整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

外来診療の気付き

問診票は意外と大事?!

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先日、外来が空いていたので、調子良くどんどん進んでいることがありました。そして、診察スピードが速すぎて、新患患者さんの問診表記入が追い付かなくなりました。


患者さんが問診票を完成させるのを待つ時間がもったいないので、まぁいいかっ!と問診票記載が完了していない患者さんも呼び込んでみました。


主訴を記載している患者さんでは、そんなにストレス無く問診可能です。しかし、主訴の記載さえ未の患者さんでは、診察が止まってしまいました。



私: 今日はどうされましたか?

患者さん: 腰も痛いんですが、右膝が痛いんですよ。最近、肩も凝ります。



といった具合で、何がメインなのか分かりません。結局、この患者さんは右膝関節部痛のために受診したことが判明するまで1分ほど問答が続きました。


時間的な損失はさほどではないですが、精神的に疲れてしまい、すっかり外来のペースが狂ってしまいました。。。


外来では時間も大切ではあるものの、診療を続ける体力を温存する方が、大切であることに気付きました。問診票って体力を温存するために有用なツールなんですね。






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願わくば、我に難症例を与え給え?!

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日常診療の中で、難症例に遭遇することがときどきあります。手術に限らず、内科的疾患の合併や何らかの膠原病併発症例などです。


このような症例を担当すると、かなりの心理的プレッシャーになります。もちろん、自分の手に余ると思わえば他科や他院に振るという手もあります。


しかし、小規模民間病院では自分独りで対応せざるを得ない場面も多々あります。こんな経験をされている方は多いのではないでしょうか。


こういう場面は、本当に嫌になって逃げだしたくなりますが、後になって思い返すと成長の原動力となっていることが多いことに気付きます。


私の場合は、透析施設を併設している医療機関に居るので、透析絡みの難症例を散見します。手術までは嫌で嫌で仕方ないのですが、それに対する対策は怠りません。


問題点を洗い出して、それに対する勉強や備えを万全にします。それにも関わらず術中では想定外のことも発生しますが、それを乗り越える過程で新たな気付きを得ます。


このようにして得た気付きは「疾患別の気付きファイル」に追記しており、膨大な量のTIPSをクラウド上に保管しています。クラウドなので、どこからでもアクセス可能です。


このように考えると、難症例が医師としての自分の成長の糧になっていることに気付かされます。そう考えると難症例を経験した方が良いとも言えます。


もちろん、戦国武将・山中鹿之助のように「願わくば、我に難症例を与え給え」と祈ることなどあり得ませんが(笑)







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オバアのジジ化

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先日、外来をしているとおもしろい会話を耳にしました。
看護師さんが御高齢夫婦の風貌について話をしていました。


曰く、長年連れ添っている夫婦は顔を含めた風貌が似てくるとのことです。どちらかというと、おばあさんがおじいさんに似てくるらしいです。


私は、加齢によって女性が中性化する傾向にあると思っていましたが、看護師さんたちの主張は少し異なるようです。


彼ら曰く、「おばあさんがおじいさん化」するのであって、おじいさんがおばあさん化することはないとのことでした。つまり、オバアのジジ化だそうです。


う~ん、なかなか興味深い視点ですね。確かに、何人かの老夫婦を観察していると、おばあさんが中性化しているような気がしてきました。


ネットで調べると、老夫婦が似てくるのは下記の理由だそうです。

  1. 食生活の影響
  2. 表情や表現が似てくる
  3. 性格や価値観が似てくる


なるほど、分かるような分からないようなと言った印象です。理系のわたし的には、①の影響が大きい気がするのですが、実際はどうなんでしょうか?






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関節注射の消毒は同心円状に!

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外来で膝関節や肩関節の関節注射を施行する際、刺入部位を間違わないように爪先で患者さんの皮膚にバッテンを付けています。


これは、多くの先生方が無意識にしている行動でしょうが、結構強めに爪跡を残さないと、消毒中に分からなくなることがあります。


しかし、むやみやたらと患者さんの肌に爪跡を残すことはできません。爪跡が消えてしまったら、記憶を辿って注射するのですが、いつもハラハラしています。


何か上手い方法が無いかな? と思っていましたが、よく考えたら単純な方法で問題をクリアできることに気付きました。


それは、イソジン消毒の際に、爪跡を中心に同心円状に消毒することです。こうすることで、仮に肌の爪跡が消えても、同心円の中央に刺入すれば大外れすることはありません。


もちろん、足関節や肘関節の場合、これでは的が大き過ぎてダメです。しかし、膝関節や肩関節では、少々的が大きくなってもOKです。この気付きいかがでしょうか?




2018.1.12 追記

いくつかコメントをいただきました。下記のような方法でマーキングされている先生方が多いようです。

  •  ボールペンの芯を出さない状態でペン先を押し付けてマーキングする
  •  インクがつかないし、しっかり消毒しても跡は消えない


更に、患者さんが『ああ、ここに刺されるんだ』という自覚を持つことで、針を刺しても比較的痛みを感じにくい、という魔法のような効果も付いてくるとのことでした。 



なるほど、ですね。次の外来で試してみたいと思います。それにしても、いろいろな工夫があるものです。御教示いただきありがとうございました!





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当直処方のソフトシーネをどうする?

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先日、外来でソフトシーネを装着している患者さんを診察しました。前日の夜に、外科の当直医師によって処方されたようです。



ソフトシーネ - コピー




さすがに整形外科医でソフトシーネを使用する人は居ないでしょうが、外科医はソフトシーネ使用率が高いと思います。


外科医にオルソグラスをきっちり巻くことまで要求するのは酷なので、ソフトシーネを使用することはある程度仕方ないと思います。


問題は、翌日診察した段階でのソフトシーネを装着している患者さんの処遇です。コストは前日に取っているので、新しいオルソグラスを装着してもコスト請求できません。


しかし、ソフトシーネではしっかり固定されていると言い難く、無償でオルソグラスを巻くか・・・ということになりかねません。


つい先日までは外科医師の当直用に、使いまわしたソフトシーネを置いていましたが、院内感染対策云々で撤去されてしまいました。確かに汚れるので仕方ないと思います。


何かうまい方法はないのか? を考えてみると、そのままソフトシーネを使用してしまう(!)という方法があることに気付きました。


お前、何言ってるの? と詰問されそうですが、いくらソフトシーネとはいえ、2週間程度はそれなりに用を足すと思います。


最初はソフトシーネでしのいで、2週間後にオルソグラスへ変更するのです。これならコストも取れるし、医療資源の有効利用なので、一石二鳥です。


よく考えたら、しっかりオルソグラスを装着していると、2週間ほどでボロボロになってしまうことが多いです。その際には新しく作成するので、結局同じことではないでしょうか。



ソフトシーネはグニャグニャ曲がるし、荷重すると針金部分が痛いので、微妙な固定器具ですが、整形外科医が毛嫌いするほどトンデモないシロモノではないと思います。





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豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です










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