整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

外来診療の気付き

患者さん情報の問合せ電話の対応法

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外部からの患者さんに関する情報提供の依頼電話には、どのように対応することが望ましいのでしょうか? 以下に私の考えを述べてみます。


先日、近隣の某福祉事務所から、入院中の生活保護患者さんの治療目処についての問い合わせ電話がありました。〇〇福祉事務所の〇〇ですと名乗っているので問題は無さそうです。


しかし、万が一にも福祉事務所の担当者ではなく、全く関係のない第三者からの問い合わせであった場合には大きな問題が発生します。


このため、その場で直接つないでもらうことはせずに「折り返しでこちらから電話をかけるので名前と連絡先を教えて欲しい
」と伝えてくださいと電話交換手に依頼しました。



電話交換手にて福祉事務所の電話番号を調べてもらい、それが確実に福祉事務所の電話番号であることを確認した上で、担当者の名前を伝えて電話するのです。


こうすることで、万が一にも福祉事務所の職員ではない人からの電話であっても、患者さんの情報が漏洩することを防ぐことはできます。


ほとんどの症例で問題ないと思うのですが、個人情報保護が叫ばれる昨今の状況を鑑みると、このような対応でトラブルを未然に防ぎたいと考えています。






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腱鞘内注射時マーキングの工夫

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母指ばね指の治療は少しめんどうくさいです。母指は手部に対して対立位にあるため、正中を見極めなければいけないからです。


これは腱鞘切開術の時だけでなく、腱鞘内注射の際にも当てはまります。中央を外すと腱鞘内注射の効果を得ることができません。


かつての私は、
腱鞘内注射の際に爪先で患者さんの皮膚に爪痕を残していました。爪先でバッテン印の痕を付けるのですが、手掌皮線と同化して分かりにくくなります。



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そこで、最近では図のようにボールペンのペン先で印をつけるようにしています。これでもイソジンを塗布すると分かりにくいことがあるので、比較的強めに印をつけています。


ボールペンで皮膚に印をつけるアイデアは、以前に当ブログ内で教えていただきました。その記事では関節注射に関してのアイデアでしたが、今回は腱鞘内注射に応用しています。


もちろん、ボールペンはペン先を収納した状態で押し付けます。決してボールペンを収納せずにそのまま刺さないでください。結構便利なので、一度試してみることをお勧めします。






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中高年女性の股関節部痛受診の理由

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最近、外来で股関節部痛を主訴に受診される方が多いことに気付きました。患者さんの属性は中高年の女性です。流行り病なのでしょうか?


なぜ、この時期に股関節部痛で受診する人が多いのだろうと疑問に思っていました。そんなある日、とある患者さんが股関節部痛を主訴に受診されました。


一通り診察しましたが、画像所見・身体所見とも明らかな異常所見はありません。特に心配無さそうですと説明すると、この患者さんは安堵の表情を浮かべました。


そして、ボソッと「タレントの堀ちえみさんと同じ疾患だったらどうしようと思ってやってきた
」と 告白されました。。。


なるほど、もしかして最近多い中高年女性の股関節部痛が主訴の受診は、堀ちえみさんの特発性大腿骨頭壊死症が原因だったのかもしれません。


私は芸能界に全く興味がないので 、その手のニュースには注意を払っていません。しかし世の中には、芸能ニュースから影響を受ける層がある一定の割合で存在するようです。


やはり、マスコミの影響は大きいことに今更ながらに気付きました。





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愚痴:外来リハ前診察は有効か?

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リハビリテーションの分野では、国の政策誘導のために(?)、外来よりも入院リハビリテーションの方が点数が高いです。


外来リハは入院リハに比べて単価が低いにも関わらず、予約時間に来ない・ドタキャンされると収益的に大打撃を受けるなど、医療機関にとってはロクなことがありません。


このため、病院としては外来リハはできるだけ受けないという選択をせざるを得ません。しかし、整形外科で手術した患者さんなどは受けざるを得ないことも多いです。


術後患者さんは例外的に外来リハを施行していますが、ここでも難関が控えています。それはリハ前診察です。単なる儀礼的なモノですが、これを省略することはできません。


建前上は、外来リハが可能か否かの判断を行うことになっていますが、他の医師が担当の患者さんは治療内容がブラックボックスなので形式的なモノにならざるを得ません。


一方、患者さんは診察室に通されるんだから、アレもコレも医師に伝えようとします。しかし、他の主治医の外来リハ患者さんに下手な説明はできません。


更に、外来リハも PT や OT のスケジュールに組み込まれているため、開始時間が遅れるわけにはいきません。遅刻すると、その間の時間が機会損失になるからです。


限られた医療資源を考えると、リハビリテーション特化施設でもないかぎり、意味のある外来リハ前診察を実践することなど不可能です。


理想論ではきっちりリハビリテーション前の評価を行うべきなのですが、医療資源は有限であるという視点が抜け落ちている気がするのは私だけでしょうか?






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就業が全く不可能な期間とは?

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診断書作成の際に、左下欄の「就業が全く不可能な期間」「業務及び日常生活に支障がある期間」について記載する場面が多いと思います。


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一見、「就業が全く不可能な期間」「業務及び日常生活に支障がある期間」は議論の余地が無いように見えますが、具体的にどのような状態が「就業が全く不可能」なのでしょう?


整形外科の場合、左上肢の半肢ギプスなら右利きの事務員であれば就業可能なのではないのか? 考えるほど分からなくなったので少し調べてみました。


下記は、ライフネット生命からの抜粋です。





就業不能状態とは、つぎのいずれかの状態に該当することをいいます。
(1)病気やケガの治療を目的として、日本国内の病院または診療所において入院している状態
(2)病気やケガにより、医師の指示を受けて自宅等※で在宅療養をしている状態

※ 「自宅等」は、日本国内に限ります。また、老人福祉法に定める有料老人ホームおよび老人福祉施設ならびに介護保険法に定める介護保険施設等を含みます。

<在宅療養とは>
病気またはケガにより、医師の医学的見地にもとづく指示を受けて、軽い家事
(注1)および必要最小限の外出(注2)を除き、自宅等で、治療に専念することをいいます。なお、軽労働または座業(注3)ができる場合は、在宅療養をしているとはいいません。 

(注1) 簡単な炊事や衣類程度の洗濯等のことをいいます。
(注2) 医療機関への通院等のことをいいます。
(注3) 軽労働とは梱包(こんぽう)、検品等の作業のことをいい、座業とは事務等のことをいいます。






私は「就業が全く不可能=入院中」という認識でしたが、自宅に軟禁されている状態も就業が全く不可能な状態に該当するのですね。勉強になりました。


職種にも寄りますが、上肢骨折でギプス固定されている程度では「就業が全く不可能」な状態には該当しないようです。もちろん、寿司職人では就労不能という判断でしょう。








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