整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

社会

自分のレア度を客観的に評価しよう!

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先日、近隣の基幹病院のひとつで小さな事件が発生しました。救急科部長が任意退職したため、救急科医師が次々と辞めていったそうです。


このために、その基幹病院の救急診療体制は激変しました。それまでは救急科がメインで救急症例をさばいていましたが、症例毎に各科が対応することになったそうです。


なかなか厳しい状況であると言わざるを得ません。さて、今回の事件はいわゆる「立ち去り型サボタージュ」的な医療崩壊とは少し違うと思います。


救急科医師が次々と辞めていった原因は、唯一の救急科指導医の資格を持っていた部長が退職したため、そのまま病院に勤務しても専門医を取得することができなくなったからです。


なるほど、たしかにそのような状況では非専門医がその病院に残ることは難しそうです。今回の教訓は、救急科の部長が辞めるまでその価値が認められていなかったことです。


たったひとりの医師の存在が、基幹病院の使命のひとつである救急体制維持のためのかけがえのないパーツだったのです。


おそらく、本人も含めてその重要性に気付いていなかった可能性が高いです。一般の会社組織ではあまり類を見ないことですが、医療業界では同様のことが頻発します。


横浜市では、 県立がんセンターで放射線治療専門医の退職のために、数百億円もする重粒子線治療設備の稼働が中断される危機に陥りました。


極めてレアな人材なので本来なら組織にとって必要不可欠であるにも関わらず、そのことが正当に評価されていないために、辞められてから慌てる事態が頻発しています。


このような事態を鑑みると、自分がどの程度組織にとって必要な
(代替の利かない)人材であるのかを客観的に評価してみるのもいいかもしれませんね。







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麻酔科学会のフリーランス潰しの現況

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麻酔学会のフリーランス医師潰し(?)が2019年度から発効しました。私はこのニュースを知って驚愕しましたが、実際にはどのような状況なのでしょうか。


2018年度診療報酬改定では、麻酔科診療においては常勤医による管理を評価することで、フリーランス麻酔科医師の増加に歯止めをかける改定がなされています。


日本麻酔科学会は麻酔科専門医の更新要件に「申請時点で単一の医育機関病院や病院施設に週3日以上勤務し、麻酔科関連業務に専従していること」という項目を追加しました。


今回の日本麻酔科学会の麻酔科専門医の更新要件追加は、露骨に国の施策を後押しする形で、フリーランス医師の人件費負担が重くなっていることが要因のようです。


市場原理に従っていると、医療経済が回っていかないようです。このため、フリーランス医師の数を抑えることが喫緊の課題となりました。


しかし、すでにフリーランスとして生計を立てている医師にとっては、このようなルール変更はたまったものではありません。


傍から見ていると結構大変なのではないかと思っていましたが、現場のフリーランス医師にお伺いすると、意外なことにそれほど困っていないようです。


週3日以上勤務は比較的クリアしやすいのがその要因です。さらに、週3日以上を確保できなくても、熟練の麻酔科医師にとっては専門医は重要ではないそうです。


つまり実力さえあれば、麻酔科専門医という看板がなくても十分にやっていけるのです。なるほど、やはり医師としての実力が一番重要なことがよく分かりました。






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ヤバイ医師の特徴?!

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民間医局が無料配布している DOCTOR'S MAGAZINE No. 236で興味深いコラムがありました。Dr. 和足のしまねから”こんにちは”の第 6回 ヤバイ医師に変貌する自分 です。


このコラムの中で、島根大学・卒後臨床研修センターの和足先生は、ヤバイ指導医に進化しやすい医師の特徴を挙げています。


【短所】

  • 横柄である
  • キャラクターに圧迫感がある
  • 操作性が高い
  • 柔軟性が乏しい
  • 自己中心的
  • 権利意識が高い
  • 自分の行いを常時正統化する
  • 他者を批判するのが好き
  • 自分で行為を反省できず改善できない
  • 他者からの善意のヘルプに応じられない
  • 好戦的である
  • かなりのナルシスト

【長所】
  • 高い技術を持っている
  • 勉強家であり、知識がある
  • 分かりやすい性格
  • ハードワーカーである
  • 認められている
  • 自信家
  • 目標達成に執着できる


ヤバイ医師が与える医療安全・医療経済・臨床教育におけるネガティブインパクトはすさまじく、ヤバイ医師の売上やメリット以上に目に見えない被害が発生するそうです。


そのような医師になりがちな特徴が挙げられているのですが、私も半分ぐらい当てはまっていそうでびっくりました。


周囲に対してパワハラ的な言動はしていないつもりなのですが...自分がパワハラしていないと思っても、周囲はそう思っていない可能性もゼロではないなと感じました。


自戒の意味も含めて、少し注意してみようと思います。








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患者さんから学ぶ交通事故回避策

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最近、自動車関係の痛ましい事故が続いています。記憶に新しいところでは、池袋暴走や大津市の園児巻き込み事故がありました。


何の前触れも無く、平和な日常を破壊された被害者の方の気持ちを思うといたたまれなくなります。この手の事故は予測不可能なため、自分が被害者になってもおかしくありません。


可能な限り自分が事故に巻き込まれる可能性を下げるために、私は事故が発生した状況の情報を収集するようにしています。


事故が発生した状況を知ることで、できる限り安全地帯に自分の身を置いておきたいからです。今のところ私が注意しているのは下記2点です。


  1.  自動車で右折の際に、ハンドルはまっすぐにしておく
  2.  交差点ではできるだけ奥の方に立つようにする



①に関しては、患者さんから事故状況をお伺いしたときに気付いたポイントです。右折時にハンドルを右にきったまま停車していると、追突されたときに反対車線に押し出されます。


そうなると対向車と正面衝突するので大惨事になります。一方、ハンドルをまっすぐにしておくと、追突されても前方に押し出されるだけなので対向車との正面衝突はありません。


②に関しては、ハンドルを誤った自動車が交差点に突っ込んできたときに車道に近い所に立っていると巻き込まれてしまいます。


ただし、池袋暴走や大津市の園児巻き込み事故の場合には、このような対策を講じていても回避不可能だったようですが...。








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価格据え置きで性能向上中!

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今年の日整会でも、空き時間にメーカーの展示ブース巡りをしていました。Quotomy もブースを出していたので一石二鳥です。


メーカーが一同に会する日整会で展示ブース巡りをすると、現在整形外科領域で使用されているほとんどの医療器具やインプラントを実際に見ることができて非常に有用です。


さて、今年はニプロの UKスリムドレーンが目につきました。ドレーン先端スリット部の内外面にウロキナーゼを固定化し、血液などによるカテーテルの閉塞を防止するそうです。



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整形外科では、特に脊椎領域で有用なドレーンであると感じました。凝血しにくいドレーンは非常に魅力的だと思います。


そして、驚くべきことに償還価格は従来品と同じとのことでした。年々性能が上昇しているのに価格は据え置きとは、エンドユーザー的には素晴らしいことです。


同様のことは骨セメントでも観察されます。厳密には適応が絞られているものの、抗生剤入り骨セメントも従来品と価格はほぼ同じです。


何故か日本では感染人工関節の再置換術しか適応が無いのですが、世界的には抗生剤含有セメントがグローバルスタンダードです。


適応以外では、どう考えても抗生剤含有骨セメントを使用しない理由がありません。抗生剤含有セメントを使用しないのは医師(もしくは厚労省)の不作為とさえ思えます。


いずれにせよ、価格据え置きでどんどん製品が良くなっている現象は自動車や家電製品だけではなく、われらが医療業界でも同じようです。患者さんには朗報ですね。






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