整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

愚痴

17連休って本気で言ってるんですか?!

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このニュースをみて目が点になりました。
政府の新型コロナ分科会 年末年始「1月11日まで休暇を」帰省など分散で企業側に要請へ


西村経済再生担当大臣は、「年末年始の休暇の分散などについて、経済3団体にも要請を行いたい」と述べ、2021年1月11日まで休暇を延長することなどを企業側に要請することになりました。



政府の新型コロナ分科会は、人によっては 17連休になる要請をすることになりました。何を寝ぼけたこと言っているのでしょうか...。


しかも、経団連は「賛同する」とのことです。もちろん、失業の心配の無い公務員や大企業社員は大歓迎でしょう。年金生活者にとっては、どうでもよいことです。


しかし、国民の大多数を占めるその他の人にとっては、思い付きのような要請をされたらたまったものではありません。



感染リスクが最大になるのは帰省して親族に会うときです。GoToトラベルよりも帰省の方が、東京などの都市部から地方に感染がバラまかれるリスクが高いのは自明の理です。


政府の新型コロナ分科会が要請するべきことは、年末年始の休暇延長ではなく、都市部からの帰省の自粛であるはずです。


緊急事態宣言の無意味さを全然学習していないことにがっかりしました。一斉に経済を止める行為が、経済的弱者に大きなダメージを与えることを学習して欲しいものです...。





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手術でお気軽に身長が伸びる?!

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Forbes JAPANで興味深い記事がありました。
800万円で背を伸ばす手術。「15センチ高くなる」に予約殺到 です。




ラスベガスのクリニックが、身長を伸ばせる脚延長術を発表しました。YouTubeの動画をみると、大腿骨もしくは脛骨骨切り後に特殊な髄内釘を挿入するようです。


1日 1mmずつ脚延長するようで、12~15cmの身長アップが可能だそうです。一般人からすると、夢の治療(?)と映るかもしれません。


しかし、すでに整形外科で長年使用されているイリザロフを利用した脚延長術はなかなか厳しい治療という認識です。


研修医のときに大学でイリザロフを利用した脚延長術の患者さんを担当していましたが、脚延長時の疼痛がキツイ印象でした。


骨だけでなく神経、筋肉、腱も一緒に延長されるので、それらの伸張痛がハンパではないのです。記事では、そのような副作用には一切触れられていません。


単に身長を伸ばすことだけが目的であれば、私なら絶対に受けたくない手術です。お気軽に身長が伸びるという幻想をまき散らすのはいかがなものかと思いました。





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愚痴:健診は人間ドックではない

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先日、知り合いから健診での転移性肺腫瘍の見落としで相談を受けました。企業健診で胸部X線像を毎年施行していますが、血便で精査したところ消化器がんが見つかったようです。


あとから確認すると、昨年の胸部X線像ではわずかに転移性腫瘍の所見がありそうです。毎年企業健診をしているにもかかわらず、発見が遅れたのは見落としだというわけです。


実際、胸部X線像を拝見しましたが、これをもって精査と言い切るのは少し難しそうです。これで有責とされたら、ちょっと厳しいかもしれません。


この方は60歳台ですが、これまで企業健診をタダで受けられる人間ドッグとみなしていたようです...。このため、企業健診での見落としは医療過誤だと憤慨していました。


ガンに罹患したのは可哀そうですが、企業健診を人間ドックと思うのはいかがなものかと感じました。真剣に早期発見したいのであれば、企業健診で満足してはいけないでしょう。


少し気になったので調べてみると下記のような判例がありました。



定期健康診断は、一定の病気の発見を目的とする検診や何らかの疾患があると推認される患者について具体的な疾病を発見するために行われる精密検査とは異なり、企業等に所属する多数の対象者に対して異常の有無を確認するために実施されるものであり、大量のレントゲン写真を短時間に読影することから考えると、異常を識別するために医師に課される注意義務の程度には限界があり、本件レントゲン写真を読影した医師がAの肺癌の存在を見落とし、異常なしとしたことに過失を認めることはできないとした。



極めて妥当な司法判断だと思います。企業健診などの健康診断は、検診や人間ドックとは明らかに性質や目的が違います。


企業健診は人間ドックの代わりではないことを説明しましたが、あまり納得されませんでした。このような認識の人が居るのは少々コワイ気がします...。






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人気取りの緊急事態宣言延長は勘弁してほしい

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緊急事態宣言が延長されそうな雲行きです。
正直言って勘弁してほしいと思っています。


逆張り投資家的な観点からは、緊急事態宣言の期間延長は望ましいと思います。何故なら経済がメチャクチャになって株価や地価が下落するからです。


さすがに過剰流動性だけでは、今のような資産価格の維持は難しいでしょう。そうなると、温存している資金で全力買いに行こうと思っています。


しかし、個人的な損得勘定は抜きにして、純粋にこのような茶飯事はそろそろ止めにしてほしいと感じています。更に1ヵ月延長すると倒産連鎖に歯止めがかからなくなるからです。


堀江貴文氏、自粛期間延長に苦言「人生かけて商売してるみんなは、もっと声を上げた方がいい」



世の中というのは非情なもので一生懸命頑張ってきた人たちが人気取りの政治家にノミのように潰されて、ハイエナ達に漁られるのです。ほんと寂しいことです



堀江氏に対して好き嫌いの感情はありませんが、言っていることは正論だと思います。人生かけてビジネスしている人が虫のように踏みつぶされていくのは、私も正視できないです。


私は、今回のコロナ禍に対する緊急事態宣言は、免疫能の低い人 or 中小企業や個人事業で人生を賭けて戦っている人 のどちらを取るかの二者選択だと考えています。


前者は数字として明らかなので、政治家や専門家の人たちはそちら優先になりがちですが、連鎖倒産で自殺に追い込まれる大量の人のことはほとんど考慮されていない気がします。


もちろん、専門家の人は新型コロナウイルス感染症のことを考えるだけでよいと思いますが、その判断も含めて政治家はどちらの命を救うのかの判断に迫られています。


数で言うと、圧倒的に後者の犠牲者が多いと思いますが、残念ながら統計には「コロナ禍が原因
」とは出ません。弱者保護も行き過ぎはいかがなものかと思います...。






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褥瘡訴訟の敗訴理由

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民間医局のドクターズマガジン(No.247 May)に興味深い記事がありました。医療従事者による褥瘡の発生防止および治療についての義務違反がみとめられた事例 です。


大脳皮質基底核変性症に誤嚥性肺炎を併発した患者さんに発生した褥瘡に対する訴訟で、ガイドライン、看護計画、院内マニュアルに基づく褥瘡管理の徹底が求められています。


原告は下記2点を主張して、判決でいずれも認められました。

  1. 患者の褥瘡発生を防止すべき義務を怠った過失
  2. 患者の褥瘡を適切に治療すべき義務を怠った過失

①にかんしては、看護計画で体位変換を最低 2時間ごとに行うと記載されていたようで、自ら設定した看護計画を遵守しないことは妥当ではないとされました。


最低 2時間ごとの体位変換は、ガイドラインに記載されています。そもそもガイドラインは訴訟の判断材料に使用することを否定していますが、現実には最も重要な判断基準です。


24時間体制で最低 2時間ごとの体位変換など現実離れしていること甚だしいですが、理想が掲げられているので致し方ありません。


看護計画はガイドラインに準拠して策定したのでしょうが、これが仇となりました。ガイドライン記載事項だからと言って実施不可能な事は看護計画に記載しない方が良さそうです。



②は黒色部のデブリドマンや細菌培養に提出しなかったことが敗訴の原因です。徹底的にデブリドマンするならそれなりの医師が必要ですが、この点は考慮されているのでしょうか?


誌面では詳細は分かりませんが、印象としては医療機関に厳しい判決と言わざるを得ません。医療資源は無限にあるという前提で判断されていると感じるのは私だけでしょうか?





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