整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

学術

論文代行サービスどうなんでしょう?

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先日、たまたまですが「卒論代行サービス」の存在を知りました。医学部には卒論は無い(無かった?)ので、卒論と言われてもピンときません。


しかし、一般の大学生にとっては卒論作成は一大イベントのようです。そして、悩みのある所にはビジネスのタネがあります。卒論の悩みを解決するのが卒論代行サービスです。


卒論の代行って邪道じゃないのか?と思う方は多いでしょう。私もそう思うのですが、世の中には卒論だけではなく、小学生の夏休みの宿題代行サービスまであります。


う~ん、末期的な状況ですね。ここまできて、ふと思いつきました。もしかして論文代行サービスもあるのかもしれない...。


ググるとどうやら存在するようです。しかも大量に。日本ではだいたい「英語」の論文作成代行を行うというオブラートで包まれています。


しかし、Abstractと参考文献提出のみで本体が出来上がって来るので、実質的には論文作成自体を外注していことになります。末期的ですね。


論文作成の相場は50~100万円だそうです。これぐらいの価格帯で英語論文ができあがって海外ジャーナルにアクセプトされるのであれば、心が動くのも分かる気がします。


ただ、忙しい臨床医が研究成果を英語で世に送りたいというニーズはありそうです。医学博士取得が目的でないのなら、これらのサービスを利用するのは合理的です。


いろいろと問題の多そうな論文代行サービスですが、こんなものまでビジネスのネタになるとは本当に驚きました。






★★ 医学知見探求サービス ★★


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「医師と医学知見との出会いを再定義する」 Quotomy(クオトミー)は、臨床現場で働いていると個人で医学知見をキャッチアップすることが難しい、という臨床医の切実な痛みから誕生しました。


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天下の Lancetに掲載された論文に驚く

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Medical Tribuneにちょっとびっくりした記事がありました。小児科受診は何歳まで? です。医療における小児の定義は何歳までなのかという疑問に答える研究です。


この研究自体は、多くの国で理想とされる19歳に届いておらず、世界的に思春期層の医療需要に応えられていないという実態が明らかになったとのことで有意義だと思います。


しかし、私がびっくりしたのは、この研究の内容や結果ではありません。この研究が掲載されたのが、なんと Lancetなのです! 


この研究は、世界中の小児科医に電子メールで調査への参加を呼びかけ、115カ国の1,372人から回答を得たそうです。つまり、小児科医のリストがあればできてしまう研究です。


もちろん、リストを作成するのは結構大変でしょうが、こんなお手軽(?)な研究で天下の Lancetにアクセプトされるとは驚きです。


潜在的ニーズとアイデア勝負で Lancetにアクセプトされることに驚いたとともに、このようなニッチ分野を攻めるという手もあることに感心しました。






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手術安全のノンテクニカルスキルとは?

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日本整形外科学会雑誌の第93巻第10号をパラパラ読んでいると、興味深い教育研修講座がありました。ノンテクニカルスキルと手術安全チェックリスト です。


手術室は重篤な有害事象や医療事故が起きるリスクの高い場所です。そのようなリスクを低減するために重要なのは、ノンテクニカルスキルだそうです。


ノンテクニカルスキルとは、状況判断、コミュニケーション、チームワークであり、手術時の有害事象の発生を防ぐだけでなく手術成績も左右します。


具体的な例で説明すると、合併症の発生時には、早期に状況認識を行って速やかに発見し、合併症の連鎖を防ぐためにコミュニケーションを密にとってチームで対応します。


米国のサウスカロライナ州では下記のに3点を自発的に導入することで、死亡率を減少させることに成功したそうです。


  1. 手術安全チェックリストの運用
  2. ブリーフィング(チーム医療の視点から、事前の手順をチーム全員で確認すること)
  3. 外科医が手術チームにspeak upを呼びかける


いわゆるタイムアウトはブリーフィングに含まれます。また、speak upとは、患者にとって有害だと懸念される事象に気付いたスタッフは声を上げてくださいと呼びかける行為です。


手術中に声を上げることは勇気が要る行為であり、どこの国でも躊躇されがちです。それでもオープンな雰囲気をつくることで発言しやすくなります。


これらのノンテクニカルスキルを体系的に学ぶ機会はあまりありませんが、重篤な合併症予防のためには極めて重要だと感じています。


そして、現実的には外科医が中心にならざるを得ません。手術中は視野が狭くなりがちですが、カリカリするのではなく周囲の声を聴く度量が求められると思います。






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衝撃! 整形外科医の医療被曝の現状

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日本整形外科学会雑誌の第93巻第10号をパラパラ読んでいると、興味深いシンポジウムがありました。整形外科医の医療被曝の現状と対策です。


私自身は被爆を軽く考えていたため、シンポジストの講義を興味深く拝読しました。まず驚いたのが、染色体異常や手指の皮膚がん併発の話です。


まず、染色体異常ですが、青森県の脊椎外科医18名(経験年数11年~33年)のうち、環状染色体が12名に、転座頻度の上昇は全ての医師に認められたそうです。


次に、実際に職業被爆のために皮膚がんを罹患して公務災害認定された市立函館病院整形外科医の佐藤隆弘先生のシンポジウムは生々しくて衝撃的でした。


自身の手指のスライドで扁平上皮癌を示し、対策を考察されているのは臨場感があり過ぎて忘れられません...。被爆を防ぐための対策として下記を挙げられています。


  • 時間・距離・遮蔽の3原則の徹底
  • アンダーチューブ型X線装置の使用
  • 透視の工夫(X線パルス数を減らす、菅電圧を高く・管電流を低くする)


上記のうち、アンダーチューブ型とは、X線を出すX線管が下で、受光部が上になっているX線装置のことです。通常、手術室にあるものは被爆量の少ないアンダーチューブ型です。


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脊椎外科医の被爆が問題になるのは、低侵襲手術の普及や透視下検査のために、手指の被爆量が尋常ではないことが原因です。


確かに、年配の脊椎外科医はひどい手荒れに悩まされている方が多く、手指の被爆が決して珍しくはないことの証左でしょう。


患者さんを目の前にすると自分の被爆のことは忘れてしまいがちですが、医療人としても自身の被爆対策にもっと目を向ける必要があるのではないかと感じました。






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Wide awake hand surgeryの特集記事

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医局で今月号の Monthly orthopaedicsをパラパラ読んでいたところ、Wide awake hand surgery(WAHS)についての特集でした。


WAHSは、カナダの形成外科医である Lalondeが提唱した言葉で、患者の意識がない状態で行う全身麻酔手術に対して、覚醒下に行う局所麻酔手術です。


欧米では麻酔と手術の医師の担当が別であるため、WAHSによる局麻手術は画期的だったようです。一方、日本では整形外科医が伝麻や局静を施行するので斬新さはありません。


Lalondeは高価な WAHSの動画を販売しており、その宣伝も兼ねて頻回に講演しています。以前から、なかなかやり手の医師だな~と眺めていました。


さて、WAHSの特徴は下記のごとくです。
  • エピネフリン入りリドカインで局所麻酔する
  • ターニケットは使用しない
  • 自動運動による動きを確認する


E入りキシロカインを使用するため、真皮以外からはさほど出血しないそうです。また、ターニケットを使用しないため、術後の腫脹が軽度というメリットもあります。


そして、WAHSの最大のメリットは術中に動きを確認できることです。これは腱移行術や腱縫合術で威力を発揮するようです。


私自身の経験では、さすがに腱移行術や腱縫合術を WAHSで施行したことはありませんが、手根管開放術や腱鞘切開術は(無意識に)WAHSを実践しています。


たしかにターニケット無しでもそれほど困ることはありませんし、E入りキシロカインではなくても問題無い印象です。







★★ 管理人お勧めの医学書 ★★
 


広島大学名誉教授の津下先生による、手の外科における必須の医学書です。特に、「私の手の外科」は津下先生直筆のイラストが豊富で、非常に分かりやすく実践的な医学書です。


 







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