整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

資産形成

起業のススメ

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ビジネスを巡行状態に持っていく能力を持つ起業家は、非常に稀で貴重な存在です。起業家は、新しい雇用を創出し、多額の税を納めて世の中に貢献します。


イノベーションはスモールビジネスから生まれることが多く、既存の大企業しか存在しない社会は、衰退への道を歩み始めます。経済にも生物と同様に新陳代謝が必要なのです。


一方、起業は成功率が低くて一般的には危険な行為です。少なくとも生活を掛けて起業することは、決してお勧めできません。


しかし、生活の危険が無い立場で起業するのはどうか?この場合、ローリスク(ノーリスク)・ハイリターンを見込めます。なかなか美味しい話だと思いませんか? 


特に、一般サラリーマンと比べて可処分所得の高い医師は、起業するのに有利です。この有利な立場を利用しない手はありません。可処分所得以外にも医師の優位性はたくさんあります。

  • 社会的身分が高い(と思われている)
  • 社会的信用力がある
  • 基礎分野にもそれなりに精通している人が多い


これらの優位性は、特に立ち上げの初期段階では大きな武器となります。肌感覚では、何のバックグランドも無い一般サラリーマンと比べて、10倍程度は有利な印象を抱いています。


それでは、どのような分野で起業するのがお勧めか? これを考える上では、医学博士を取得するために行う研究が、ひとつの参考になると思います。


医学研究には、ラットなどの生物を扱うものと、画像などのデータを扱うものがあります。俗っぽいですが、どちらが楽に研究できるかと言うと、画像などのデータに軍配が上がります。


起業のネタも研究と同様に、扱いやすい商品を選択する方が圧倒的に楽です。例えば、飲食店で起業するケースでは、扱う商品は食材です。食材は腐ったり嵩張るので面倒ですね。


これに比べて書籍や雑貨は、腐らないので食材よりも扱いやすいです。しかし、これらのモノも嵩張るという難点があります。物理的な保管場所を確保しなければならないです。


もっと扱いやすいモノは無いのか? コンサルティング業などは腐らなくて嵩張らないので、(自分の時間以外の)在庫管理は必要ありません。小資本で起業することも可能です。


しかし私は、コンサルティング業などの自分の時間を投下するビジネスは拡張性が無いので好きではありません。


私が最もお勧めするのは、電子媒体やデータです。腐らなくて嵩張らないし、拡張性も確保できます。更にクラウドやITとも相性が良いです。


電子媒体やデータというと書籍や情報教材をイメージする人が多いですが、そんなレッドオーシャンで戦うよりも、もっと自分の得意分野に特化したモノを探し出しましょう。


研究をライフワークにしているなら、自分の研究分野では日本一や世界一を狙える場合も少なくありません。今一度自分の研究テーマがビジネスに結びつかないのか考えてみましょう。


例えば、公衆衛生の分野では各種統計を扱います。このようなビックデータから個人情報を切り離して加工することで、保険会社などにデータを売却できるかもしれません(※)。


※ すでにこの分野で起業している医師は存在します


このように少しアタマを捻ることで思わぬビジネスアイデアが生まれる可能性があります。あと、もうひとつのポイントは、いつも外の領域や世界に目を向けることです。


自分と異なる世界に生きている人と交流を持つことで、自分の属する世界では想像もつかない新規性のあるアイデアを思いつくことがあります。他流試合をどんどん実践しましょう!


もちろん、クリニック開業や不動産投資もアリですが、両分野とも参加者が多くて競争が激しいことと、経済規模が縮小していくトレンドなので苦しい戦いとなること必定です。

  1.  医師のメリットを享受できる
  2.  できるだけ競合の少ない分野
  3.  小資本で起業できる


この3つを全てクリアできるニッチな分野を探して、ブルーオーシャンの大海を泳ぎ回ることが理想的だと思います。


なかなか、このような分野を見つけられないのが現実ですが、他の分野よりは手つかずの事案が多く存在することも事実です。


意識の持ち方で、他の人に見えないモノが見えることもあります。常に何かチャンスの種が落ちていないかを注意しながら、日々の診療に臨むことが吉だと思います。





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旅館業はもうダメかも・・・

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2016年4月から営業許可を取得して旅館業を営んでいますが、今年の5月以降は苦戦が続いています。とにかく尋常じゃないぐらい宿泊施設建築ラッシュが続いています。


まさに雨後の筍の勢いです。肌感覚として厳しくなってきたなと感じていますが、実際にどれぐらい落ち込んでいるのかグラフ化してみました。系列1は2016年、系列2は2017年です。



稼働率 - コピー



系列1は2016年、系列2は2017年です。横列の1=4月で、12=3月です。昨年比で、6月、7月の落ち込みが激しいです。そして8月もこの分では厳しくなりそうな見込みです。





営業利益 - コピー



次は営業利益です。修繕費をかなり厳しく見積もっているため実際にはもう少し手残り金額は多いですが、こちらも6月以降で落ち込みが激しいです。





粗利率 - コピー



最後は粗利率です。開業当初は65%を超えていたのですが、徐々に低下して現在は55%程度しかありません。この原因は客室単価が下がっていることと、送客手数料の上昇です。


集客力の低下をカバーするために、客室単価を引き下げてOTAの集客オプションを購入しているのですが、供給過多による需給関係の崩れをカバーすることができていません。


あぁ、恐ろしいぐらい先行きが暗いです。。。賃貸へのコンバージョンを考えるラインは営業利益20万円なので、もう少し余裕があります。しかし、1年後はアブナイかもしれません。


急激な経営環境の悪化は肌感覚で分かるものの、
実際に数字化すると、より現実味が増します。つい先送りしがちな現状分析ですが、生き残りのためには必須の作業です。


2015年から始めた民泊は、遵法性の担保が難しいことと収益的にもレッドオーシャン化したので早々に撤退しました。そして収益性悪化の大波は、上流の旅館業にも押し寄せています。


苦労して立ち上げたビジネスからの撤退は辛いものですが、いつまでも拘っていると地獄を見ます。環境が悪化すれば躊躇なく撤退することが肝要です。


幸い、すでに初期投資費用は全額回収しています。あとはどれだけ利益を上積みして撤退できるかだけが問題です。旅館業撤退の時期を探りながら、もう少し頑張ってみようと思います。


そして、このような撤退は、本丸(?)である医療業界も例外ではありません。今はこの世の春の状態ですが、日本経済が沈没すれば医療業界の沈没も不可避です。


技術や専門性への過信は厳禁だと思います。高給を得ているのは技術や専門性の高さではなく、あくまで需給関係によるものに過ぎないことを忘れてはいけないです。。。






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「人脈のハブ」が資産形成への近道

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先日、久しぶりに不動産の勉強会に参加しました。地方・郊外立地としては最後の1棟を売却して、早1年です。心理的ストレスから解放されたので、必然的に興味を失くしています。


数棟の物件を5~10年のスパンで売却まで一巡した結果、利確した手残り金額は勤務医として生涯得るであろう可処分所得を上回りました。私の中では不動産は、閑散期入りしています。


物件価格が高騰していることもあり、不動産の新規購入に対する情熱は冷め冷めです。このため、今年になってまともに出席した不動産の勉強会は今回が初めてでした。


セミナー内容は、ベテラン大家さんと司法書士の先生の2本立てでしたが、特に目新しい話題はありませんでした。医学界と異なり、不動産業界はほとんど進歩が無いのです。


一度トップレベルの知識と経験を身に着けると、特に努力しなくても現状維持できるところが不動産投資の素晴らしい点です。あっという間に陳腐化する医学界とは全く異なります。


これだけなら大家仲間と久しぶりに楽しく語らう会に過ぎませんでしたが、久しぶりに新しい刺激をいただきました。懇親会の席で、メンターのひとりと話をしたのです。


この方は、不動産だけでなく金融資産投資にも精通しており、タイプとしては私と同じ総合的な投資家です。そして私の知る限りでは、その実力が私よりも上である唯一の人物です。


テクニカルな雑談を少しした後に、近況をお伺いして驚きました。純資産金額が、私の2倍近くにまで膨れ上がっていたのです。正直言って、かなり水をあけられた感がありました。


「最近は儲け話が向こうから勝手にやってくるよ~」とおっしゃられていました。特に嫌味で言っているわけではなく、客観的に見てもその通りだと思いました。


そして「勝手に儲け話がやってくる」ことは、この方に資産があることだけが理由ではありません。常に情報発信して「人脈のハブ」になっていることが、この方の強みなのです。


意識的に、自分を「人脈のハブ」にしているところが凄いんですね。具体的には、この方は勉強会を主催しています。そして私もやり方は違いますが、同じ方針で物事に取り組んでいます。


つまり、「人脈のハブ」となることを目的に、各種活動に精を出しているのです。ブログ運営・著書出版・セミナー開催も、究極の目的は「人脈のハブ」になることです。


実際に、これらの活動を通じて、本当にいろいろな所からお声掛けいただいています。例えば、今秋から某メディアで医師の資産形成に関する連載開始が決まりました。


そこから更に人脈が広がることを期待しています。そして、メンターほどではないものの、これらの活動を通じて「勝手に儲け話がやってくる」状況になりつつあります。


「勝手に儲け話がやってくる」状況は、相手にとってもメリットがあるから話がもたらされる点が重要です。つまり、お互い Win-Win の関係になれるのです。


そして、「勝手に儲け話がやってくる」人の周囲には、自然発生的にコミュニティーが形成されます。コミュニティーが形成されると、そこに属する皆がハッピーになります。


どうでしょう、理想的な状況だと思いませんか? 自分が人脈のハブになると、他からもたらされる「儲け話」が集中するため、好循環が発生します。


このようなエコシステムが構築されると、そこからビジネスや投資を共同で行うというチャンスがどんどん広がります。この状態こそ、私が目指している理想形なのです。


もちろん、このような状況に至ることはなかなか容易でありません。最も簡単で参入障壁が低いのはブログなのでしょうが、毎日続けるのは並大抵ではできません。


単にブログを続けるだけでは直接的な実入りが少ないのでモチベーションを維持できませんが、ある一線を越えると「人脈のハブ」効果で、乗数的に成果が出始めます。


その状況に至るとしめたものです。ほとんどの人はそこに至るまでに挫折してしまいますが、やり遂げることで道が開ける可能性が徐々に大きくなります。


気の遠くなるような話かもしれませんが、「人脈のハブ」を目指してブログを始めてみるのも一法かもしれませんね。





★★ 発刊後3週で増刷決定! ★★
 


当ブログ管理人書き下ろしの書籍が、中外医学社から発刊されました。「経済的に自由な医師」になることで、医師としての充実感と経済的成功を両立できる道があります。


本著では、資産形成論とマインドを学ぶことができます。具体的な手法は勤務医のための資産形成マニュアルに譲りますが、医師に特化した資産形成の入門書として是非ご活用ください!




161228 【書影】医師の経済的自由







リモートワークの現実

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現在、私は5つ目のスタートアップに邁進中なので、起業のポイントをまとめてみました。ビジネスを成功させるポイントのひとつは、固定費を極限まで下げることです。


これをクリアするために私が実践していることは、ITのフル活用です。具体的には、データはクラウドに置き、指示系統はSNSとメールで完結させています。


スタッフやビジネスパートナーは、リモートワークでの仕事となります。そもそもわが社にはオフォスが存在しません。登記上は所有物件の1Fですが、実際にはレンタルバーです(笑)。


不動産投資家ではあるものの、オフィス賃料という「無駄金」を払っていられません。今後、このような形態のビジネスが多くなると、ますますオフィスは供給過多になります・・・


さて、リモートワークの良い点は、誰一人として出社して働く必要がないことです。 これはかなりのメリットです。物理的な制約が無いことの強みは、計り知れません。


では、リモートワークが理想的な形態の働き方であるのか? と言うと、そうとは言い切れません。リモートワークは下記のような特徴があるからです。

  • 成果報酬なので、成果を出せない人は無報酬となる
  • 成果報酬なので、長時間労働をしても収入は増えない
  • 成果報酬なので「やる気があること」は評価の対象にならない
  • 成果報酬なので、勤務態度の良し悪しは評価の対象にならない
  • 距離の制約が無いので、会社の近くに居ることは強みにならない


どうでしょう? 年功序列で上に上がっていった人からすると、過酷な働き方ではないでしょうか? 成果だけが評価軸なので、非常にシビアな世界が広がっています。


逆に、日本の一般企業では報われにくい、少しクセがあっても結果にコミットする人が私たちのチームに来たら、 かなり居心地が良いはずです。


しかも、ネットにつながる環境であれば日本に居る必要さえありません。事実、チームの一員には、海外留学の予定があるスタッフも居ます。


現状ではこのような形態の会社は珍しいため、日本の一般企業の基準から少し外れた価値観のために、高い能力を持っているが評価されにくい人材を獲得することができました。


そして、このような「場」を提供することができたことに、私は少しだけ喜びを感じています。この「場」を維持し続けるためにも、組織を発展させようと思う今日この頃です。





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超長期逆張投資でも売却経験は必要

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先日、現在注力中の医療系スタートアップの営業アポの合間に、1時間ほどの空き時間が出来ました。毎日、余暇の全てを使って仕事しているので、たまには本屋にでも行くか・・・


本当に久しぶりに、大型書店に立ち寄りました。最近ではほとんど興味の無くなった不動産関係の書棚の前で歩を止めました。何だか知らない本が増えています。


新しい本を中心にパラパラ流し読みしましたが、内容の薄さに驚きました。何故、最近の不動産投資本はこんなに劣化しているんだ?! この手の本の内容は、主に下記の3つです。


  • マイナス金利政策なので融資をガンガン引き出そう!
  • ユルユルの融資姿勢なのでガンガン物件購入しよう!
  • 1~2年でメガ大家の仲間入りしよう!


う~ん、こりゃひどい。不動産投資関係の書棚は、この手の ”輩” 本に埋め尽くされていました。タチの悪いことに、煽りが凄いため自分も成功者(?)になれそうな気がします。


多くの著者が、2013年のアベノミクス始動時前後から不動産投資を始め、物件価格上昇による担保価値増大とユルユルの融資姿勢に助けられて規模を拡大しています。


彼らの経験年数は5年程度しかなく、属性を明らかにしていないために再現性が無いのが特徴です。そして、最も悪い点は、出口(=売却)を確定した経験がないことです。


先日のブログでも書きましたが、不動産投資において最も重要なことは、資産規模でも所有期間中のCFでもなく、「最終的な税引き後利益が手元にいくら残るか」で決まります


これらの著者は、いかにして物件を取得するかというところにフォーカスしていますが、融資がユルユルなので、ある程度の属性があれば誰でもメガ大家になれます。


そして、これにはたったひとつだけハードルがあります。それは「自分の心のリミッターを外す」ことです。つまりいかにバカになれるかが、規模拡大の隠されたTIPSなのです(笑)。


2013年以降にメガ大家~ギガ大家になった人の多くは、百選練磨の不動産業者や不動産投資家の売却先です。つまり、彼らは気付いていないのですが、絶好のカモにされているのです。


参考: メガ大家も内情は火の車?!


このようなカモにされている著者が執筆した本を信じてしまうと、読者もカモにされてしまいます。これではまるでカモの再生産工場です・・・


世の中に錬金術などありません。少なくとも公開されている情報で、短期間のうちに努力もなく富裕層~超富裕層に到達するなど、通常ではあり得ないことです。


不動産投資本を読むことは悪いことではありませんが、少なくとも売却経験の無い人の書籍は、読む価値が無いと言って過言ではないでしょう。


金融資産投資でもそうですが、投資において最も難しいのは売却して利益を確保することです。「相応の価格で売却する」テクニックは半端ではなく難しいのです。


私は、金融資産投資・不動産投資において、基本的には超長期~永久保有を前提にしています。ただし、最初からそうであったわけではありません。


何度も売り買いを経験して資産の組み換えを行い、優良資産を選別してようやく最後に到達したのが超長期~永久保有でした。最初から優良資産を購入できるほど世の中甘くないです。


投資では、どれほど売却が難しいのかということを理解できていると、怖くて簡単には購入しなくなります。超長期逆張り投資家として成功するには売却も経験するべきでしょう。






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