整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

教育

自分のスキルアップ vs チームビルディング

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整形外科の場合、だいたい卒後10~15年ぐらいすると医師としての力量はひとつのプラトーに達することが多いと思います。


もちろん、その人が置かれている環境でかなり差はありますが、ある一定のレベル以上は環境よりも才能に依るところが大きいことが原因だと感じています。


同じだけハードワークしても自分の力量が上がらなくなったとき、人はどのように感じるのか? 私の場合は医師としてのブラッシュアップに対する情熱が薄れた気がします...。


このようなことを公にすると各方面からお叱りを受けそうですが、決して医師として怠け者になったわけではありません。


興味の対象が個人のスキルアップからチームビルディングに変化したと感じています。上級医師のトップダウンですべてを決める方式からの(ある程度の)転換です


もちろん、自分がプレーイングマネージャーとして動くことが短期的には最も効率良く間違いがありません。しかし、それではいつまで経っても ×1にしかなりません。


一方、下級医師やパラメディカルの実力を底上げすると、レバレッジをかけることが可能です。つまり、×1が  ×3~5になるイメージです。


その際に重要なことは「何度も同じことを指摘する
」だと思います。1回言っただけで理解してもらおうとすると必ず失敗します。私は10回ぐらい同じことを言い続けます。


明らかに短期的には自分でやった方が早いのですが、最終到達点を高く設定するならチームビルディングは避けては通れないと考えています。


自分の技量をアップする vs 他の医師に(おいしい?)仕事を譲るであれば、最近の私は後者の選択肢を採りがちです。もしかしたら本当に怠けているだけかもしれませんが(笑)。







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初学者が整形外科の外来や救急業務を遂行するにあたり、最もお勧めの書籍です


    



n の暴力という発想が斬新!

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いつも拝読している整形外科 論文ナナメ読みで興味深い記事がありました。ブログ主のがみたけ先生とは、2018年に某インプラントメーカー主催の米国訪問でご一緒しました。


少人数だったこともあり、夜遅くにホテルのロビーで即席の飲み会をしたことが懐かしいです。参加者の何名かは今年の日整会で教育研修講演をしていました。皆すごいなぁ...。


少し話が脱線しましたが、今回も興味深い論文が取り上げられています。詳細は、がみたけ先生のブログを参照していただきたいので、研究の要旨だけ転記します。



【目的

本研究では、80歳以上の下肢TJA(初回もしくは再置換術)を受けた患者を対象に、90日後の手術部位感染症(SSI)および術後2年後の関節周囲感染症(PJI)の危険因子を検討した。

【結論
これらの知見は、この集団では、男性の性、肥満、高血圧、貧血、その他の高リスクの併存疾患がSSIおよびPJIの高リスクと関連していることを示している。



内容はごく常識的で、何らノイエスは無いです。それよりも本研究で刮目するべき点は、nにあります。その数ナント 503,241人...。


いみじくも、がみたけ先生は下記のように論評されています。



一般的な大規模データベースがもう一歩進んだ。ということでしょうか。 いままでこのような大規模データベースは横断研究が主体でありましたが、いよいよ縦断にフォローすることも可能となっていると言うことでしょうか。

Nの暴力で検討すればなにかでますので、内容はどうでもいいです。笑



これって、現在のアカデミアの本質の一端を突いていると思うんです。格闘技での体格、資産形成での保有キャッシュに相当するのが、アカデミアでの n なのです。


n が無ければどんなに秀逸な研究も注目される機会が少なく、逆に桁外れの n があればアカデミアとしては成功したも同然という身も蓋もない現実を垣間見ました。


今から学位取得しようと思っている人は、n の重要性を認識してほしいです。私も「自動的に」「タダで」「膨大な n をゲット」で、ほぼ勤務時間内だけで学位取得しました(笑)。






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インフルに罹患しやすいとガンの可能性あり?!

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Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
がん診断の1年前に感染症リスク最大に です。



国内の7年間のレセプトデータベースを使用した症例対照研究で、がんと診断される数年前から感染症リスクが高くなる可能性が示された。京都大学の井内田科子氏らがCancer Immunol Res(2020年4月17日オンライン版)で発表した。

新規にがんと診断された30歳以上の患者では、対照群に比べてがん診断の1年前にインフルエンザ、胃腸炎、肝炎または肺炎の罹患率が最も高くなったという。

この知見はがんの早期発見・予防に役立つ可能性があるとして、前がん状態での臨床的炎症、感染および免疫の関係を研究する必要性を指摘している。



当り前過ぎてスルーされているのでしょうが、がん細胞やウイルス感染細胞などを攻撃するナチュラルキラー細胞の機能低下が原因なのかもしれないと思いました。


実臨床というよりも個人的に、インフルエンザに罹患しやすくなったらナチュラルキラー細胞の機能低下が低下している可能性を念頭にして人間ドックを考えようと思います。


今回の COVID-19のサイトカインストームもそうですが、免疫系はまだまだ分からないことが多いものの、生命予後に重要な役割を担っていることを感じます。





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Quotomyの論文登録キャンペーン始まる!

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懇意にさせていただいている東大・整形外科の大谷先生が運営している Quotomyが、論文紹介のキャンペーンを開始しました。



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新型コロナウイルス感染症の影響で、春の学会シーズンは日整会を含めて、ほぼ全ての学会が中止になってしまいました。


開催時期を順延したりオンライン開催する学会が多いですが、例年のように一堂に会して学術関係の話で盛り上がれないのは寂しいかぎりです...。


学会後に皆で集まって飲みに行くことほど楽しいことはありません。また、その場での耳学問がその後の臨床の場で役立つことも多いです。


大谷先生もそんな思いを抱いており、オフラインで出会えない分をオンラインで繋がろうという思いでキャンペーンを思いついたそうです。


せっかく論文を書いたのに発表の場が無くなった先生は、ぜひ Quotomyで自分の論文を投稿してみましょう!




マスクバブル崩壊にみる COVID-19関連研究

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マスクバブルが崩壊したようです。
在庫速報.comでは、4月中旬以降にマスク価格が急激に下落していることが分かります。



200605



5月に入ってからは、街中でマスクが売られるようになりました。私が通勤途中に通る服屋さんでも、なぜか看板商品がマスクです(苦笑)。


しかも日に日にマスクの販売価格が下落しており、投げ売り状態のようです。熱いジャンルには皆が殺到するので、このような経過をたどることは投資家目線では当然の帰結です。


ここまでは他人事なので問題ないですが、医療分野では COVID-19関連の研究ばかりがクローズアップされています。最近では COVID-19ばかりなので少し食傷気味です。


研究課題は、ある程度注目されているものが望ましいです。しかし、あまりに熱いトピックスだと、競争が激しくなり過ぎるので、今回のマスクバブルのようなことが発生します。


今は猫も杓子も COVID-19関連ですが、あと半年もすれば飽和状態になり誰からも注目されない可能性が高いと考えています。


例えば、整形外科医であれば「脊椎手術とCOVID-19」や「人工関節手術とCOVID-19」といった研究を今から始めるのは時すでに遅しではないでしょうか。


熱いジャンルはバブルが崩壊する可能性が高いので、私は基本的に参戦しないことを鉄則としています。それが研究であっても、ビジネスや投資であってもです。


そう言いつつインバウドでは相当儲けましたが、ブームの手前で参入したので先行者利益を得たことが大きいです。やはり、COVID-19のような熱い分野は避けるべきでしょう。







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自由気ままな整形外科医

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・日本リウマチ学会専門医
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