整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

手技

あなたは積極的に再診予約する派?

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私は外来で初診で診た患者さんはできるだけ再診予約するように努めています。初診患者さんを再診予約するか否かは、各ドクターの方針で大きなばらつきがあるように思います。


できるだけ再診予約をとらない医師も散見し、このような医師の外来は予約が無くてスカスカです。ただ、予約数が少ない=外来患者数が少ないというわけではありません。


予約無しで再診する患者さんは多いのです。医師にとっては予約を取らない方が少しは患者数が減って楽なのですが、予約を取得していない患者さんはたまったものではありません。


予約取得をできるだけ回避する医師は、トラブルが多い印象を抱いています。患者さんがイライラしがちなのも理由のひとつですが、医師の気持ちに問題があるケースも多いです。


このようなことを考えながら、私はできるだけ再診予約するようにしています。そして私が
初診患者さんを再診予約する理由は 3つあります。


まず第一の理由は、一度診ただけで 100%確実な診断は難しく、思ってもいない変化が起こることが時々あるからです。リスク回避のために再診を促すのです。


第二の理由は、再診予約することで患者さんに安心感が生まれるからです。再診予約せずに突き放すよりは、しっかりフォローしますというメッセージを与えるからです。


第三の理由は、再診予約すると患者さんの待ち時間が減るので、患者さんのストレスも少なくなります。いい感じの雰囲気で外来が始まるのでお互いハッピーです。


このような多くの利点があるので、敢えて
私は初診した患者さんは可能な限り再診予約することにしています。


予約をすると、どんどん外来患者数が増えるのではないかと思う方も多いでしょう。しかし、実は再診患者さんはそれほど労力を要しません。


初診時にしっかり診ているので 2回目以降の受診は現状確認でOKだからです。再診にはあまり
労力が必要ないので、患者数多くなるものの実際の負担はそれほどでもありません。



一方、初診患者さんは一切予約しない派の医師はどうでしょうか? 調子が悪くて受診した患者さんは延々と待ち続けるので、非常にイライラ感が募っているケースが多いです。


また、患者さんが
他の医師に流れる確率が高まるため、その医師の評判は必然的に落ちます。他から流れてきた患者さんを診ることほど不信感を熟成することはないですから...



このような理由があるので、多少しんどくても初診患者さんは再診予約してしっかり診ていくスタンスの方が、長い目で見るとそのドクターに資すると思うのです。






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MP関節でギプスに干渉しない巻き方

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最近、立て続けに子供のギプスを巻く機会がありました。ギプスをキレイに巻く技術は、整形外科医にとって基本中の基本です。


そうは言っても、常に100点満点のギプスを巻けているのかと言うと、少なくとも私の場合は恥ずかしながらそうではなさそうに感じています。


忙しい外来の合間にギプスを巻くので、どうしても粗が出てしまいます。もちろん、ニッパーなどで成型すると問題ないのですが、時間が無いので一発でキメるのが理想です。


手関節のギプスの場合、MP関節にかけないことは常識です。しかし、特にギプスを巻き終えた段階で、100% MP関節を回避できているかは怪しいと思っています。


このような経験から、手関節のギプスを巻く際は母指IP関節部との位置関係を常に意識することでMP関節にかかることを回避するように心がけています。


これは、母指IP関節の高さが残りの4指のMP関節の高さに相当するためです。このため、母指MP関節を目安にギプスを巻くと、ほぼMP関節にかからずギプスを巻くことが可能です。


このようなコツを知っているだけで、美しい(?)ギプスを巻くことが可能だと思います。MP関節巻き込みで困ている先生がいらっしゃれば一度実践することをお勧めします。







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痛くないガングリオン穿刺の工夫

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ガングリオンの治療について考えてみました。親戚のお子さんの手関節背側にできたガングリオンを治療したことがきっかけです。


まだ小学生なので、どうやったら疼痛を少なくできるか? を考えたのです。ピンク針で穿刺したり手関節掌屈位で破砕するのでは、かなりの苦痛を与えてしまいます。


まず思いついたのは皮内針で穿刺してみることでした。おそらく細過ぎるので吸引はできません。それでも被膜に穴を開けるので、容易にガングリオンを破砕できると踏んだのです。


しかし、実際に施行すると吸引できないのはもちろんですが、破砕しようと思っても簡単にはいきません。最終的には破砕できましたが、ガングリオン被膜は
想像以上に丈夫でした。



今回の経験から思ったのは、①皮内針使用であれば内部でガングリオンを何か所か突いて破砕しやすくする ②皮内針ではなくブルー針を使用する です。


今回のオチは、ガングリオン穿刺で皮内針を使用するというアイデアはイマイチだったということでした...







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腱鞘内注射時マーキングの工夫

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母指ばね指の治療は少しめんどうくさいです。母指は手部に対して対立位にあるため、正中を見極めなければいけないからです。


これは腱鞘切開術の時だけでなく、腱鞘内注射の際にも当てはまります。中央を外すと腱鞘内注射の効果を得ることができません。


かつての私は、
腱鞘内注射の際に爪先で患者さんの皮膚に爪痕を残していました。爪先でバッテン印の痕を付けるのですが、手掌皮線と同化して分かりにくくなります。



22 - コピー



そこで、最近では図のようにボールペンのペン先で印をつけるようにしています。これでもイソジンを塗布すると分かりにくいことがあるので、比較的強めに印をつけています。


ボールペンで皮膚に印をつけるアイデアは、以前に当ブログ内で教えていただきました。その記事では関節注射に関してのアイデアでしたが、今回は腱鞘内注射に応用しています。


もちろん、ボールペンはペン先を収納した状態で押し付けます。決してボールペンを収納せずにそのまま刺さないでください。結構便利なので、一度試してみることをお勧めします。






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quotomy - コピー


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技術向上と利益がリンクすれば?

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先日、スタートアップの取引先の社長と飲みに行ったお話をしましたが、その際に感じたことは医師としてのスキルアップにも応用できるのではないかと思います。


アカデミックポジションに関してはちょっと分かりませんが、実臨床のスキル(外科系なら手術技量、内科系なら内視鏡テクニック)は才能+症例数がモノを言います。


いくら才能があっても経験症例数が少なければ、全国的に名前を売ることは難しいです。それでは、どのようにして症例数を積み上げればよいのでしょうか?


誰もが考えることは、有名病院に潜り込むことです。全国的に名前の通っている医療機関に患者さんが集まる傾向にあるので、そのような有名病院に就職すると有利に思えます。


しかし、自分の立場が下の場合、有名病院に行っても執刀することは難しいです。確かに一流の外科医の手術を間近に見ることができますが、自分で執刀しなければ話になりません。


このため、ある程度独り立ちできるぐらいの技量を身に着けると、ピンで集患することを考える必要があります。


しかし、場末病院ではいくら自分の得意な領域をアピールしても集患は難しいです。しかし、これはあくまでも「通常の方法では
」という意味です。



超本気で集患しようと思うと、おそらく比較的容易に集患可能だと思われます。整形外科医の場合には、私がパッと思いつくだけでも下記の手法が挙げられます。


  • 近隣の開業医への直接営業(菓子折り持参で訪問)
  • 近隣の整骨院への直接営業(菓子折り持参で訪問)
  • 定期的な健康教室開催
  • 新聞社との共催によるイベント開催(予算200万円~)


日本においては医療技術をいくら向上させても得るものは少ないです。このため、本気で費用と手間をかけてまで集患するというインセンティブは働きません。


しかし、医療技術向上と経済的恩恵が完全にリンクして正の相関を持つようになれば、おそらく上記のような手法でガンガン集患して技量を向上させることは可能だと思います。


そして、おそらく米国や中国などではそのようなインセンティブが働いているため、本当の上位層の外科医の実力は高くなるのではないでしょうか。







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整形外科を志すなら、キャンベル(Campbell's Operative Orthopaedics)は必須でしょう。ペーパー版以外にも、DVDやe-ditionもあって便利です。更にKindle版は約30% OFFで購入可能です。このような辞書的な医学書は、電子書籍と相性が良いと思います。










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