整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

教育

園児の行動で将来の成功率が分かる?!

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Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
将来の収入占う幼稚園児の行動とは です。


子供のころの行動は、将来の経済状況とどの程度関連しているのかについての研究です。カナダで2,800例超の幼稚園児を約30年にわたって追跡した結果が報告されました。


幼稚園児時代の子供の行動に関する評価内容は下記の6種類です。
  1.  不注意(集中力の欠如、空想にふけりがちなどの4項目)
  2.  多動(常に動き回るなどの2項目)
  3.  攻撃性(けんかなどの3項目)
  4.  反抗性(言うことを聞かないなどの5項目)
  5.  不安(新しい環境を怖がるなどの3項目)
  6.  向社会性(けんかを止める、けがをした子を助けるなどの10項目)


研究の結果は、男女とも幼稚園児時代に集中力の欠如などから不注意と評価された子供は、将来的に年収が低くなることが示されたそうです。


男性だけを抽出すると、不注意に加えて攻撃性や反抗性が高いと収入減と関連していました。一方、女性ではこうした関連は認められませんでした。


この研究では、社会にうまく適合する性格の持ち主が、実際に社会に適合して高収入を得るという当たり前? の結果になったようです。


私の事前予想は、反社会的で反抗的な子供の方が起業したり独立して成功を収めるのではないかという甘っちょろい考えでした(笑)。


やはり、誰にでも反抗するような協調性の無い子供よりも、周囲とうまくやっていける協調性のある子供に軍配が上がるようです。自分への戒めとしても覚えておこう...。






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タイムマシーンで未来の治療に賭ける

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日整会誌93:227-229 2019に興味深い教育研修講座が掲載されていました。悪性腫瘍に罹患した女性の妊孕性温存について です。


従来、若年者が悪性腫瘍に罹患したときに、抗がん剤による細胞毒性によって性腺内の配偶子(精子、卵子)が消滅して妊孕性を消失することはやむを得ないと認識されていました。


しかし、配偶子、性腺(卵巣)の凍結融解技術の進歩により、治療前にそれらを凍結して治療後に融解することで挙児が可能となってきました。


現在までに世界で130例が報告されていますが、日本ではまだ報告されていないようです。それでも実臨床での応用に向けて日本でも研究班が発足しています。


厚労省の平成28年の鈴木班研究によると、2018年の21か国からの集計では卵巣組織凍結例の6%が骨・南部組織腫瘍患者だったそうです。


配偶子、性腺(卵巣)の凍結融解技術を応用した「がん、生殖医学」の問題点のひとつは、治療前の性腺や配偶子に原疾患の悪性細胞が混入している可能性です。


実際、移植組織由来であるか否かは判断できないものの、2014年にはEwing肉腫患者の治療後に再発して死亡した事例が報告されています。


配偶子、性腺(卵巣)の凍結は、保存組織中の微小な残存腫瘍病巣(MRD)問題がクリアされた暁には、将来の妊孕性保持への可能性を残すことになります。


タイムマシーンに乗って未来に完成するであろう治療を待つ SF小説にかぶるところがありますが、病と闘う若年患者さんの希望の星となることを切に願います。






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JOA2019:第1回目の公開ラジオ収録

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昨日、Quotomy(クオトミー)の出典ブースで第1回目の公開ラジオの収録があり、いまだ金時 ブログ主との対談にゲストとして参加してきました!


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お題は、キャリアアップと資産形成は両立できるか? です。音声対談はいまだ金時 にてアップされる予定です。下記に書き起こしを記載します。



テーマ1 臨床医、アカデミアの医師に向けて、限られた時間を有効活用するためのコツ


私が急性期病院に勤務していた頃にしていた工夫
  • 卒後12年目ぐらいまで急性期病院で働いていたが、特に工夫はしていません。とにかく、20時までに業務をすべて終わらせることを目標にしていました。

自分しかできないことに特化する

  • 立場が下のときには難しいが、ある程度年齢や地位が上がると融通が利くようになる。職種的にも起点となりうるのが医師の利点
  • 医師のような職人気質の人や自分の力で生きている自営業者などは自分の能力が高いのですべて自分で業務をやりきってしまいがち。
  • すべて自分でやってしまうのは悪であると自分に言い聞かせている
  • チームをつくるのは人生を成功に導く技術だと考えている

情報源は?
  • テキストベースの情報がメインです。日経やbloomberg、WSJのヘッドラインを流し読みする程度です。

遠ざけるべき習慣
  • テレビや動画は単位時間あたりの情報密度が低いので近づかない
  • お酒は大好きだが飲み過ぎると体調を崩すので、目下減酒を心掛けている(未達)

望ましい習慣
  • 判断や考察が必要なことは可能な限り午前中(早朝)に行う
  • 帰宅後は疲れているので、高度な判断や考察が不要な業務を行う
  • 早寝早起
  • 睡眠時間は十分にとり、絶好調の体調を維持する(7-8時間前後)
  • 体調がよいと何をしてもうまくいく

日常業務のオートパイロット化のコツ
  • ビジネス関係は、スモールビジネスに関しては自動化を目指す。
  • 自動化は下請けに一括丸投げとは違う。フレームワークは自分でつくり、そこで働く人に権限を委譲することがポイント
  • 権限移譲には勇気が要るが、失敗をある程度許容して移譲するのがポイント
  • 移譲したことによる結果に対しておおらかになること

スマホ利用について
  • インプットはスキマ時間にできるので積極的に活用している
  • アウトプットは作業スペースが狭く効率が悪いので極力PCができる環境でしか行わない
  • スマホでインプットできない時間にはブレインストーミングすることが多い



テーマ2 キャリアアップと資産形成の両立

キャリアアップと資産形成の両立は難しいのか?
  • 結論として両立は難しくない
  • 資産形成にはタネ銭が必要であるが、これには給与の貯蓄が手っ取り早い

若手医師はハードワークすべきでしょうか?
  • 若いうちのハードワークが給与貯蓄の原資となる
  • 卒後10年ほどは脇目を振らずに医師としての研鑽に励むべき

若手医師のうちに身につけておくと良い習慣
  • 他職種と仲良くなる技術を身に着ける。医師社会にどっぷり浸かっていると、知らないうちに一般の人とまともに付き合えなくなる可能性がある
  • ピットフォールはストレス解消の浪費。給与天引きが望ましい

若手医師が最初にとりかかれる資産形成は何か?
  • 少額でよいので株式投資を行ってみる。VTなどのインデックス系ETFよりも個別株を試してみて、上げ下げの理由を考察したり値動きによる自分の感情を確かめることを勧める
  • 不動産であれば総額500万円未満で築古木造戸建投資をやってみることを勧める。できるだけ自分がオペレーションしてみる


テーマ3 成功をつかみ、キャリアアップをはかるために大切にしている習慣

クリックモーメント
  • クリックモーメントをつかむため、できるだけ多種多様な人と会うことにしている。他の領域の人との出会いは本当に貴重で勉強になる。
  • どの程度の化学反応を期待するかで、会う人や新しい経験に飛び込む度合は異なる(例えば、不動産投資の化学反応を期待するのであればさまざななエリア・投手手法の人と会うのがよいが、それよりも広範な化学反応を期待するのであれば、不動産投資家のみに拘泥するのはよくない)

大量行動
  • クリックモーメントを掴む手段のひとつ
  • ひとつのことに集中するというよりも、マルチタスクも厭わず同時並行的にオペレーションする
  • これはモニターを2つ並べてオペレーションする等の、本当の意味で同時進行しているわけではない。具体的には30分ほどひとつのことに集中して取り組み、ある程度ひと段落すると別の事案に移動するような感じ
  • 新しい分野に飛び込むときには手あたり次第大量の情報を仕込む
  • 取り組むべきものは、自分が今まで経験したことのないことが中心になる
  • 大量行動してもすぐに実を結ぶのはごく稀にしかない
  • しかし、自分の知らない世界に挑戦したことは何等かの糧となっており、人生の意外な場面で役立つことが多い。
  • 人生の「博学」と言える存在になることが目標

超クイックレスポンス
  • 大量行動を実践する手段のひとつ
  • 戦術的なものに関しては、判断を要するものでも可能な限り即断する。判断を翌日に持ち越さない
  • 戦略的なものに関してはフレームワークを熟慮する
  • 即断即決して失敗はないのか? → よく失敗するが致命的な失敗は無い
  • 熟慮しても同じ結論になることが多い印象
  • 決断するには勇気が必要だが、失敗を恐れずにどんどん決断していく
  • 即断即決して事業を回していくことで、短期間に何度もトライアンドエラーを繰り返せるので短期間に質を上げることが可能(PDCAサイクルを高速に回すとほぼ同義)
  • 超クイックレスポンスを繰り返しているとメリットが多い
  • クイックレスポンスと少し違うが、支払に関しても即日ニコニコ現金払いを徹底いしていると超協力的になってくれる


上記のような感じでした。1時間ほどの収録でしたが、あっという間に時間が過ぎた印象です。本日は、13時30分~14時30分 から第2回の公開ラジオ収録を行います。



2019年5月11日(土)13時30分~14時30分

日常診療の思いつきをビジネスに発展させるコツ

自由気まま整形外科医 × 大谷先生(Quotomy 代表)



本日も会場からの質問をお受けします。お時間のある先生は是非 Quotomy の出展ブースに足を運んでください! 


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他業界の研究コピーで結果が出る?!

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Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
レジ周りの菓子をなくすと食行動が健康的に です。




 レジ周りの陳列棚によく見かける甘い菓子やスナック類。これらをレジから遠ざける取り組みによって、不健康な食品の購入量が劇的に減少したことが、英国の消費動向に関するデータを用いた研究で明らかになった。研究を実施したのは、英・University of CambridgeのJean Adams氏らで、PLoS Med(2018; 15: e1002712)にその結果を発表。国民に健康的な食行動を促す施策として有望との見解を示している。


レジ前の陳列棚が衝動買いを促す

 英国では食料品小売市場のほとんどをTescoやAsda、Sainsbury'sといった大手スーパーチェーンが占めており、店舗における商品の陳列や配置、プロモーション、価格設定などを通じて消費者の購買動向に大きな影響を与えている。


 これらの店舗のレジ前に配置された商品陳列棚は、支払いの列に並んだ客の目に触れやすく、商品の購入を促しやすい"装置"といえ、甘い菓子やスナック類といった不健康な食品が多数並べられている。Adams氏は「レジに並んでいるときに手に取るこれらの商品の多くは、買うつもりのなかったものである可能性が高い」と説明する。


 しかしこうした環境に変化の兆しが見えてきた。ここ10年で、英国では多くの大手スーパーチェーンが自発的にレジ周りから不健康な商品をなくしたり、制限したりする施策を実施するようになってきたという。


 そこで、同氏らは消費者動向調査データなどを用いて、2013~17年に施策を導入した大手スーパーチェーン6社と導入していない3社の計9社で消費者が購入した少量パッケージ入りの甘い菓子類やスナック類の数量を調査し、施策が不健康な食品の購入に与えた影響を調べた。


持ち帰らずに食べた不健康な菓子類は約76%減少

 Adams氏らはまず、施策の導入後にこうした不健康な食品の購入量がどのように変化したのかを明らかにするため、3万戸超の家庭における導入前12カ月間と導入後12カ月間のデータを分析した。その結果、施策の導入直後に不健康な食品の購入量は17.3%減少し、1年後も施策を導入していないスーパーがある地域の家庭と比べ、こうした商品の購入量は15%減少していた。


 また、2016~17年において、購入後に持ち帰らず、家の外で食べた甘い菓子類やスナック類の個数の記録がある7,500人分のデータを分析したところ、施策を導入したスーパーでは導入していないスーパーと比べ、持ち帰らずに食べられる菓子類やスナック類の購入量が76.4%少ないことも分かった。


 ただし、この研究はランダム化比較試験ではないため、施策の導入による消費者の購入行動の変化が証明されたわけではない。同氏らによれば、施策を導入した店舗は、レジ周りに陳列している商品の種類以外にも、未導入の店舗にない特徴を有している可能性があるという。さらに、客はレジ周りに陳列された少量パッケージの商品ではなく、大容量パッケージの商品を同じ店舗で購入していたか、スーパー以外の店で不健康な食品を購入していた可能性も否定できないとしている。


 その上で、このような施策について「比較的シンプルな介入法だが、人々に健康的な食行動を促すことができる見込みがある」と同氏は強調。不健康な行動の改善を図る政府主導の介入を計画するに当たり、参考となるエビデンスであるとの見解を示している。





これは、なかなか興味深い記事ですね。コンビニやスーパーなどの小売りでは、レジ前商品の “ちょこっと買い” はドル箱です。


このレジ前のラスト1マイルで収益を積み上げることが、小売り業の売り上げアップの定石です。今回は、小売り業界の定石に切り込んだ研究でした。


結果は当たり前ですが、不健康な菓子類の売り上げが下って食行動が健康的になったようです。この手の研究は小売りサイドでは腐るほどありますが、医療側では新鮮なようです。


今回は、研究結果もさることながら、他業界ですでに結果が出ている研究を医療業界に持ってきて、違う立場で再検するだけでジャーナルにアクセプトされたことに驚きました。


特に公衆衛生分野では、似たようなリサーチを量産できそうな気がするのは私だけでしょうか?まぁ、誰もが考えそうなことではありますが・・・






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損得勘定で教育費を考えてみると・・・

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2017.1.21の週刊ダイヤモンドで興味深い特集がありました。
天才・奇才のつくり方 です。






なかなか、キャッチ―な表題の特集記事ですが、内容は良かったです。特に、スポーツ選手・音楽家・プロ棋士・画家などの普段お目にかかれない希少業種の記事が新鮮でした。


私たち医師も世間的には希少業種に分類されるのかもしれませんが、実際の数を考えると、スポーツ選手・音楽家・プロ棋士・画家の希少さの比ではありません。


私の身の周りでも、教育といえば中学入試や医学部・東大受験の話題しか聞きません。真剣にプロのスポーツ選手や音楽家を目指しているお子さんは、かなり珍しいです。


なんとなく私は、飛び抜けた才能が無ければプロのスポーツ選手や音楽家にはなれないので、自分の子供にこれらの職業を勧めることはありえないと思っていました。


発想の原点が「才能」だったのです。しかし、今回の特集記事を拝読すると、どうやら飛び抜けた才能に加えて、家庭の富裕度も重要であることを知って驚きました。


例えば、プロになるために必要とされる費用は下記のごとくです。私立中高一貫 → 国公立医学部・東京大学コースの800~1000万円と比べてもかなり高額なことが分かります。


  • 400万円    サッカー選手
  • 100万円    野球選手
  • 1500万円  テニス選手   
  • 2000万円  ゴルファー
  • 1500万円  ピアニスト
  • 1200万円  バイオリニスト
  • 500万円    プロ棋士 
  • 2000万円  バレリーナ
  • 160万円    画家      


サッカーや野球などのメジャースポーツでは比較的費用が安価ですが、これはプロを目指す子供の数が多いことが要因でしょう。ただし、野球の100万円は過少な気がします。


いずれも、飛び抜けた才能が必要であることは言うまでもありません。しかし、プロになるためにはそれだけでは不足で、家庭環境も上記の費用負担に耐えることが求められます。


これは、なかなか厳しい現実だと思います。なんとなく、貧しい家庭に育った子供が、一発逆転を狙ってプロスポーツ選手を目指すイメージがありました。しかし、現実はさにあらずです。


プロスポーツ選手ではないですが、近所にピアニストを目指すお子さんが居ます。アジア3位の入賞歴のある子供ですが、毎日3時間のレッスンを受けており、家庭もかなり裕福です。

 
医学部や東京大学に合格できる確率(1%)と、プロのスポーツ選手や音楽家になれる確率(
0.2%)を比較すると、医学部や東京大学に合格する確率の方が少し高いです。


更に教育費も、医学部や東京大学合格の方が安い・・・。夢や希望を考慮しない前提で、純粋にそろばん勘定だけで考えると、プロのスポーツ選手や音楽家のコスパの悪さは特筆されます。


一見すると、プロのスポーツ選手や音楽家は、成功の度合いが青天井に見えます。しかし、これはごく一握りの人の話であり、医師や東京大学合格者の中にも青天井な人は存在します。


このように考えると、ある程度の適性(上位10%ほど?)があるのなら、親としてはプロのスポーツ選手や音楽家ではなく、医学部や東京大学合格を勧める方が理に適っているようです。


我ながら、全く夢の無い話で恐縮です(苦笑)






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本著では、資産形成論とマインドを学ぶことができます。具体的な手法は勤務医のための資産形成マニュアルに譲りますが、医師に特化した資産形成の入門書として是非ご活用ください!




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