整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

学術

AIホスピタルは医師の時間を創出

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AIホスピタルによる高度診断・治療システム」をご存知でしょうか? 2018年からスタートした内閣府の戦略的イノベーション創造プログラムのひとつです。


ホームページを拝見すると、下記の概要を確認できます。


超高齢社会における医療の質の確保、医療費増加の抑制、医療分野での国際的競争力の向上、医療従事者の負担軽減のために、医療機器等やIoT(internet of things)機器を活用して医療ビッグデータを構築する。さらに、AI技術を活用し、医療現場での負担軽減につながる、診断補助・教育やコミュニケーション支援等を目指す。



現在、国立成育医療研究センター、慶應義塾大学病院、大阪大学医学部付属病院、がん研究会有明病院という日本を代表する4病院が参加しています。


各病院によって取り組んでいるテーマは異なりますが、①AIによる電子カルテへの音声自動入力システム ②AIによる医師・患者間のコミュニケーション評価 は重複しています。


AIと聞くと、医師の領域を侵犯する可能性のある存在と認識しがちですが、現在行われているのは、むしろ医師の時間を創出するツールのようです。


そして、現在の AIホスピタルの先には、AIを用いた医療知識の整理や検査結果の一次スクリーニング等の利用法があり、医師をより高みへと導くツールとして期待されています。


デジタル・ケンタウロスでも話題になりましたが、研鑽を積み専門性を高める志向を持つ医師にとって、AIは恐れるものではなく積極的に利用するべきツールになるのでしょう。






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舟状骨の血行動態

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先日、Herbert Type B2の舟状骨骨折の手術がありました。やや近位側の骨折ですが、Type B3まではいかない骨折部位です。


掌側・背側どちらのアプローチも選択できる骨折型です。私はほぼ全例で背側アプローチを採用しています。理由は舟状骨内の至適部位にスクリューを挿入できるからです。


ただ、背側アプローチでは舟状骨を栄養する動脈損傷が危惧されます。そこで舟状骨の動脈支配について調べてみました。


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The vascularity of the scaphoid bone. 
Richard H. Gelberman, M.D., J Hand Surg Am . 1980 Sep;5(5):508-13より模写



1980年にJ Hand Surg Am.に掲載された論文では、舟状骨の動脈支配が明らかにされています。舟状骨近位の70~80%は舟状骨腰部の背側から侵入する動脈に栄養されています。


このため、背側アプローチであっても、舟状骨を栄養するメインの動脈を損傷する可能性はほぼ無いようです。舟状骨遠位骨折以外は、背側アプローチに優位性がありそうです。





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広島大学名誉教授の津下先生による、手の外科における必須の医学書です。特に、「私の手の外科」は津下先生直筆のイラストが豊富で、非常に分かりやすく実践的な医学書です。


 







FreeStyleリブレは糖尿病患者に朗報!

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Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
Flash Glucose Monitoringで血糖が安定改善 です。


私は糖尿病ではないのですが、大学同期の開業医が Flash Glucose Monitoring(FGM)機器の FreeStyleリブレを使用しているのを聞いていたので興味を抱きました。


この機器のセンサーには先端に小さな針がついており、センサーを皮膚に貼付する際に、この小さな針が皮下に刺入されます。


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貼付時に少し痛みがあるようですが、気になるほどではないようです。貼付部位が上腕伸側であることも理由なのでしょう。


そして、FreeStyleリブレの最大のメリットは、持続的に血糖値を測定できるので「血糖の見える化」によって患者さんの行動変容の大きなモチベーションになることのようです。


どのような食事をすれば血糖値がどうなるかが一目瞭然なので、自分の血糖値に対して注意を払うようになるのでしょう。


FreeStyleリブレはさほど高価な機器ではないようなので、糖尿病のコントロールに悩んでいる人には朗報だと思いました。





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宇宙人・川口先生の腰痛論

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Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
腰痛治療の「耐えられない軽さ」tanezumabの第Ⅲ相試験から です。


著者は東京脳神経センターの川口浩先生です。キャッチーなタイトルに負けない毒舌に満ちた内容に、今回も感嘆しました。


さすが、川口先生です。東大整形の教授戦で、インパクトファクターに関しては現職の田中栄教授を圧倒していたという宇宙人的な優秀さは伊達ではありません。


さて、今回の記事ですが、前半はノイロトロピンとサインバルタが血祭にあげられています。自殺企図や術中異常低血圧などが危惧されるサインバルタに関しては私も同感です。


サインバルタは開業医で安易に処方されていますが、手術を担当する勤務医にとって、これほどはた迷惑な薬剤はありません。


話が脱線しましたが、後半では tanezumabという生物学的製剤がいけにえになっていました。初めてきく名前ですが、なるほど確かにヤバそうな薬剤です。


この薬剤は、鎮痛効果が強すぎるようで、膝関節の治験では比較的短期間に人工関節に移行した症例が有意に多かったという、いわくつきの薬剤です。


いわゆる薬剤性シャルコー関節と言ってもよい有害事象を惹起するようで、関節リウマチにおいて生物学的製剤導入で大関節の破壊が進行する症例があることに似ています。


今回も実臨床にすぐ役立つ情報というよりは、読んでいて爽快感(?)を感じる記事でした。アカデミアにもかかわらず、これだけ毒を吐く川口先生には要注目ですね(笑)。






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BP製剤と非定型骨折研究の決定版!

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ケアネットで興味深い記事ありました。
BP薬の非定形大腿骨骨折リスク、服用中止後速やかに低下/NEJM です。


これはなかなかすごい研究です。非定型大腿骨骨折とBP製剤の関係についての決定版といってよいかもしれません。19万6129人のnで人種も多様です。要点を下記に記載します。


  • 非定型骨折のリスクは、アジア人は白人の4.84倍
  • 身長・体重が高い・重いほどリスクは上昇
  • BP製剤の使用中止により非定型骨折リスクは急速に低下
  • アジア人のリスクベネフィットは、大腿骨近位部骨折 91例予防 vs 非定型骨折 8例発生
  • 3ヵ月未満使用例と比較した HRは、3~5年未満=8.86、8年以上=43.51


今まで知りたかった数字が具体的に並んでいます。白人に比べてアジア人の BP製剤での大腿骨近位部骨折の予防効果は劣っていますが、BP製剤を忌避する数字ではなさそうです。


しかも、BP製剤の使用中止により非定型骨折リスクは急速に低下するようです。これなら休薬期間を遵守することで、安心して BP製剤を投与できます。素晴らしい研究ですね!





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