整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

社会

新教授はヒエラルキーの最底辺?!


先日、大学の同窓生が、母校のメジャー科の教授に就任しました。かなり古い歴史を持つ大学のメジャー科なので、同窓生が教授に選出されたことは非常に嬉しいです。


学生時代には部屋に遊びに行ったりしていましたが、ソツなく試験はクリアするものの、同じようにバカ騒ぎもしてきたので、いわゆる「教授」のイメージを完全にぶち壊されました(笑)。


非常に人間味のある暖かい人間なので、彼を選出した母校の教授連も人を見る目があるなと素直に感心しました。


彼が教授に選出されるにあたって、教授会では年齢が若過ぎることがネックになったようです。学術的には全く問題無かったのですが、メジャー科教授には若過ぎると・・・


そのような年齢のハンディ(?)もクリアして、晴れて教授に就任したのですが、同窓生で行った教授就任祝賀会で面白いスピーチがありました。


「○○君はヒエラルキーの頂点に立ったわけですが、それは新たなヒエラルキーの最底辺での戦いの始まりでもあるのです」云々。何のことか分かりますか?


メジャー科と言えども、教授の中では最も若くて教授歴の短い彼は、教授会の中では一番の下っ端です。今後、教授会のヒエラルキーの階段を昇っていかなければならないのです。


教授も大変ですね(笑)。教授に就任すればそれでアガリだと思っていました。しかし、教授就任は、単なる新たな競争の始まりに過ぎないようです。


いずれにせよ、同級生が母校の教授に就任するのは非常に喜ばしいことです。他にもたくさんの仲間が大学で頑張っているので、何度も教授就任祝賀会を開催したいものです。




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医療ツーリズムって一般的なの?!


私がメインで勤めている病院は、土地柄か外国人がよく受診されます。しかし、英語を話せない方でも、Google翻訳とスマートフォンの音声入力機能で意思疎通を図ることが可能です。


実は、先日のブログを書いた直後に、外来で無線LANを使用できる環境を整えていただきました。これで、スマートフォンを持った患者さんなら、何語の人でもドント来い!です(笑)


便利な世の中ですが、思わぬところに落とし穴があります。それは、支払い関係です。旅行者の突発的な事故や疾病なら、海外旅行保険に加入していれば問題になりません。


しかし、たとえば中国などから日本在住の家族のところに遊びに来た人が、医療ツーリズムとして日本の医療機関を受診するケースでは注意が必要です。


彼らから見ると、中国人医師よりも日本人医師や日本の医療機関の方が信用できるようで、せっかく日本に来たのだから日本人医師の診察を受けたいという気持ちがあるようです。


しかし、慢性疾患は海外旅行保険の対象ではありません。先日受した60歳台の方は、膝関節水腫がかなり高度でした。最初は治療の観点から、単純X線像→関節注射かなと思いました。



しかし何かの拍子に、支払いが自費になる可能性があることを思いついて本人に確認すると、やはり無保険で自費でした。う~ん、この程度のことは受付の段階で確認して欲しいところです。


自費で単純X線像→関節注射コースとなった場合の費用を概算してもらったところ、約12000円とのことでした。この金額なら支払えるとのことだったので、治療を行うことになりました。


結果的には、大腿骨内顆骨壊死後の末期変形性膝関節症でした。TKAしか治療方法はなさそうです。しかし、水腫が高度なので、まずはステロイド関節注射を施行しました。


その後の会話で、中国では中国製インプラントになるのが嫌だとおっしゃっていました。う~ん、中国でもZIMMERやStryker製インプラントはありそううな気がしますが確証を持てません。。。

 

何だかんだ言っても、一般の市中病院でも国際化が進んできている気がします。言語の問題はもちろんのこと、支払い関係にも気を配る必要がありそうです。





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高齢者さえ減少する恐怖のシナリオ


先日、大学の同窓会がありました。
さまざまな科で、さまざまな立場の同級生が集まって楽しかったです。


同級生の約半分が集まったのですが、その中のひとりに非常に遠方で開業している友人が居ました。彼が開業しているのは、東京からの時間距離が最も遠い地域のひとつだそうです。


その地域には医療機関も少ないようなので、競合が無くてウハウハだろうと、私が冗談半分で言ったところ、ちょっと笑いながらも深刻そうな返事が返ってきました。


ここ最近になって、患者数が激減してきているとのことです。そして、その理由は高齢者人口の激減だそうです。若年者ではなく、高齢者であることが恐ろしい点です。


若年者人口の減少は、彼が開業する前から問題となっていました。しかし、最近では地域に若年者がほとんど居なくなったので、若年人口減少は問題にならないそうです。


それよりも、地域の高齢者がどんどん天寿を全うされていくため、高齢者人口までも激減しているのです。新たに高齢者になったであろう人は、既に都会に引っ越しています。


新たな高齢者の供給が途絶えている中で、既存の高齢者が天寿を全うされていくため、地域から人が居なくなってきているのです。既に、その地域では高齢者施設もガラガラだそうです。


その地域で開業している友人は、既に投資資金を全て回収しているため、この状況を静観しているそうですが、私はこのような地域が出現していることに寒気を覚えました。




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内閣府ホームページ 平成24年版 高齢社会白書(概要版)より転載




上のグラフは内閣府が発表している、超長期での日本の人口動態です。日本の総人口は2010年ごろにピークとなりましたが、高齢者人口のピークは2040年ごろです。


2040年以降は、総人口はもちろんのこと、高齢者人口まで減少していくという衝撃的な状況です。実際に発生するインパクトは、その時まで体感できないと思っていました。 


しかし、2017年現在の日本においてさえ、既にそのような「高齢者人口までもが減少していく社会」 が存在しているのです。そして、社会へのインパクトは想像以上でした。


確かに都市部においては、まだ20年程度の猶予期間はあります。しかし、既に地方の一部では、現在進行形で地域社会の崩壊が進行しているようです。


高齢化社会は、高齢者が増えるから医師は安泰だと思っているお気楽な人でも、高齢化社会の極期以降は高齢者さえも居なくなっていくことを認識しておくべきだと思います。


あと20年もすれば、日本という国全体がこの大きな問題と向き合わなければいけません。 そして、このことは確実に発生する近未来でもあるのです。





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医師未婚率の男女差はどの程度?


2017.2.8のプレジデントオンラインで興味深い記事がありました。
そりゃあんまりな「職業別・年収別の未婚率」 です。


詳細は、上記リンクをみていただきたいのですが、衝撃的なグラフが3つあったので転載させていただきます。



アラフォー男女の未婚率 - コピー
(プレジデントオンラインから転載)


まず、35~44歳男女の未婚率を64の職業別に計算したグラフが上記です。横軸が男性、縦軸が女性の未婚率です。この中で、医師は未婚率の性差が最大です(6.1% vs 28.7%)。




年収と未婚率の相関(男性) - コピー
(プレジデントオンラインから転載)


男性では職業別の平均年収と未婚率はマイナスの相関関係にあります。年収が高い職業ほど未婚率が低い傾向です。これを見ると、男性医師の未婚率の低さが際立っています。





年収と未婚率の相関(女性) - コピー
(プレジデントオンラインから転載)


一方、女性では男性とは逆に、年収が高い職業ほど未婚率も高い傾向です。女性医師は、未婚率の絶対値としてはさほど高くない(?)ものの、グラフの最右端に位置します。


収入が多い高度専門職は、家庭生活との両立が難しいためと思われますが、その最も典型的な職業は医師なのでしょう。ここまでの研究で下記が導き出されます。


  • 男性は、年収が高い職業ほど未婚率が低い
  • 女性は、年収が高い職業ほど未婚率が高い


肌感覚では理解していましたが、厳しい現実ですね。しかし、このデータをみて、私は男性医師にチャンスの窓が開いていると感じました。そう、それは医師同士の結婚です。


女性医師の未婚率が高いことは、男性医師からみるとチャンスです。何故なら、女性医師は、婚活市場でハンディを抱えていることを理解しているかもしれないからです。


医師同士の結婚は、いわゆるパワーマリッジです。多様性を損なうので、私は諸手を挙げては賛成しかねますが、若い医師にとっては有力な選択肢のひとつだと思います。





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ショパール離断も瘢痕治癒可能だが・・・


4か月ほど前に、糖尿病性前足部壊疽症例に対するショパール関節離断術を施行しました。血液透析中の方なので、基礎条件が非常に悪いです。


本来であれば、初回手術から下腿切断術を選択するところですが、ご本人およびご家族のたっての希望で、ショパール関節離断となりました。


案の定、術後は創が嘴開してしまい、内部から膿が漏出する状況になりました。感染制御のために、創を完全にオープンにしました。ショパール関節レベルでぱっくり開いている状態です


普通なら下腿切断術を検討するところですが、患者さんは「踵」を残すことに執念を燃やしています。そこで、時間は掛かりますが創処置を続けて瘢痕治癒するのを待つことにしました。 



この状態で、本当に創処置だけで瘢痕治癒するのでしょうか?高齢透析患者さんの糖尿病性足部壊疽という劣悪な条件にも関わらず、約4ヵ月で創が上皮化して瘢痕治癒しました。


実際に施行した処置は、①微温湯での10分間の足浴 ②ブロメライン軟膏塗布 です。この一連の処置を毎日施行することで、4ヵ月かかりましたが瘢痕治癒に至りました。


患者さんは喜んでいますが、主治医としては少し複雑な気持ちです。このような「贅沢」 な治療が、本当に許されるのだろうか? という疑念を抑えることができないのです。


オプジーボ問題でも議論されたように、有限の医療資源の適正配置は喫緊の課題です。『人の命は地球より重い』は、偽善ではないかと悩んでしまうのです・・・
 





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