整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

感染

医師なら自分の HBs抗体価を測っておこう!

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針刺し事故は一定の確率で発生します。
このため、われわれ医療従事者はB型肝炎の予防接種を受けておく必要があります。


おそらく、ほとんどの方はB型肝炎の予防接種を受けているはずですが、私のようなベテラン(笑)は、ワクチンの効果が切れている可能性があります。


B型肝炎ワクチンを接種すると、血中でHBs抗体が産生されます。医療関係者のためのワクチンガイドライン第3版によると、
HBs抗体価が 10mIU/mL以上で免疫獲得とのことです。


B型肝炎ワクチンは若年者であるほど免疫獲得しやすいです。乳幼児であればほぼ100%獲得しますが、40歳未満では92%、40歳以上では84%に低下するようです。


一度免疫を獲得すると、30年以上も発症予防効果が認められるそうです。そうは言っても確実ではないので、ワクチン接種から年月の経った人は、HBs抗体の測定をお勧めします。







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ウレタンマスクは伊達メガネと同じだった!

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東洋経済オンラインで興味深い記事がありました。実験で新事実「ウレタンマスク」の本当のヤバさ です。ややキャッチーなタイトルですが、ウレタンはダメだなと実感しました。



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東洋経済オンラインより転載



国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長の西村秀一先生の研究によると、結果は上グラフのごとくでウレタンマスクがほぼスカスカであることが分かります。


飛沫の飛散防止の観点では、ウレタンマスクは全く意味が無いようです。このグラフがリアルワールドでも近似しているとすれば、ウレタンマスク=マスクしていない、と同義です。


たしかにウレタンマスクの人は非常に呼吸が楽そうです。不織布マスクでボクシングを 1ラウンドすると海底に居るほど苦しくなりますが、ウレタンマスクの人は全然平気です。


ウレタンマスクがスカスカで意味の無いことが実験的に示されたわけです。この事実は、私たちの日常診療に重要な示唆を与えます。


それは、ウレタンマスクの人はマスクをしていない人として扱う必要があることです。ウレタンマスク患者さんは飛沫が飛びまくるので、フェイスシールドが必須となります。






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コロナ感染防止には飛沫対策が最重要

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近畿大学が興味深い研究を発表しました。
コロナ感染リスクを経路別に数値化 です。



飛沫感染が主な感染経路で、接触感染のリスクもあり、まれに空気感染の可能性もあるという、従来考えられてきた感染経路と同様の結果が得られ、それらを数値でより明確に示すことができました。


また、個人防護具などの対策の効果については、医療従事者がサージカルマスクを着用した場合は感染リスクが63~64%低減、フェイスシールドをした場合は97~98%低減、サージカルマスクとフェイスシールドを両方着用した場合は99.9%以上低減しました。
一方、患者がサージカルマスクを着用した場合は感染リスクが99.99%以上低減し、患者がサージカルマスクを着用したうえで換気回数を2回/時から6回/時に増やした場合、リスクはさらにその半分以下となりました。以上のことから、医療現場では医療従事者がサージカルマスクやフェイスシールドを着用することの有効性と、患者がサージカルマスクを着用すること、換気を適正に保つことの重要性が示されました。



これは緊急事態宣言発令下の時流にマッチした研究だと思いました。要約すると本研究のポイントは下記のごとくです。

  • 感染経路は飛沫感染90%、接触感染10%
  • 医療従事者がサージカルマスクを着用した場合は感染リスクが63~64%低減、フェイスシールドをした場合は97~98%低減
  • 患者がサージカルマスクを着用した場合は感染リスクが99.99%以上低減
  • 患者がサージカルマスクを着用したうえで換気回数を2回/時から6回/時に増やした場合、リスクはさらにその半分以下となった


従来から言われている感染対策を証明した研究結果ですが、具体的な数値が出ていることが貴重だと思いました。


飛沫感染を防ぐことが重要なので、①患者さんのサージカルマスク着用 ②医療従事者の不フェイスシールド着用が望ましいようです。早速、フェイスシールド購入しました(笑)。






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新型コロナウイルス感染症の診断フロー

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新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大しています。前回の5月と比較して、新型コロナウイルス感染症を取り巻く検査環境が変化したので、備忘録としてまとめました。


新型コロナウイルス感染症の診断ですが、現状では下記の4つが挙げられます。

  1.  PCR検査
  2.  抗原検査(定性)
  3.  抗原検査(定量)
  4.  抗体検査


上記のうち④抗体検査は疫学調査などで使用されますが、臨床的にはほとんど意味がありません。したがって、新型コロナウイルス感染症の診断では上記①~③となります。


一方、抗原検査の②定性と③定量の違いですが、③定量の方がより正確に診断できるものの、検査機関への搬送が必要なので、市中の多くの医療機関は②定性を採用しています。


以上より、新型コロナウイルス感染症の診断は、実質的に①PCR検査 ②抗原検査(定性)の 2択となります。それではこの2つの検査の使い分けはどうすればよいのでしょうか。


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上記は厚労省の定性抗原検査キットを活用した検査フローです。これによると、まずは迅速に結果を判定できる②抗原検査(定性)を実施します。陽性なら新型コロナ確定です。


陰性であっても、経過や身体所見から疑わしい場合には ①PCR検査を実施します。市中医療機関では、PCR検査の結果判明が実質的に2日ほどかかりるのが難点です。


このように考えると、②定性抗原検査キットが市中の医療機関でも利用できるようになったのは非常に大きいと思います。診断能力向上という武器でなんとか収束したいものです。






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新型コロナが 2類相当から外れた!

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ようやく、新型コロナウイルス感染症の行政上の対応を見直す政令の改正が閣議決定されました。改正のポイントは下記の 2点です。

  1. 措置入院の対象を重症化リスクのある重症者、中等症者に絞り込み
  2. 疑似症患者の届出対象を入院患者のみに変更



周知のように新型コロナウイルス感染症は指定感染症であり、これまでは二類感染症相当の対応でした。今回の政令改正によって五類感染症に近い運用に変更されたことになります。


日本国内の新型コロナウイルス感染症の状況に即した政府の判断だと思われます。①は10月24日から、②は10月14日から施行されています。


①措置入院は、これまでも軽症者や無症状者は自宅や施設療養でしたが、原則は重症度に関係なく入院でした。これって自分が罹患した場合、かなりの縛りになってしまうんですね。


②の疑似症患者の届出も、心理的に厄介でした。公費負担でPCRを施行する場合には保健所に届けることになっていたので、入院中患者さんの迷う症例ではかなり逡巡したものです。


3~4月ごろの無茶苦茶な雰囲気はかなり改善されて、冷静に議論できるエビデンスがそろってきたのは喜ばしい傾向です。


現在私が危惧しているのは、緊急事態宣言前後のヒステリックなマスコミ・医療者・政府による 脅迫 偏向報道によって、国民がコロナ不感症になってしまったことです。


最近では、本日の新型コロナウイルス新規発生件数○○人等の報道を追っている人は少数派ではないでしょうか? 現状ではインフルエンザを超えるものではありません。


この事実を国民が知ってしまったため、冬にかけて新型コロナウイルス感染症が強毒した場合でも、「オオカミ少年」的感覚で聞く耳を持たなくなってしまった可能性があります。






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