整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

学術

アカデミア志向の医師はコレを読もう!

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今日は医師として成功するためのコツがあると感じた書籍の書評です。ネットワーク研究者であるバラバシによるザ・フォーミュラ 科学が解き明かした「成功の普遍的法則」です。







本書は、ビジネス本もしくは自己啓発本として発売されているベストセラーです。しかし、その内容はアカデミア志向の医師にとって必須の知識だと思います。


この書籍では下記の5つの成功の公式を提唱しています。いずれも、いわゆるビックデータから導き出された結果です。今までの成功本と異なり、エビデンスレベルが高そうです。


  1. パフォーマンスが成功を促す。パフォーマンスが測定できない時には、ネットワークが成功を促す
  2. パフォーマンスには上限があるが、成功には上限がない
  3. 過去の成功(優先的選択)× 適応度=将来の成功
  4. チームの成功にはバランスと多様性が不可欠だが、功績を認められるのはひとりだけだ
  5. 不屈の精神があれば、成功はいつでもやってくる


おそらく、上記の5つの成功の公式のうち、①③⑤に関しては何のことか分からないと思います。これについては、本書を読んで具体例から理解するしかないと思います。


そして、一見すると内容を理解できそうな②④に関しても、その意味するところはかなり深いです。表面的な文章以上の意味が隠されています。


私が本書を読んでほしいと思う対象は、アカデミアを志す医師です。著者のバラバシ自身が米国の有名大学の教授であり、研究者としての経験や苦悩をネタに本研究を行いました。


成功の尺度は人それぞれかもしれませんが、アカデミアとしての成功の定義も書かれています。そして、①~⑤ともアカデミアとして成功するための公式と思って間違いありません。


私は人生やビジネスで成功する公式を求めて本書を拝読しましたが、ビジネスにおいては①~④が参考になるものの、⑤はアカデミアのための公式だと感じました。


漫然と大学で切磋琢磨するだけでは結果を残せないことが、本書を読むと痛いほど分かります。残念な結果にならないためにも、アカデミア志向の医師には必読の書籍だと思います。






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園児の行動で将来の成功率が分かる?!

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Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
将来の収入占う幼稚園児の行動とは です。


子供のころの行動は、将来の経済状況とどの程度関連しているのかについての研究です。カナダで2,800例超の幼稚園児を約30年にわたって追跡した結果が報告されました。


幼稚園児時代の子供の行動に関する評価内容は下記の6種類です。
  1.  不注意(集中力の欠如、空想にふけりがちなどの4項目)
  2.  多動(常に動き回るなどの2項目)
  3.  攻撃性(けんかなどの3項目)
  4.  反抗性(言うことを聞かないなどの5項目)
  5.  不安(新しい環境を怖がるなどの3項目)
  6.  向社会性(けんかを止める、けがをした子を助けるなどの10項目)


研究の結果は、男女とも幼稚園児時代に集中力の欠如などから不注意と評価された子供は、将来的に年収が低くなることが示されたそうです。


男性だけを抽出すると、不注意に加えて攻撃性や反抗性が高いと収入減と関連していました。一方、女性ではこうした関連は認められませんでした。


この研究では、社会にうまく適合する性格の持ち主が、実際に社会に適合して高収入を得るという当たり前? の結果になったようです。


私の事前予想は、反社会的で反抗的な子供の方が起業したり独立して成功を収めるのではないかという甘っちょろい考えでした(笑)。


やはり、誰にでも反抗するような協調性の無い子供よりも、周囲とうまくやっていける協調性のある子供に軍配が上がるようです。自分への戒めとしても覚えておこう...。






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プレガバリン処方では自殺企図に注意!

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先日、Medical Tribuneで興味深い記事がありました。プレガバリンで自殺行動リスクが上昇 スウェーデン・19万人超の検討 です。下記に要約します。




ガバペンチノイド(ガバペンチンまたはプレガバリン)を処方された15歳以上のスウェーデン人19万人超のデータを検討した結果を、英・University of Oxford/スウェーデン・Karolinska InstitutetのYasmina Molero氏らがBMJ(2019; 365: l2147)に発表した。また年齢別に見ると、特に15~24歳の若年者でリスクの上昇が顕著であることも分かった。


自殺、過量服用、外傷、交通事故リスクが上昇


Cox比例ハザード回帰モデルを用いた被験者内解析の結果、ガバペンチノイド服用により自殺行動/自殺による死亡リスクは26%〔年齢調整ハザード比(HR)1.26、95%CI 1.20~1.32〕、偶発的過量服用リスクは24%(同1.24、1.19~1.28)、頭部・体幹部外傷リスクは22%(同1.22、1.19~1.25)、交通事故/違反リスクは13%(同1.13、1.06~1.20)上昇した。


この結果について、Molero氏らは「若年者のガバペンチノイド服用によるリスク上昇、特に自殺行動および偶発的過量服用のリスク上昇に関する理解を深めるために、さらなる研究が必要だ。同時に、臨床ガイドラインの見直しも必要であろう」と述べている。




驚くほどリスクが上昇するわけではなさそうですが、特に若年者へのプレガバリン処方には注意する必要があるようです。


サインバルタもそうですが、もともと向精神薬として開発された経緯のある薬剤の使用には、自殺企図リスク上昇などに対して理解するのが望ましいと感じました。






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スマホアプリの医療への応用は本物

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週刊ダイヤモンドの 2019年6/15号のカラダに医見番・ライフスタイル編で興味深い記事がありました。子どもの中耳炎をスマホで検査 精度は病院の検査に匹敵 です。








ここ数年、「治療・診断アプリ」が医療用として認可されるケースが増えてきた。先月、米ワシントン大学の研究者らが中耳炎など耳の感染症をスマートフォン(以下、スマホ)で検出できる方法を開発し、注目されている。


急性中耳炎は、病原菌が鼻の奥から耳に続く「耳管」を通って「中耳」に入り、炎症を起こす感染症だ。耳の激しい痛みや発熱、耳だれなどの自覚症状がある。聞こえが悪くなることもある。


成人の発症は少ないが、子どもの耳管は短く、水平に近いので細菌やウイルスが侵入しやすい。このため乳幼児の6~7割が小学校に入学するまでに一度はかかる。 8割は自然に回復するが、痛みや苦痛をうまく訴えられない乳幼児では親の判断が重要だ。


研究者らは、市販のスマホに標準装備されているスピーカーから「ピッピッピ」という信号音を外耳道に送り込み、鼓膜からの反射 信号をスマホのマイクで集音して、機械学習されたアルゴリズムで分 析する方法を開発。


たとえば、中耳に炎症があり膿がたまっていると、反射音のピッチは高く、振幅が大きくなる。結果はスマホの画面上にグラフで示される。一定の基準を超えた場合はグラフが赤くなり、受診を 促すアドバイスが出る仕組み。


生後18カ月~17歳の子ども53人 (98耳)を対象とした試験での診断精度は8割以上で、一般的に病院で行われている検査と同等だった。また、別の子どもを対象に親がスマホを操作した試験でも、医師が操作したときと同じ精度を保つことが確認されている。


このアプリの長所は、必要な装備がスマホと紙を丸めて作った 「じょうご状の集音装置」だけという点だ。装置の広い一端をスマホのマイクとスピーカーを覆うように装着し、すぼまった一端を耳に差し入れて信号音を送ればいい。


昨今、急性中耳炎の治療は経過観察と消炎鎮痛薬の投与が主流。 過剰に治療する必要はない。手軽に経過を知ることができれば親の不安が軽減され、通院負担が減るだろう。実用化が待ち遠しいアプリの一つだ。




う~ん、素晴らしいの一言ですね! 数年前からスマホアプリを用いたデジタルヘルスは熱い領域です。高性能であるにもかかわらず、安価で普及率が高いことが利点だと思います。


皮膚疾患診断アプリや禁煙治療のCureApp禁煙などが有名ですが、各科の領域で続々と新しいアイデアが生まれているようです。


ちなみに整形外科領域では、THAの臼蓋リーミングやカップのインパクションの際のナビゲーションとしてスマホを利用している報告があります。


今までは薬物療法や手術療法でしか治せないという思い込みがありましたが、スマホアプリなどのソフトウェアで治すというコロンブスの卵的な発想も必要なのかもしれません。


いずれにせよ、この領域はとても熱いと思います。もちろん、世界中に競合がひしめいていますが、プログラミング技術のある若手医師は是非この分野でも活躍してほしいものです。






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首下がり症候群ってどうしてますか?

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外来で時々見かける「首下がり」
果たしてこれは疾患なのか否かという議論もあると思います。


以前に首下がり症候群についてブログ記事にしました。これ以降も首下がりを診てきましたが、有効な手立ての無いまま今日に至っています。せっかくなので概要を再掲します。




『首下がり
とは、座位や立位時に首が下がってしまう症状です。1986 年にLangeらが首下がりを呈した 12 例の症例を報告したのが最初です。



首下がり症候群では随意的に頚椎を伸展して首下がりを修正できることが多いですが、その姿勢を長続きすることができずに首が下ってしまいます。



この慢性的な首下がりのために視界が障害されて歩行し辛くなります。今回の患者さんの主訴は円背でしたが、歩行状態をみると軽度の首下がりがありました。



首下がりの生じる機序として、①前頚筋の過剰緊張 ②後屈筋の筋力低下 ③その他 が考えられています。それぞれ下記の疾患が原因として挙げられます。

  1.  パーキンソン病、多系統萎縮
  2.  重症筋無力症、多発性筋炎
  3.  変形性頚椎症


首下がり症候群の治療について、一般的に次のように報告されています。


  1.  薬剤惹起を疑う場合には原因薬剤の中止(ドパミンアゴニストなど)
  2.  ボツリヌス毒素注射やアルコールや局所麻酔薬によるモーターポイントブロック治療
  3.  脳深部刺激法



実際には①に問題なければ中下位頚椎から傾斜しているタイプには頚椎カラー、頚胸椎移行部から傾斜しているタイプには鎖骨バンド固定を処方するケースが多いです。




こんな認識でやってきましたが、少し気になったので医中誌で「首下がり」検索してみました。下記のごとく10件しかヒットせず、古いものが多く有用なものはありませんでした。


う~ん、イマイチですね。
結局どう対処すればよく分かりませんでした
...





1. 2017300739

胸椎椎体骨折と首下りを合併した1例

Author:小川 哲也(黒石市国民健康保険黒石病院 整形外科), 板橋 泰斗, 陳 俊輔, 長沖 隼英, 小野 睦

Source:東北整形災害外科学会雑誌(1348-8694)60巻1号 Page192(2017.06)

論文種類:会議録/症例報告


2. 2017145507

首下りを主訴としたアレキサンダー病の1例

Author:前田 憲多郎(岡崎市民病院 脳神経内科), 加藤 隼康, 小林 洋介, 辻 裕丈, 岩井 克成, 小林 靖


3. 2009240164

パーキンソニズムに首下りを呈した2症例の理学療法の経験

Author:長岡 正範(順天堂大学 大学院リハビリテーション医学), 林 康子, 林 明人, 寺門 厚彦, 杉田 之宏, 松崎 研一郎

Source:The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine(1881-3526)46巻Suppl. Page S178(2009.05)

論文種類:会議録/症例報告


4. 1990053379

首下りを主訴とし,多彩な神経筋症状を示した一例

Author:城市 貴史(神奈川リハビリテーション病院), 野田 豊, 大橋 正洋, 他

Source:神奈川県総合リハビリテーションセンター紀要(0285-3477)15号 Page71-73(1989.01)

論文種類:原著論文/症例報告


5. 1985179881

いわゆる"首下り病"の2例

Author:金城 邦彦(四日市市立四日市病院)

Source:日本内科学会雑誌(0021-5384)74巻3号 Page382(1985.03)

論文種類:会議録/症例報告


6. 1971077048<Old 医中誌>

首下り病と思われる一症例

Author:田村純一 (青森県立中央病院), 原田征行 , 今沢義行 

Source:東北整形災害外科紀要(0040-8751)13巻1号 Page89-93(1969.12)

論文種類:原著論文


7. 1968017725<Old 医中誌>

首下り病の本態に関する疫学的考察

Author:田中領三 (岩大), 橋本勢津 , 三上敦子 

Source:東北公衆衛生学会12回抄録 Page6-7(1963.08)


8. 1967024413<Old 医中誌>

首下り症状を示したHysterie性麻痺の1例

Author:椿原道昭 (九州中央病院), 山崎晴一朗 

Source:日本内科学会雑誌(0021-5384)55巻5号 Page490(1966.08)

論文種類:会議録


9. 1962066333<Old 医中誌>

首下り病の1症例

Author:青木學而 (岩大), 中島彰 , 清水美虎 , 福江仁 , 野呂和博 , 久慈宥一 

Source:内科(0022-1961)7巻4号 Page747-750(1961.04)

論文種類:原著論文


10. 1959047602<Old 医中誌>

首下り病の1症例

Author:久慈宥一 (岩大), 齋藤昭 

Source:岩手医学雑誌(0021-3284)9巻6号 Page497(1958.03)

論文種類:会議録







★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


自治医科大学准教授の星地先生の経験・知識を余すところなく収めたサブテキストです。定番と言われている教科書に記載されている内容は素直に信じてしまいがちですが、実臨床との”ズレ”を感じることがときどきあります。このような臨床家として感じる、「一体何が重要なのか」「何がわかっていないのか」「ツボは何なのか」を自らの経験に基づいて完結に述べられています。








                        

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