整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

外来診療の気付き

接骨院と損保会社の攻防が激化?

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外来患者さんの中には、一定の割合で交通事故患者さんがいます。これは昔から特に変わりはないのですが、最近少し損害保険会社の対応に変化を感じました。


その変化とは、接骨院を併用している患者さんへの締め付けが厳しくなってきていることです。具体的には、受傷から2ヵ月ぐらいで「お尋ね」が来ることが多くなったのです。


もちろん、損害保険会社からのお尋ねが来るのは、外傷性頚部症候群(腰部症候群)患者さんです。昔は 3ヵ月ぐらいの印象ですが、最近は1ヵ月ちょっとで来るようになりました。


ご存知の方も多いかもしれませんが、接骨院業界は激変期を迎えています。事実上、保険診療から締め出されたので、彼らは自費メインでメシを食っていかざるを得ません。


損害保険会社が費用負担する交通事故患者さんは垂涎の的です。このため、交通事故患者さんの取り合いが発生しているのですが、損害保険会社が防衛線を張っているのでしょう。


そのとばっちり(?)が、私たちにも「お尋ね」という形で来ているようです。まぁ、文書で回答するだけですが、いちいちカルテを見直すのは非常に億劫です。


そうは言っても、所詮は第三者なので接骨院業界と損保会社の攻防を傍観しているだけなのですが、両方とも先細りの業界であることは共通しています。


以前もお話したように、まさに私たちにとっては「炭鉱のカナリア」なので、その動向には注意が必要だと感じました。






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タメ口の医師はカッコ悪い

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先生方は、患者さんと会話するときにどのような話し方をしているでしょうか? 私たちが子供の時代は、医師は横柄な話し方をするものと相場が決まっていました。


このような風習は脈々と先輩医師から後輩医師へ引き継がれます。もちろん、個人差はあるものの、患者さんに対して「タメ口」で話しかける人が多いのではないでしょうか。


研修医だった頃、私は先輩医師の多くが患者さんに向かってタメ口であることに驚いたものです。30歳前後の若い医師が高齢者に向かってタメ口なので違和感ありまくりでした。


この感覚は今でも抜けておらず、タメ口で患者さんに話しかける医師に違和感を感じ続けています。おそらく、世の中で対外的にタメ口が許される(?)業種はほとんど無いです。


タメ口で話していると、無意識のうちに相手を見下していると思われても仕方ありません。親密さの発露であるという意見もありますが、相手はそうは思わないはずです。


やはり医療もサービス業のひとつですから、自らを卑下する必要はないものの、少なくとも人間としては対等の立場で患者さんと接する必要があると思います。


患者さんと紳士的な物言いで接していると相手からの信頼感も増します。タメ口で話しかけて医師の優位性をアピールするよりは、対等の立場であるアピールをした方が好印象です。


患者さんに対する丁寧な言葉遣いは無用なトラブル防止やスムーズな診療に役立ちます。私は 18歳以上の社会人に対しては、どんな人に対しても敬語で話すことを心掛けています。


印象の悪いタメ口ではなく、世の中の基準に合わせて丁寧な言葉遣いで患者さんに接することが、快適な医師ライフを送るTIPSではないかと感じています。





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急性血管閉塞にはマイルドなタイプも!

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先日の外来で、70歳台の方が左下肢痛・しびれで初診されました。なんでも自動車を運転していた際に、突然左下肢に疼痛としびれが発症したとのことです。


一応、独歩で入室してきたのですが、問診票の「1時間前から」という記載にくぎ付けになりました。このような突然の発症はロクなことがありません。


整形外科医として、まず考えることは下肢痛・しびれが血管性か否かということです。今回の患者さんは下肢といっても臀部からの疼痛・しびれでした。


それなら腰椎由来の可能性が高いと思うところですが、ソックスを脱いでもらって両足を比較すると、明らかな左足が蒼白です。足背動脈も左側は触知できません。


コレはまずいなということで循環器内科に紹介すると、すぐに造影CTが施行されて左大腿動脈の急性血管閉塞という診断がつきました。


以前にも急性大腿動脈閉塞を経験しましたが、その症例は七転八倒の疼痛で尋常じゃない病態であることが一目瞭然でした。しかし、今回は曲がりなりにも歩行可能でした...


緊急で血栓除去術を行うとのことですぐに転院されましたが、ちんたらやっていたら危なかったのでゾッとしました。


「急性血管閉塞=七転八倒の症例ばかりではない」という経験を積ませていただきました。やっぱり臨床はコワいですね。







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DV被害者の受診は通報義務あり?

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先日、知人から金属バットで体中殴られたという高齢者が初診されました。診察しましたが、身体のどこにも皮下出血はありません...


話の辻褄が合わないので認知症かもしれません。今回はおそらく虚言である確率が高いのですが、本物のDV被害にあった方が受診された場合、通報義務がはあるのでしょうか?


児童では義務ですが成人は自信がありません。調べてみると、内閣府男女共同参画局の配偶者暴力防止法に関するQ&Aに下記のような記載がありました。




医者が、傷を見て、配偶者からの暴力だと思った場合、必ず通報するのですか。

この法律では、医者や看護士等の医療関係者が、配偶者からの暴力によるケガなどを見つけたときは、配偶者暴力相談支援センターや警察官に通報することができることとなっています。ただ、この場合、被害者の意思を尊重するよう努めることとなっています。ケガをした場合は安心して医者の診断を受けるようにしてください




「通報することができる」との記載なので、どうやら義務ではないようです。これが義務なら医療者もピリピリしますね。


昨今の児童相談所のつるし上げられ方は尋常じゃないです。悪者の DV加害者を差し置いて、児童相談所が悪役に仕立て上げられる始末ですから...。


さて、話を本題に戻して医師が DV被害者を診察したときには、広島県の DV被害者対応マニュアル(医療者関係者向け)を参照してしっかり対応しましょう!







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ヤバイ医師の特徴?!

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民間医局が無料配布している DOCTOR'S MAGAZINE No. 236で興味深いコラムがありました。Dr. 和足のしまねから”こんにちは”の第 6回 ヤバイ医師に変貌する自分 です。


このコラムの中で、島根大学・卒後臨床研修センターの和足先生は、ヤバイ指導医に進化しやすい医師の特徴を挙げています。


【短所】

  • 横柄である
  • キャラクターに圧迫感がある
  • 操作性が高い
  • 柔軟性が乏しい
  • 自己中心的
  • 権利意識が高い
  • 自分の行いを常時正統化する
  • 他者を批判するのが好き
  • 自分で行為を反省できず改善できない
  • 他者からの善意のヘルプに応じられない
  • 好戦的である
  • かなりのナルシスト

【長所】
  • 高い技術を持っている
  • 勉強家であり、知識がある
  • 分かりやすい性格
  • ハードワーカーである
  • 認められている
  • 自信家
  • 目標達成に執着できる


ヤバイ医師が与える医療安全・医療経済・臨床教育におけるネガティブインパクトはすさまじく、ヤバイ医師の売上やメリット以上に目に見えない被害が発生するそうです。


そのような医師になりがちな特徴が挙げられているのですが、私も半分ぐらい当てはまっていそうでびっくりました。


周囲に対してパワハラ的な言動はしていないつもりなのですが...自分がパワハラしていないと思っても、周囲はそう思っていない可能性もゼロではないなと感じました。


自戒の意味も含めて、少し注意してみようと思います。








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