先日、経営コンサルタントの岡本吏郎氏の書籍を久しぶりに読み返していました。中小企業オーナー向けの「本音トーク全開」の書籍なので非常に参考になります。
その中で、いい人と言われる社長になってはいけないという章がありました。何だか意外感のある主張ですね。
うるさ型の人にはメンドクサイのでしっかり対応しますが、いい人には怒られないのでそれなりの対応しかしないことが理由だそうです。
このため、「いい人」と言われる社長はダメだそうですが、このことは医師にも該当するのではないかと感じました。
勤務医であっても、医師はチームの責任者となります。例えば整形外科医であれば手術室で執刀するときには小さなチームの責任者です。
執刀医が「いい人」だと手術室スタッフも気が緩みます。このため、うるさ型の医師の方がパラメディカルの緊張感が持続してトラブルを併発しにくくなるのではないか?
そのような仮説を立てて周囲を見渡すと、たしかにいい人過ぎるとトラブルが発生しやすい傾向にあることに気付きました。
キャラクター的にうるさ型になるのが難しい人もいるでしょうが、手技を伴う外科系医師に関しては、いい人過ぎるのは問題アリかもしれません。
感情に任せて怒り散らすのは論外ですが、それなりの厳しさをもってパラメディカルに対応するのが理想でしょう。ヘタレな私にはなかなか難しそうですが...
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