整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

学術

どのスポーツが最も寿命を延ばすのか?

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Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
最も寿命を延ばすスポーツは? です。


さて、このタイトルを見たときに真っ先に思い浮かべるスポーツは何でしょうか?私が思い浮かべたスポーツは水泳です。


なぜ水泳かというと、関節に対して優しいスポーツであることと、単位時間あたりのエネルギー消費量が高そうなことです。


しかし、結論はテニスだったようです。座位中心で運動不足の人と比べた定期的にスポーツ(8種類)を行っている人における平均余命は、テニスが最も長く9.7年でした。


以下、バドミントン6.2年、サッカー4.7年、サイクリング3.7年、水泳3.4年、ジョギング3.2年、健康体操3.1年、スポーツジムでの運動1.5年でした。なぜ、テニスがトップなのか?


  • 個人スポーツよりソーシャルスポーツ(チームスポーツ含む)の方がより長寿と関連
  • ラケットスポーツがインターバルトレーニングに当てはまるから


インターバルトレーニングとは、不完全な回復を挟んで運動を繰り返すトレーニングのことで、インターバルトレーニングは身体機能強化に効率的であることが知られています。


あくまで考察なので、テニスが寿命を延ばす理由は分かっていません。しかし、この記事をみてテニスを再開しようかなと思いました。アキレス腱を切りそうで怖いですが(笑)。





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オーストラリア理学療法協会のスポーツ理学療法士による実践的な教科書です。
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感染対策マニュアル作成を強要?!

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Medical Tribuneに興味深い記事ありました。
MR各位、院内感染対策に協力を!病院は「営業の場」? いいえ、「癒やしの場」です!



 

 院内感染対策の一環として病院の清掃・環境整備を徹底しても、病院に出入りする製薬企業の医薬情報担当者(MR)などの外部業者がその努力を台無しにしている可能性がある。京都第二赤十字病院感染制御部部長の下間(しもつま)正隆氏は、同院で目にする、感染対策を顧みないMRの問題行動を第92回日本感染症学会/第66回日本化学療法学会(5月31日〜6月2日)で報告。病院は免疫力の低下した患者の療養の場であり、病院職員、外部業者にかかわらず、おのおのの感染対策マニュアルを遵守して行動することが重要だと訴えた。


~ 中略 ~


「優れた医薬品を開発・供給することで人々の福祉と医療の向上に貢献することを使命とする製薬企業こそ感染対策教育を徹底し、自社マニュアルを作成・遵守すべきと考えるが、実行されていないのが現状である」と同氏は指摘した上で、病院内でMRが守るべき事項として表に示す5つを挙げた。


病院内でMRが守るべき5箇条

  • 外部業者が守るべきその病院のルールを遵守するべし!
  • 自宅のリビングのソファの上に置く自信のある清潔な物以外は、患者用ソファに置くべからず!
  • 咳エチケットやインフルエンザ流行期などの院内マスク着用ルールなど、正しく理解した上で適切にマスクを着用するべし!
  • 患者に迷惑のかからないよう、決められた場所から出入りするべし!
  • 靴音のする革靴やハイヒールで、患者の癒やしの場である病院内を歩くべからず! 

以上をまとめて 「病院は患者の癒やしの場である。営業の場ではない!」 と心得るべし! 





一読して、ちょっとMRさんを敵視し過ぎなのでは? と感じました。たしかに、こちらが忙しい時に声掛けするのは勘弁してほしいと思うことはよくあります。


しかし、感染とは関係ないMRさんの革靴やハイヒールまで5箇条に含めているのには苦笑してしまいました。


ここで述べられていることに関しては、MRさんよりも「輩系の」患者さんやその家族の方が、100倍ぐらいよく見かけます。


たしかに、皆が感染対策を真剣に考えることは重要です。しかし、すべての出入り業者に対して、自社で感染対策マニュアルを作成することを強要するのは少しやり過ぎでは???






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ステロイドの関節内注射

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ステロイドの関節内注射は、作用時間が短いものの除痛性に優れるため、昔から変形性膝関節症の保存治療のひとつの選択肢として用いられてきました。


しかし、日本整形外科学会のOARSI勧告に基づくガイドラインによると、
効果が短期間であることと、頻繁には使用しない方がよいという理由から推奨度Cです(推奨度A~D)。


更に、OARSIでは年に4回までにとどめることを勧告しています。ステロイド関節内注射群と対象群を2年間比較すると、0.1mm軟骨が薄くなったという報告もあるそうです。


私は、OARSIのヒアルロン酸製剤の関節内注射に対してはdisagreeなのですが、ステロイドの関節内注射に対する制限に関しては全く同意しています。


ステロイドはヒアルロン酸製剤と比較すると短期的な効果は優れていますが、石灰化、皮膚萎縮、感染などさまざまな合併症が生じるので頻回使用は厳に慎むべきでしょう。


ただし、どうしてもステロイド関節内注射を施行せざるを得ない場面があることも事実です。臨床的にステロイド関節内注射が著効しそうなのは下記のケースだと思います。


  • 若年者
  • 画像上の変形が少ない
  • 可動域制限無し



ステロイド関節内注射の頻回使用は合併症の観点から避けるべきではあるものの、症例によってはメリハリをつけて使用することもアリかなと考えています。







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THAで関節周囲カクテル注射は有用?

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相互リンクいただいている 整形外科 論文ナナメ読み で興味深い記事がありました。以下に一部を転載させていただきます。




20180829CORR No Clinically Important Difference in Pain Scores After THA Between Periarticular Analgesic Injection and Placebo: A Randomized Trial


背景

術後鎮痛を目的とした関節周囲への鎮痛剤の注射は様々な整形外科手術で行われている。しかしながらTHA術後でそういった関節周囲への鎮痛剤注射(PAI)が有用かどうかは不明である。



目的

二重盲検無作為割付試験。一期的両側THAの患者を対象。プラセボとPAIを比較。



結果

PAIの注射、またはプラセボによる臨床的な違いは認められなかった。ただし24時間後のVASはPAIで有意に低い値を示した。合併症に差はなかった。



結論

PAIはTHA術後の鎮痛に臨床的に有意な違いが出るというほどのものではなかった。




がみたけ先生と同様に、私も、PAIはTKAでは有用ではあるものの、THAではどうなのかな? と思っていました。


特に有害事象が多発することは無さそうですが、やはりTHAではTKAと比較して、PAIは有用とは言い難いようです。


私の個人的な感覚では、股関節は膝関節と比較して知覚が鈍であり、もともと疼痛に対して耐性があることが原因のひとつではないかと考えています。






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海外ではヒアルロン酸製剤は非推奨?!

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膝関節の外来治療の柱のひとつに関節内注射があります。長年、私も膝関節に対する関節内注射を施行してきました。



しかし、ヒアルロン酸製剤の関節内注射に対する推奨強度(SOR)が、OAの国際学会であるOARSI (64%)と日本(87%)とで、大きく異なっています。


このことについて、京都府立医科大学・学内講師の井上裕章先生の講演を拝聴して初めて知りました。う~ん、これにはびっくりです。


井上先生は、海外では末期OAに対してヒアルロン酸製剤を使用するのに対し、本邦では初期OAから使用していることが原因ではないかとおっしゃられていました。


私の肌感覚として、やはりヒアルロン酸製剤は変形性膝関節症に対して、ある一定程度の効果は見込める印象です。


欧米の研究では、ヒアルロン酸製剤の変形性膝関節症に対する効果は限定的とのことでしたが、治療習慣の違いと判断して関節内注射は継続しようと思います。






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