整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

関節リウマチ

免疫調節薬と免疫抑制薬の違い

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、生物学的製剤を投与中の関節リウマチの患者さんが、重症肺炎を併発しました。もちろん、生物学的製剤は中止するのですが、DMARDsはどうすればよいのでしょうか?


この場合、DMARDsの種類によって、投与を中止するのか否かを決定します。まず、DMARDsは大きく分けて、その作用機序から免疫調節薬と免疫抑制薬に分類されます。


免疫調節薬(immunomodulaters)は正常の免疫能には影響せずに異常な免疫機能を正常化しますが、免疫抑制薬(immunosuppressants)は全ての免疫機能を抑制します。


結論的には、
正常の免疫能には影響しない免疫調節薬は投与中止する必要性は無いですが、全ての免疫機能を抑制してしまう免疫抑制薬は投与中止する方が望ましいでしょう。



222 - コピー




現在、日本で使用可能なDMARDsの分類は上表のごとくです。この表を用いて、
免疫調節薬と免疫抑制薬の分類を確認しておきましょう。


免疫調整薬でよく使用されているのは、サラゾスルファピリジンとブシラミンです。少し乱暴ですが、その他の薬剤は全て免疫抑制剤だと覚えておきましょう。






★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

 
初学者が関節リウマチの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です

出た! 豆状骨の石灰沈着性腱炎

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日の外来で、またまた石灰沈着性腱炎の患者さんに遭遇しました!
今回は手関節掌側の豆状骨部です。FCU停止部の石灰沈着性腱炎ですね



AP - コピー

LR - コピー




こんな感じで豆状骨の掌側に石灰沈着を認めます。手関節掌尺側を中心にパンパンに腫れていました。しかも、今回は発赤も著明で、一見すると蜂窩織炎です。


石灰沈着性腱炎は、本当に全身のいたるところに発生します。私が今まで経験した石灰沈着性腱炎は、下記のごとくです。





私の勤務しているような中規模病院でも頻回(今回は2週毎!)に発生するぐらいなので、やはり石灰沈着性腱炎は非常にメジャーな疾患なのかなと感じています。






★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

 
初学者が関節リウマチの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です

高尿酸血症治療のトピックス

このエントリーをはてなブックマークに追加

Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
高尿酸血症の診療で直面する3つの問題 です。以下に要約しました。




問題①:病型分類は必要か  


高尿酸血症には、尿酸排泄低下型、尿酸産生過剰型、混合型の3つの病型が存在します。病型分類の目的は、高尿酸血症の病態に即した治療を行うことです。


従来、副作用対策の面から病型に応じた薬剤選択が重要だとされてきました。しかし、新しい薬剤の有効・安全性は病型に左右されないとする臨床報告があります。


フェブキソスタット、トピロキソスタットなどの新しい尿酸生成抑制薬を使用する場合は、病型分類は必ずしも必要でなく、むしろ、薬剤選択の上では腎機能のチェックが重要です。


腎機能の低下した患者には、アロプリノールや尿酸排泄促進薬は避け、フェブキソスタット、トピロキソスタット
などの新しい尿酸生成抑制薬を優先すべきだそうです。




問題②:無症候性高尿酸血症に積極的に介入するべきか


米国リウマチ学会(ACR)や欧州リウマチ学会(EULAR)のガイドラインでは、高尿酸血症の治療対象は痛風に限定されており、無症候性高尿酸血症は明示していません。


無症候性高尿酸血症への介入の是非が議論されるようになったのは、高尿酸血症は痛風の原因となるだけでなく、高血圧、腎臓病、心血管疾患などを合併しやすいからです。


まだ議論の余地はありますが、無症候性高尿酸血症でも腎障害の進展予防の点から、あるいは痛風の発症予防の点から、薬物介入の意義がある可能性があります。




ポイント③:尿酸はどこまで下げてよいのか


最近の研究では、血清尿酸値と腎機能や心血管危険因子との関係はUカーブあるいはJカーブであることが示され、血清尿酸値は低過ぎることも問題である可能性があります。


低過ぎる血清尿酸値はパーキンソン病、認知症などの神経変性性疾患に関連する可能性も指摘されており、疫学研究では血清尿酸値が高いほどこれらの疾患の発症率は低いです。  


このようなことから、痛風が重症で厳格な尿酸管理を目指す場合でも、血清尿酸値3mg/dL以下にはしない方がよい可能性が高いです。







★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








石灰沈着性母指屈筋腱炎

このエントリーをはてなブックマークに追加

表題違いで恐縮ですが、ケアネット・ドットコムの連載企画【医師のためのお金の話】第9回が本日アップされました。お題は、私流、最適な不動産投資です。



log_carenet



私が実践している不動産投資を、医師目線で書かせていただきました。1分ほどで読了可能なので、是非ケアネットを訪問してくださいね。



------------------------------------------------


先日の外来で、またまた石灰沈着性腱炎の患者さんに遭遇しました!
今回は母指MP関節部です。




22 - コピー




こんな感じで種子骨の末梢側に三日月状の石灰沈着を認めます。MP関節を中心に母指基部がパンパンに腫れていました。


石灰沈着性腱炎は、本当に全身のいたるところに発生します。私が今まで経験した石灰沈着性腱炎は、下記のごとくです。





私の勤務しているような中規模病院でも頻回に発生するぐらいなので、実は石灰沈着性腱炎は非常にメジャーな疾患なのかなと感じています。






★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

 
初学者が関節リウマチの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です

嗚呼つらかった。。。日整会振り返り

このエントリーをはてなブックマークに追加


先週は日本整形外科学会がありました。
その反動で、今週は忙しく働いている先生方も多いのではないでしょうか?


さて、私もようやく業務がひと段落したので、今回の日整会を振り返ってみました。何といっても個人的には非常に厳しい学会でした。


それは、今年専門医更新であるにもかかわらず、単位が全く足りていなかったことが原因です。今回だけで16単位をゲットするために、丸々3日間お座りの刑に処されました。。。


やや愚痴っぽくなりましたが、かなり勉強させてもらいました。その中で最も印象に残ったのは、岡山大学の西田圭一郎先生による関節リウマチのランチョンセミナーでした。


講演内容は、西田先生が今まで陥ったピットフォールを中心に、しくじり先生風に丁寧に解説していただきました。う~ん、やはり失敗事例は非常に参考になります。


最も印象に残ったのは、単関節炎の診断の難しさです。関節リウマチだと思っていたら、実は結核感染症やMAC症だった等のちょっと怖いエピソードは非常に勉強になりました。


西田先生の話しぶりが非常に上手で、とても親しみを持てました。すごい先生が居たものだなと思っていたら、関節リウマチの書籍を監修されているようです。







整形外科医の関節リウマチ診療ABC





偶然にも、この書籍を持っている先生が居たので見せてもらったところ、ほぼ全ての領域を網羅しており非常に良書でした。


あれだけ人を惹きつける講演をされるだけあって、納得の書籍だと感じました。何か関節リウマチの書籍を、と考えている方がいらっしゃればお勧めの1冊です。




アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
医師のための 金融資産形成術
医師のための金融資産形成術

タダで自宅を手に入よう!

医師のための収益マイホーム購入マニュアル


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医


・医学博士
・日本整形外科学会専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家
・ビジネスオーナー
・宅地建物取引主任士

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。