整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

社会

老人施設では飲酒・喫煙OK?!

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先日、外来で特別養護老人ホームに入所中の患者さんが、多発関節痛(右膝関節と右足関節)で初診されました。


かなり尿酸値が高く、身体所見と血液生化学所見をみるかぎりでは、痛風性関節炎を強く疑いました。 飲酒は無いだろうから、尿酸排泄低下型の高尿酸血症だと判断しました。


いつもどおりに「消炎鎮痛剤で少し様子をみて、関節の炎症が治まったら高尿酸血症の薬物治療を開始しましょう
と伝えました。



退室時に「生活習慣で気をつけることはないですか?」と訊かれたので、施設入所中なので多量飲酒が原因である可能性は無いから、体質的なものだと思いますと答えました。


すると、施設の付き添いの方と患者さんが苦笑しています。理由を訊くと、結構な量のウイスキーを毎日飲んでいるそうです。。。


えっ、施設で飲酒してもいいんですか?と訊くと、飲酒・喫煙ともOKとのことでした。老人施設も、病院と同じく禁酒・禁煙だと思っていたのですが、全く間違いだったようです。


確かに病気で入所している方ばかりではないので、全面的に禁酒・禁煙にする理由はありません。老人施設の多くで飲酒・喫煙OKという事実は、私にとってトリビアでした。






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高齢者向けの住まい・施設

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整形外科では高齢者の骨折を治療する機会が多いですが、退院先には自宅以外にもさまざまなパターンがあります。私はあまり理解できていなかったため、少し調べてみました。



555 - コピー




まず、費用と要介護度別の各施設の立ち位置を、分かり易く示した図をご紹介します。オアシスナビというHPから転載させていただきました。


要介護度が高くても費用の安い、最も条件が良い(?)施設は、特別養護老人ホームです。コストパフォーマンスに優れるため、入居までの待機期間の長い施設が多いことが問題点です。


また、入居対象が要介護3~5に限定されていることもネックです。しかし、重度の要介護者にとっては「終の棲家」となるので、経済的に余裕の無い高齢者向け施設の王様と言える存在です。


グループホームは、地域限定型施設で軽度の認知症高齢者を対象としています。身体状態が悪化すると、退去しなくてはならないケースがあることが問題点です。


ケアハウスは、身寄りがなかったり、家庭環境や経済状況などの理由により家族との同居が困難な高齢者が、自治体の助成で有料老人ホームよりも比較的低い費用で利用できる施設です。


施設による差が大きいことと、ヘルパーの援助で自立した生活ができなくなれば(要介護状態になれば)、退所しなければならないことが問題点です。


サービス付き高齢者住宅は、自立・要介護を問わず幅広く許容している施設が多いことが特徴です。有料老人ホームと比較して、コストが安いことがメリットです。


介護付き有料老人ホームに入所できればベストですが、費用面での問題のため全ての人が入所できるわけではありません。医師としても、その他のオプションを知っておくべきでしょう。





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エンゲル係数上昇を真摯に受け止める

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先日の朝日新聞デジタルで興味深い記事がありました。エンゲル係数、29年ぶり高水準 食生活の変化が影響か です。




消費支出のうち食費が占める割合を示す「エンゲル係数」が急伸している。総務省の家計調査によると、2016年(2人以上世帯)は25・8%と前年から0・8ポイント上昇し、29年ぶりの高水準になった。かつて学校で、低下することが「豊かさを測る尺度の一つ」と教わった係数がなぜ今、上昇しているのか。  


東京都江戸川区のスーパー「いなげや」の総菜売り場で、近所の女性(74)が和洋とりどりのおかずの品定めをしていた。  


「夫の介護で疲れているときはお総菜にしています。手作りするのと半々ぐらい」。女性は要介護2の夫(73)と二人暮らし。介護費がかさみ、年金だけでは足りず月10万円ほど貯金を取り崩して生活する。それでも「食費はかかるけど、そうも言っていられない」。  


「時間がなくて、ついついお世話になっています」と話すのは会社員の女性(44)。夫と共働きしながら2人の子育て中。「割高だけど、時間を買うと思って週に3回ぐらいは買っています」  


高齢化や共働き世帯が増える中、家計の「食」の中身は、かつてと様変わりしている。中でも総菜など「調理食品」が消費支出に占める割合は16年に3・4%と、30年前(1・8%)の倍近くに増加。外食や、ペットボトルで買うことも増えた飲料などが伸びているのも特徴だ。  


経済成長とともに下降の一途をたどってきたエンゲル係数は、05年を境に上昇傾向に転換した。総務省が14~16年の上昇幅1・8ポイント分について分析した結果、その半分の0・9ポイントを占めたのが食品価格の上昇。円安で輸入食品の価格が上がっているのに加え、中国など世界的な食料需要の高まりなどが背景にある。  そこに、調理食品や外食の増加などライフスタイルの変化(0・2ポイント)や、将来に備えた節約志向などで消費支出そのものが減った影響(0・7ポイント)が加わった。  


「生活にゆとりのないばあい、他の生活費は減らせても、食料費だけは減らすことが難しいので、一般的には、エンゲル係数が大きくなる」  


30年前の中学「公民」の教科書でこう説明されていたエンゲル係数だが、最近の上昇は貧困の予兆なのか。  


岐阜大の大藪千穂教授は「かつてと違い、高齢化や為替変動、食文化の変化など様々な要因が全部混ざってエンゲル係数が上がっており、『上昇したから貧困』と直結はできなくなっている」と指摘。一方で、「特に低所得者層にとっては今でも生活の大変さを表す指標の一つとして重要な意味を持ち、中身を分析して影響を考えていく必要がある」と話す。 





エンゲル係数が上昇している・・・。あまり良いニュースではありませんね。ご存知のように、エンゲル係数とは家計の消費支出に占める飲食費の割合のことです。


20%台前半の他の先進諸国と比較して、日本のエンゲル係数はやや高めです。しかし、エンゲル係数は、価格体系や生活慣習の異なる社会集団の比較には必ずしも役立ちません。


日本のエンゲル係数の高さが、単純に他の先進諸国よりも生活水準が低い証拠にはならないのです。しかし、時系列でのエンゲル係数の上昇は由々しき問題です。


記事の最後で、識者の方が高齢化・為替変動・食文化の変化などの様々な要因が混ざってエンゲル係数が上昇しているため、単純に貧困化しているとは言えないとコメントされています。


しかし、現在の為替変動は、過去30年の中で決して過度の円安ではありません。また、食文化もこの30年で変化したということは無いと思います。


やはり、エンゲル係数上昇の原因は、高齢化およびこれに付随した貧困化だと考えます。そして、この現象は、医療業界にも深刻な影響を及ぼします。


大学病院や大規模公的病院のような基幹病院においては、 医療費支払いに困らない患者層(裕福な世帯や生活保護世帯)が多いので、あまり目立たないと思います。


しかし、一般世帯の懐具合を肌で感じる場末病院においては、貧困化は切実な現実として治療方針の選択にも暗い影を投げかけています。


私は治療方針を決定する際には、必ず患者さんと懐具合を相談しながら一緒に考えるようにしています。特に、初診の際には思わぬ出費になりがちなので注意が必要です。


初診時の医療費の高さで「ガツン」 とやられてしまい、その後の治療が続かないようでは、お互い不幸になりますから・・・





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急げ!ふるさと納税

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本日の朝日新聞デジタルで興味深い記事がありました。今日は平日ですが、いつもと異なり医療と関係の無い話題です。ふるさと納税、返礼品は寄付金の3割まで 総務省通知へ です。




ふるさと納税の返礼品をめぐり、総務省は全国の自治体に対し、寄付額に対する返礼品額の比率を3割までとするよう要請する方針を固めた。自治体間で返礼品の競争が過熱しているため、初めて上限の目安を示す。4月1日付で通知を出す。


ふるさと納税は、一部の自治体がより多くの寄付を集めようと金券や高額な家電などを返礼品に加えている。総務省によると、2015年度の寄付総額1653億円のうち、4割超の約675億円が返礼品調達などに使われているという。


総務省は、調達コストが高いため、必ずしも地域活性化という本来の目的に充てられていない事例があると判断。改善に向けて専門家や自治体の担当者から聞き取りを重ねてきた。


その上で、返礼品額の上限の目安を3割とする▽宝飾品や時計、カメラなどを返礼品に加えない▽高額な物品は返礼品にしない――の3点を盛り込んだ通知を出す方向だ。通知に強制力はないが、大幅に上回る自治体には個別に働きかけるという。  





以前、相互リンクいただいているs-pod先生のブログで、ふるさと納税は急いだほうがよいかもしれません という話題がありました。


当時は「ふ~ん」と思っていただけですが、今日のニュースを見て、現実となったことを確認しました。これは、早く動かなければいけませんね・・・


私の場合、毎月2~3万円ずつコンスタントに寄付を行い、12月になってその年の所得金額が確定した時点で、一気に40~50万円の寄付を行うというスタイルでした。


しかし、今回のニュースを見る限り、4月以降は大幅に返礼品の金額や種類が制限される可能性が浮上しました。 現在の私のスタイルでは、返礼品の大幅ダウンは避けられません。


たしかに、ふるさと納税は受益者負担の原則にそぐわないと思います。 ただ、個人レベルで理想論を述べても仕方ないので、現実路線として今回の総務省の通知に対応したいと思います。


具体的には、3月中に80万円ほどの寄付を行おうと思います。あと1週間しかありませんが仕方ないですね。突然降って湧いたふるさと納税週間の始まりです。。。






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接骨院でシップ処方のカラクリ

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ときどき、患者さんから「接骨院でシップをもらっています」と言われることがあります。「ふ~ん」と聞き流していましたが、よく考えると接骨院って、薬剤を処方できるのでしょうか?


接骨院の不正請求の温床となっている悪名高き「受領委任払い制度」は、湿布のような医薬品まで適応されるのか?ますます接骨院の正体が分からなくなってきたので調べてみました。


結論としては、接骨院では医薬品を処方できません。当たり前ですね。では、接骨院で「処方」されている湿布は、一体何者なのでしょうか?


実は、湿布ではなく冷却材(冷却シート)だそうです。 メントールが含まれているので装着感は医薬品の湿布に似ていますが、薬効成分は含まれていないので当然効果はありません。


湿布に似ているので患者さんは「シップ」と思っていますが、実は単なる冷却材なのです。以前は湿布の違法販売が横行していましたが、取締強化のため冷却材を出すようになったそうです。


少し業界が浄化されてきたのかもしれません。法律を遵守する気概を感じます。これからの時代は、今までのように「利益のためには法令無視」では立ち行かなくなっていくでしょうから。


このように「接骨院でシップを処方してもらった」カラクリが分かりましたが、私は接骨院に関して無知であることを今更ながらに思い知りました。


まぁ、興味が無いからと言ってしまえばそれまでなのですが、現実問題として接骨院に行っている患者さんも存在します。このため、彼らの事もある程度知っておく必要があると感じました。





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オーストラリア理学療法協会のスポーツ理学療法士による実践的な教科書です。
治療的テーピングの概要を学ぶことができます。



 






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