整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

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医療版サブスクリプション始まる?!

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先日の日経新聞で興味深い記事がありました。かかりつけ医を定額制に 過剰な診療抑制 厚労省検討  です。


厚生労働省は、患者がかかりつけ医を任意で登録する制度の検討を始めたようです。診察料を月単位の定額として、かかりつけ医以外を受診する場合の負担は上乗せとなります。


受診回数の多さは医療費の伸びにつながるため、医療費抑制が目的の制度です。  早ければ2021年度の改正も視野に入っています。


まず、かかりつけ医として登録できる医療機関の要件を定めるようで、大病院との連携や診療時間外の対応も可能かなど一定の水準を求める方向とのことです。


大病院との連携はまだしも、診療時間外対応を半強制するようです。かかりつけ医から外れると、長期的にはペナルティを課せられる可能性があるので開業医には厳しいですね。


更に、診察料を月ごとに定額にするので、軽症にもかかわらず何度も受診されると開業医的にはたまったものではありません。


流行りのサブスクリプション方式のビジネスモデルですが、開業医的にはあまりメリット無さそうな印象です。もちろん軽症患者が多いとウハウハですが、現実には真逆になりそう。


厚生労働省のロードマップとしては下記のごとくでしょう。

  1. 任意の定額制開始
  2. 当初の定額制はそれなりに魅力ある報酬体系。それと引き換えに時間外対応必須化
  3. 任意制を事実上廃止して強制に切り替え
  4. 報酬引き下げ



検査や投薬が過剰にならない医療の推進や定期的に診することで、病気の予防や早期発見も期待できるメリットがあるという触れ込みです。


定額制は糖尿病や認知症など複数の慢性疾患を持つ患者向けでは導入済みで、欧州ではかかりつけ医が定着している国が多いそうです。


特に、英国では居住地域の診療所からかかりつけ医を選ぶ必要があり、かかりつけ医に行かないと大病院を受診できません。実質的に医療へのアクセスが大幅に制限されています。


私は、現在の日本の医療制度は大盤振る舞い過ぎると感じていますが、定額制を極端に推し進めて英国のようになっても困ると考えています。


ただ、持続可能な社会を目指すためには、少なくとも現在のような将来世代にツケ回しする医療制度を改める必要はあると思います。そうなると医療版サブスクもアリなのかな・・・






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スマホアプリの医療への応用は本物

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週刊ダイヤモンドの 2019年6/15号のカラダに医見番・ライフスタイル編で興味深い記事がありました。子どもの中耳炎をスマホで検査 精度は病院の検査に匹敵 です。








ここ数年、「治療・診断アプリ」が医療用として認可されるケースが増えてきた。先月、米ワシントン大学の研究者らが中耳炎など耳の感染症をスマートフォン(以下、スマホ)で検出できる方法を開発し、注目されている。


急性中耳炎は、病原菌が鼻の奥から耳に続く「耳管」を通って「中耳」に入り、炎症を起こす感染症だ。耳の激しい痛みや発熱、耳だれなどの自覚症状がある。聞こえが悪くなることもある。


成人の発症は少ないが、子どもの耳管は短く、水平に近いので細菌やウイルスが侵入しやすい。このため乳幼児の6~7割が小学校に入学するまでに一度はかかる。 8割は自然に回復するが、痛みや苦痛をうまく訴えられない乳幼児では親の判断が重要だ。


研究者らは、市販のスマホに標準装備されているスピーカーから「ピッピッピ」という信号音を外耳道に送り込み、鼓膜からの反射 信号をスマホのマイクで集音して、機械学習されたアルゴリズムで分 析する方法を開発。


たとえば、中耳に炎症があり膿がたまっていると、反射音のピッチは高く、振幅が大きくなる。結果はスマホの画面上にグラフで示される。一定の基準を超えた場合はグラフが赤くなり、受診を 促すアドバイスが出る仕組み。


生後18カ月~17歳の子ども53人 (98耳)を対象とした試験での診断精度は8割以上で、一般的に病院で行われている検査と同等だった。また、別の子どもを対象に親がスマホを操作した試験でも、医師が操作したときと同じ精度を保つことが確認されている。


このアプリの長所は、必要な装備がスマホと紙を丸めて作った 「じょうご状の集音装置」だけという点だ。装置の広い一端をスマホのマイクとスピーカーを覆うように装着し、すぼまった一端を耳に差し入れて信号音を送ればいい。


昨今、急性中耳炎の治療は経過観察と消炎鎮痛薬の投与が主流。 過剰に治療する必要はない。手軽に経過を知ることができれば親の不安が軽減され、通院負担が減るだろう。実用化が待ち遠しいアプリの一つだ。




う~ん、素晴らしいの一言ですね! 数年前からスマホアプリを用いたデジタルヘルスは熱い領域です。高性能であるにもかかわらず、安価で普及率が高いことが利点だと思います。


皮膚疾患診断アプリや禁煙治療のCureApp禁煙などが有名ですが、各科の領域で続々と新しいアイデアが生まれているようです。


ちなみに整形外科領域では、THAの臼蓋リーミングやカップのインパクションの際のナビゲーションとしてスマホを利用している報告があります。


今までは薬物療法や手術療法でしか治せないという思い込みがありましたが、スマホアプリなどのソフトウェアで治すというコロンブスの卵的な発想も必要なのかもしれません。


いずれにせよ、この領域はとても熱いと思います。もちろん、世界中に競合がひしめいていますが、プログラミング技術のある若手医師は是非この分野でも活躍してほしいものです。






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