整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

愚痴

9000万円ケチって1000億円の銭失い

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産業革新投資機構(JIC)が暗礁に乗り上げています。
JICは、政府が95%出資する官民ファンドで9月末に設立されました。


役員9人辞任で露呈した官民ファンドの矛盾



しかし、12月10日に田中正明社長とする民間出身の9人の取締役全員が辞任を表明しました。設立から2か月で2兆円の運用を任されたファンドが空中分解するという異常事態です。


事の発端は、経産省が提示した役員報酬案を、朝日新聞が  官民ファンド高額報酬案 年収1億円超も  と報道したために、経産省が白紙撤回してしまったことです。


経産省が提示した役員報酬案を前提にして、ファンド組成に着手していたJICが拒否したため、両者の決裂が決定的になったようです。


当初経産省が提示した報酬基準は基本報酬が1550万円、短期業績連動報酬が最大4000万円、長期業績連動報酬が最大7000万円です。単純に合計すると1億2550万円となります。


この報酬額に財務省が難色を示していたうえ、朝日新聞が報道したため、一気に逆風が強まった(?)とのことです。私はこの記事をみて、下記の点で非常に驚きました。


  • ファンドマネージャーの年収1億2550万円が高額報酬?


確かに一般人の水準では雲の上の報酬ですが、2兆円もの巨額資産と比べると比較の対象にすらなりません。


国民の血税が原資なのですから、納税者としては効率よく殖やして、かつ産業活性化に資する運用をしてほしいです。そのためにはワールドクラスの超優秀な人材が必要です。


サッカー界の至宝であるメッシやC. ロナウドを年俸1億円で招聘しようとしたらアタマおかしいんじゃないの? と言われること必定です。


ワールドクラスの人材を、たった1億円の報酬で招聘できると本気で考えているのでしょうか? 今回の報酬がいかに「低い」かはお分かりいただけると思います。


確かに日産のゴーン会長事件のため、高額報酬に対する風当たりは強くなっています。だからと言って「メッシの招聘に1億円は高いから1000万円しか許さない」はあり得ないです。


「運用資産の0.00005%(年収1億円)は高額だから0.000005%(=年収1000万円)じゃないと認めない!」というバカげたことを主張するのは勘弁してほしいです。


そうではなく「運用資産の0.0005%(年収10億円)支払うから、年間5%(1000億円)の収益をあげてくれ!」と主張するのが本筋ではないでしょうか?


何でもそうですが、司令塔に相当する部分の良し悪しが結果の大部分に影響を及ぼします。このため、司令塔に対してコストをケチってはいけないのが鉄則です。


そのような鉄則を知らずに、9000万円ケチって1000億円の銭失いになろう! というのが朝日新聞の主張です。一国民として、私はこんな茶番劇に付き合いたくはありません。






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駄ネタ: 隣の芝は本当に青い?

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隣の芝は青いということわざがありますが、医師として苦労している症例があると「他の職種はいいなあ」と感じることがよくあります。


特に勤務医の仕事は、患者さんの一生を左右するほどの影響力をもつことも多く、結果いかんによっては相当なストレスを抱え込んでしまいます。


他人の人生に良くも悪くも巨大な影響を及ぼし、場合によっては生命の危険性さえも与えてしまう勤務医という仕事は、責任が大きすぎて割に合わないな・・・


そんなことを時々感じるのですが、弁護士数人と飲んでいた際に面白いお話が出たので共有させてもらいます。


一緒に飲んでいてへべれけになっていた弁護士の彼は、夜中にトイレに目が覚めると30分ぐらい眠れなくなるそうです。


その理由は、現在取り組み中の事案の訴状内容を無意識のうちに考えてしまうため、興奮してしまい頭が冴えて眠れなくなるそうです。完全に職業病ですね(笑)。


そんな弁護士の苦労話を聞いて、しんどいのは自分たちばかりじゃないなということに気付きました。


同じようなことは私も経験しています。難しい症例を抱えていると、夜中に目が覚めて治療方法についてついついシミュレーションしてしまうのです。


正直言って、こういうことが続くと自分の生活の質がどんどん落ちていくことになるのですが、私のチキンハートでは難症例を完全に忘れることができません。


隣の芝は青いと思ってましたが、どうやら弁護士も同じようプレッシャーに苛まれているようです。世の中に青い芝は無いのかもしれませんね。






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やるべき作業はすぐにやる!

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先日、日本リウマチ学会から専門医資格維持申請書が届きました。この手の書類が届くと本当にブルーになります(苦笑)。


何と言っても、つまらない事務手続きに意外なほど時間を取られてしまうからです。今回の日本リウマチ学会の専門医では、20例の症例を提示する必要がありました。


しかも、個人情報保護法が流行っている御時世にもかかわらず、患者さんの診療録番号まで入力しなければなりません! どの専門医更新でもそうなのかもしれませんが・・・


20症例と言えども侮れません。それなりにイレギュラーな症例も含めなければならず、HBV-DNAの経時的フォローを行っているのは誰だっけ?という状況になってしまいます。


全ての資料をそろえて提出できる状態に持っていくには最短でも2時間ぐらいかかりそうです。う~ん、勘弁して欲しい。


提出期限は11月末日です。あなたなら、いつ更新手続きに着手しますか? 11月になったら始めるかという方も多いことでしょう。


しかし、私はやりました。とんでもなく忙しいにもかかわらず、です。。。11月にしようと置いておくと、アホなので忘れてしまう可能性が高いです。



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自分に対する自信が無いので、この手のつまらない業務は、全てすぐに始末することにしています。本日、審査料を振り込んで郵送まで完了しました。


ああ、またつまらないことに時間を費やしてしまったなぁ・・・







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インオペの決断はブルー

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先日、判断に迷う症例を経験しました。
100歳近い超高齢者の大腿骨頚部骨折(Garden stage 4)です。


転倒前のADLは、2mほどの伝い歩きレベルです。認知症はあるものの、俳徊するまではいきません。今回は、肺炎で熱発してしんどくなって転倒したようです。


入院時に結構な炎症所見亢進をみとめたため、即手術は難しいです。肺炎が軽快するまで1週間は要しそうです。


そして、単純X線像をみると、患側大腿骨の骨質が極めて不良です。皮質骨がペラペラで、ステムでも入れようものなら、容易に術中骨折や術後骨折を併発しそうです。


う~ん、困った。。。選択肢はふたつです。

  1.  肺炎が軽快するのを待機して手術を施行する
  2.  インオペにする


肺炎がある程度軽快するまで手術を待機すると、今よりも確実に歩行能力は落ちます。100歳ちかい高齢者が劇的に回復するとも思えません。


また、もともとのADLが伝い歩き2mほどなので、伸びしろが少ないです。ポータブルトイレまでなら偽関節でも行けるのではないのか???


このあたりを勘案した上で、ご家族と治療方針について話し合いました。ご家族としても100歳ちかくまで生きておられるので多くは望まないとのことでした。。。


この結果、今回はインオペにすることにしました。妥当な判断という認識ですが、正直に言って患者さんの歩行能力を奪うことになるので、かなりブルーな気持ちになりました。


おそらく、もう少し若い頃は、手術に決まってる! というスタンスだったと思います。正解の無い医療の現場では医師の決断が患者さんの予後を左右します。う~ん、重い。。。






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医療訴訟を未然に防ぐ?!

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最近、飲み友達に弁護士が増えました。
こうなると必然的に増えることがあります。そう、それは医療訴訟の相談です。


酒の席で相談を持ち掛けて無理やり(?)了承を得て、翌日にメールで資料を送りつけてくる。。。彼らは、なかなかの確信犯ですね(笑)。


さて、ざっくり資料をみると、日本全国いろいろなところで医療訴訟が頻発しています。直接知らない医療機関や大学が多いので、客観的に読むと興味深いことが分かります。


それは「無理筋」な訴訟事案が多いことです。おそらく過去の判例やネット上の知識(?)で無理やり争点化しているのでしょうが、どう考えても実臨床と乖離しているのです。


法律の専門家ではないので、はっきりしたことは言えないですが、裁判になっても患者さん側が勝てる道理が無い事案が多いです。


このような事案がこのまま訴訟に持ち込まれると、医療機関はもちろんのこと、患者さんや弁護士など関係する全員が不幸になります。


もちろん、裁判を考えるような不幸な転帰があったわけですが、客観的にみると不可抗力のことが多い印象です。どの医療機関もおしなべてしっかりとした治療をしています。


このあたりのことを踏まえて、客観的にみて不可抗力であるので、裁判になっても勝つことは難しいという説得(?)を何度か試みました。


不可抗力で発生した事故が、二次災害を生んでいる現実。。。本当に微力ではありますが、未然に防ぐことができればなぁと感じています。






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