整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

骨折

吸収ピンは関節内骨折手術に有用!

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先日、上腕骨顆部の粉砕骨折の手術がありました。
これほどの骨折は初めてみるほどの酷い骨折型でした。


最終的には非常に良い感じに整復固定できたのですが、その一助になったのが今回ご紹介する
スーパーフィクソーブ(Super FIXSORB)です。



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スーパーフィクソーブ®は、ポリL乳酸70%とハイドロキシアパタイト30%からなり、肋骨・胸骨の形状に適合するように設計されたピン形状の生体内分解吸収性接合材です。


今回はこの吸収性ピンをC-wireのような感覚で使用しました。上腕骨顆部関節面骨片は、主にAcutrak mini screwで固定しましたが、それだけでは強固に固定できません。


小さな骨片に少し不安定性が残るのですが、小さすぎてAcutrak mini screwを挿入できないのです。そこで登場するのがSuper FIXSORBです。


今回は径1.5mm×40mmのスムースピンを何本かC-wireのように刺入すると、小さな関節面骨片もしっかり固定できたのです!


メインの固定材料では厳しいですが、小さな骨片を補強する内固定材料としてはかなりいい感じでした。厳しい関節内骨折では強い味方になると思います。






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レビュー: NCBプレート(脛骨側)

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先日、脛骨高原骨折の手術がありました。
split depression typeの骨折では、昔はシンセスのL型バットレスプレートが定番でした。


しかし、このプレートは日本人の骨に全く適合しておらず、非常にストレスフルな内固定材料です。そして、最近では各社がアナトミカルなプレートを発売しています。


今回はZIMMER BIOMETのNCB Proximal Tibiaを使用したのでレビューしてみます。このプレートの特徴は、ポリアクシャルなロッキングスクリューを使用可能なことです。



555 - コピー



ポリアクシャルなロッキングスクリューを使用可能なことはNCBシリーズの特徴なのですが、これはかなり有用だと思います。


ポリアクシャルを可能にしている関係で、さすがにプレート自体はかなりバルキーなのですが、アナトミカルな形状なのでその欠点をかなり減少させています。


脛骨高原骨折であれば、ほぼどのような骨折型にも対応できるので、かなりいい感じです。顆部の整復鉗子やボーンインパクターも工夫されており、使用感はとても良かったです。



ただし、このプレートには致命的な欠点があります。それは、サイズバリエーションが最短5穴であることです。全長13cm以上もあり、どう考えても長すぎます。


MIPOで施行すれば関係無いという話もありますが、プレートが長いと脛骨の軸方向の調整が難しくなるため、要らぬ神経を使います。


せめて3穴プレートがあれば、ベストに近い内固定材料だと思います。この点だけは非常に残念です。ZIMMER BIOMET社には、ラインナップ追加を強く望みたいところです。





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プレートは金属探知機で検出される?

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先日、橈骨遠位端骨折に対して掌側プレート固定をした患者さんの診察を行いました。雑談の中で、空港の金属探知機の話題になりました。


この方はまだ術後4か月程度ですが、すでに10回ほど飛行機に搭乗している(!)そうです。そして、金属探知機には1度も引っかかったことは無い! とおっしゃられました。


ほ~、そんなものなんですね。確かに橈骨遠位端の掌側プレートなので小さなものです。しかし、通常はあっという間に抜釘するので、飛行機に乗る方は少ないと思われます。


金属探知機には残留磁気を検出するものと、誘導電流を検出するものがあります。後者の場合は、チタンと言えども検出されます。


このため、理論的にはチタン製内固定材料は、金属探知機に検出されてもおかしくないのです。しかし、実際にはプレートのサイズが小さいので、検出されないのでしょう。


一方、人工関節に関しては、空港の金属探知機に引っかかった人を目撃したことがあります。大柄の外国人で、THAの手術を受けたと保安員に説明していました。


いずれにせよ、
小さなプレート程度では空港の金属探知機にひっかかりにくいという貴重な体験をお伺いできました。





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鎖骨骨折手術と神経根症

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先日、鎖骨骨折後の偽関節手術を経験した私は、保存治療に対して少し臆病になっています。やはり、鎖骨の偽関節手術は面倒なので、できればやりたくない手術なのです。


このため、下記の条件を全て満たしてしまう患者さんに関しては、渋々ですが手術治療を勧めるようにしています。

  •  第3骨片を伴う粉砕骨折
  •  メインの骨片間の接触がない
  •  ヘビースモーカー



術式に関しては、リコンストラクションプレートを選択することが多いです。プレート固定では、ドライバーが患者さんの下顎が当ってスクリュー挿入の障害になることがあります。


これを避けるためには、頭部を健側に回旋させてドライバーが下顎に当らないようにする必要があります。


ほとんどの症例で問題なく手術を施行できますが、40歳以上の患者さんの場合には、頚椎症性神経根症の存在に注意する必要があります。


もともと頚椎症性神経根症のある患者さんでは、術中に頭部を無理に回旋させることで、術後に症状が増悪する場合があります。


術後に神経根症を併発すると、耐えがたい上肢痛がしばらく続く。。。 これを経験すると、患者さんに恨まれるので、絶対に避けねば! という気持ちになります。


術後の頚椎症性神経根症併発リスクを確認するため、術前には必ずSpurling testを施行しています。このときに陽性になる場合は、術中の頭位に注意しましょう。







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LINEのビデオ通話でお見舞い?!

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先日、入院患者さんの回診で訪床した際に驚くべき光景を目撃しました。80歳過ぎの患者さんが、家族と一緒にスマートフォンに向かって話しかけているのです。


どうやら、患者さんの家族がスマートフォンを持参したようなのですが、LINEのビデオ通話を利用して遠方に居るお孫さんと対面で(?)話しをしていたそうです。


個室に入院中の患者さんだったので、特に他の入院患者さんの迷惑になるわけでもありません。楽しそうに談笑する患者さんの姿に、私は一種の感動を覚えました。


珍しさで何度かLINEのビデオ通話をしたことがありますが、いまいち実務的ではありません。やはりテキストベースの使用がメインです。


しかし、ご高齢の方がお孫さんと話しをする際には、画像があった方が断然臨場感があります。よく考えたら簡単に実行できることですが、実際に目撃するのは初めてのことです。


目があまり良くない患者さんなので、お孫さんの姿が良く見えているわけではないと思います。しかし、遠方のお孫さんは、おばあさんの元気な姿を見ることができます。


予後が良くて元気な患者さんが多い整形外科では、LINEなどのツールを多用することで、快適(?)な入院ライフを満喫できるかもしれませんね。





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整形外科を志すなら、キャンベル(Campbell's Operative Orthopaedics)は必須でしょう。ペーパー版以外にも、DVDやe-ditionもあって便利です。更にKindle版は約30% OFFで購入可能です。このような辞書的な医学書は、電子書籍と相性が良いと思います。










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