整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

愚痴

問題児は組織に災難をもたらす?!

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、スポットで頼まれて何度か行っている夜診アルバイトの装具業者さんが変更になりました。数回しか行ったことがないのですが、たしかに微妙な感じの装具業者さんでした。


その夜診は、毎週火曜日の18時~20時が診察時間です。装具業者さんは途中から入るのですが、20時近くになるとソワソワし始めます(笑)。


以前、19時50分に胸腰移行部の圧迫骨折患者さんのフレームコルセット採型を依頼したところ、患者さんが痛がるという訳の分からない理由で翌週に延期したいと言ってきました。


さすがに、強く言ってコルセットを採型してもらいましたが、万事がこの調子です。このような感じの装具業者さんなので、こちらもあまり装具を依頼したくなくなります。


そうこうしているうちに、定期的に夜診に来ることを止めて、依頼があったときのみ来院するようになっていました。


整形外科外来は毎週火曜日だけなので、診察して依頼すると翌週に採型となります。そして、コルセットの完成が翌週になるので、発注から完成まで2週間もかかってしまいます。


さすがにコレはないだろうということで、その週の水~金の採型で1週間後の引き渡しにしてもらえるように交渉してもらいましたが、全く聞く耳を持たなかったようです。


スポットアルバイト医の身なので、静観していましたが、レギュラーアルバイト医がすぐに装具業者さんを変更していました。まぁ、そりゃそうですね。


今回のケースは担当者のキャラクターの問題だと思いますが、残念ながらその装具業者さんの会社自体を色眼鏡で見てしまいます。この業者さんとは、金輪際関わりたくない。。。


きっと、この夜診アルバイトを担当した医師は、全て同じ気持ちでしょう。問題児がひとり居ると、組織に大きな災難をもたらしますね。





★★ 管理人お勧めの医学書 ★★
  


オーストラリア理学療法協会のスポーツ理学療法士による実践的な教科書です。
治療的テーピングの概要を学ぶことができます。



 






後医の裁量権を尊重しよう!

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、初診外来をしていた際に、前日に時間外受診した患者さんが再診しました。易感染性の基礎疾患がある方で、中指末節骨骨髄炎を併発していました。


発症後2週間ほどで、すでに外科で切開排膿されています。それまで外科外来で延々と創処置を受けていましたが、たまたま前日の担当医師は、他院からの整形外科医でした。


きっと、診察して驚いたのでしょう。できるだけ早期の治療が望ましいので、明日入院準備をして整形外科を受診するように指示したそうです。ばっちりカルテにも記載されています。


私の診察時には、確かに末節骨骨髄炎ではあったのですが、発症してからまともな検査がなされた形跡がありません。培養も提出されていないので、抗生剤の選択も難しい状況です。


客観的にみて、培養結果が出るまでは外来でも対応可能な状況です。しかし、カルテには「要入院」とはっきり記載されています。困ったな・・・


患者さんは入院準備して来られているのですが、入院しても特段やることはありません。人工関節センターを併設しているので、むやみに感染患者さんを入院させたく事情もあります。


今後の治療方針は下記の予定です

  1.  培養に提出して起炎菌と薬剤感受性を同定
  2.  薬剤感受性のある抗生剤を投与
  3.  ある程度感染を鎮静化させた上で、掻破洗浄術を施行


①もできていない段階で、いきなり入院指示を出されると非常に困ります。後医の治療の選択肢を制限してしまう内容は、できるだけカルテに記載するべきではないでしょう。


特に、年次の高い医師は、このことに留意するべきだと思います。経験豊富であるため、自分の治療方針に絶対の自信を持っている医師が多いです。


しかし、治療を行う医療機関の事情まで考慮しているケースは稀です。今回は、以前ご紹介したケースの亜型だと思いますが、後医の裁量権は奪わないように注意したいものです。






★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です










至適飲酒量はビール缶の1/3 ?!

このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年4月1日号の週刊ダイヤモンドで興味深い記事がありました。認知症を予防する飲酒量は? 1日あたり0.5合程度が上限 です。




飲酒は認知症の発症リスクになることが知られているが、少量飲酒は予防に働くらしい。中国海洋大学(山東省)の研究チームからの報告。  


研究者らは、飲酒量と認知症発症との関係を検討した複数の試験結果を体系立てて再解析。全認知症4586症例を含む7万3330人、11試験のデータと、アルツハイマー型認知症1267例を含む5万2715人、5試験のデータ、そして血管性認知症542例を含む4万9535人、4試験のデータを用いた。  


解析の結果、全認知症と大量飲酒との間には、以前から指摘されているように発症リスクが増加する傾向が認められた。その一方で、少量飲酒では全認知症の発症リスクが低下していたのだ。  


具体的にはリスク低下に働くアルコール摂取量(純アルコール換算)は1日あたり12.5グラムまで。アルコール度数5%のビールなら350ミリリットル缶の8分目といったところ。ロング缶なら2人で半分こするといい。アルコール度数15度の日本酒なら0.5合が1日の上限である。  


また、最もリスク低下効果が示されたのは6グラム/日だった。この場合、ビールは135ミリリットル缶1本でおしまい。日本酒ならぐい飲み1、2杯ほどである。  


逆に1日あたりのアルコール摂取量が38グラムを超えると、全認知症発症リスクが明らかに上昇。また、飲酒の影響は60歳未満の中高年層で一層大きかった。  


さて、同じような調査研究は、欧米でも行われている。各国でおおむね一致しているのは、1日のアルコール摂取量が12グラム以上だと認知症の発症リスクが上昇すること。逆に1日5~10グラム程度の摂取はお酒を全く飲まない人よりリスクが低下する点だ。試験によってはリスクが半減するとの報告もある。とはいえ、下戸の方は無理に飲酒する必要はありません。  


さて、厚生労働省は「節度ある適度な飲酒(アルコール摂取量)」を1日あたり20グラムとしている。しかし認知症予防の観点からすれば、その半分でも多い。  


今日の一杯が明日の認知機能に影響することをお忘れなく。。 





酒飲みにとって、これは結構キツイ研究結果だと思いました。認知症のリスク低下に働くアルコール摂取量である1日あたり12.5gは、ビール350ml缶の8割とのことです。


更に、最も認知症のリスク低下効果が示されたのは1日あたり6gとのことで、これはビール350ml缶の1/3(!)程度しかありません。これは、少ない。。。


酒飲みにとっては、これだけ少量の飲酒で終わり!となるぐらいなら、まだ完全に禁酒した方がマシかもしれません。寸止めは辛いです・・・


まぁ、プラスマイナス・ゼロとなるアルコール摂取量である1日あたり12.5g(ビール350ml缶の8割)で留めることを目指すことが、妥当な落としどころでしょうか。


私的には、認知症にならずに長生きしても、お酒のない人生は味気なさ過ぎて価値が低い気がします(笑)。大量飲酒は控えつつ、各々の価値観で飲酒量を決めた方がよいのでは?





★★ 『 整形外科の歩き方 』でお宝アルバイト獲得のための基本講座を公開中です! ★★






タバコ臭と画像所見はウソつかない

このエントリーをはてなブックマークに追加


外来で鎖骨骨折の保存治療を施行している患者さんがいるのですが、受傷後3ヵ月しても仮骨形成を認めません。転位はそこそこありますが、経験では骨癒合を獲得できそうでした。


しかし、全く仮骨形成を認めません。う~ん、おかしいな・・・受傷後1ヵ月の時点でかなりのヘビースモーカーであることに気付いた私は、完全禁煙を指示しました。


喫煙は、骨癒合獲得にかなりの悪影響を及ぼすことを重ねて説明しました。ご本人も納得されて、「がんばって禁煙します!」という返事です。


禁酒ほどではないものの、ヘビースモーカーにとって禁煙はなかなかハードルが高い印象です。それでも骨癒合のために、がんばって禁煙を守ってくれることを期待しました。


それ以後、禁煙継続中です!と毎回おっしゃられるのですが、全く骨癒合する気配がありません。どうしたものかと思案していると、ふと患者さんがかなりタバコ臭いことに気付きました。


アレッ? この臭いはタバコでは・・・。問い詰めましたが、やはり完全禁煙を継続しているとのことでした。一応、家族の副煙流もかなり骨癒合に悪影響を及ぼすことを説明しました。


しかし、感覚的には十中八九、禁煙していなさそうです。やっぱりな・・・。よく高尿酸血症の治療で減酒しています!とおっしゃられるアレと同じパターンのようです。


減酒もしくは断酒しているのに、この γ-GTPの高さは何ナノだと思うことが多々ありますが、これと同じパターンなのでしょう。


タバコの臭いと画像所見は、本当に禁煙を実施できているか否かに正直です。こちらは、骨癒合して欲しいから言っているだけなんだけどなぁ・・・




★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


整形外科医なら誰もが所有している骨折治療のバイブルです。豊富な図や画像が提示されており、骨折手術におけるAOの考え方や基本原則を学べます。








誰も判読できないカルテって・・・

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、スポットの夜診アルバイトを頼まれました。初めて行く病院なのですが、電子カルテはまだ導入されていません。紙カルテなので、初めてでもストレスは無さそうです。


そんな気楽な気持ちで行ったのが、間違いのもとでした・・・。夜診が始まって、イザ再診患者さんのカルテを見ると、全てドイツ語(?)で書かれているではありませんか!


汚い(失礼!)手書きの文字で、略語のオンパレードです。ときどき日本語の部分もあるのですが、カルテのほとんどは独自(?)のドイツ語略語で埋め尽くされています。


う~ん、これはかなり困った。いちいち、問診を取りながら診察を進めていきましたが、患者さんの訴えを聞いてカルテと照らし合わせても整合性が取れません。


いったい、どうなっているんだ??? 年配の医師の中には、「癌患者さんにカルテ内容を読まれないように、あえてドイツ語で書くんだ」とおっしゃられる方も居るそうです。



しかし、昨今の医療情勢を鑑みると、まだそんなことやっているんですか? と思わず愚痴りたくなりました。自分しか分からないカルテに、価値があるとは思えないのですが・・・




★★ 『 整形外科の歩き方 』でお宝アルバイト獲得のための基本講座を公開中です! ★★






アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

           管理人の著書
   勤務医のための資産形成マニュアル
      医師のための 資産形成講義
2015神戸セミナー

      築古木造戸建投資マニュアル
      医師のための 金融資産形成術
医師のための金融資産形成術

        タダで自宅を手に入よう!
   資産形成のコンサルテーション・サービス


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール
タグクラウド
QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。