステンレスの表面では2~3日間検出されることが分かった。

 以上から、エアロゾルや物質表面に付着したSARS-CoV-2からヒトに感染する可能性が示唆された。しかし、エアロゾルや物質表面における安定性はSARS-CoV-2とSARS-CoV-1は同等であった。

~ 中略 ~

 こうした現状に鑑み、公衆衛生の専門家が推奨するようにSARS-CoV-2対してもインフルエンザやその他の呼吸器系ウイルスに対する感染予防策(①発症者との濃厚接触を避ける②むやみに眼、鼻、口を触らない③症状が現れたら外出を控える④咳/くしゃみをするときはティッシュで口・鼻を覆い、使ったティッシュはごみ箱に捨てる⑤頻回に触る物質とその表面は定期的に家庭用洗浄剤を噴霧して拭き取り、清潔に保つ)を講じる重要性が確認された。



プラスチックやステンレス表面では2~3日間検出されるとは驚きです。ドアノブやエレベーターのボタンなどは、明らかな感染源になっているようです。


ドアノブに触れた手は手洗いもしくはアルコール消毒が必須なのでしょう。もしくは、アルコール消毒してから触れる方がよいのかもしれません。


最近では、ドアノブの横にアルコール消毒液を設置しているケースが多いので、これらの消毒液を有効に活用して感染防止に努めたいと思います。






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