先日、側弯症疑いの患者さんが受診されました。学校で医療機関の受診を指示されたそうです。何の変哲も無い日常診療のひとコマですね。


ただ、カルテ記載しようと思って、手が止まってしまいました。この場合、健診なのか検診なのかどっちだったっけ??? 正解は下記のごとくです。


  • 健診: 健康診断の略語で、健康であるか否かを確かめる診察
  • 検診: 特定の病気を早期に発見して、早期に治療することを目的とする


健診は、40~74歳の公的医療保険加入者の特定健診や、学校健診、職場健診などがあります。また、人間ドックや脳ドックも、健康であるか否かを確かめる目的なので健診です。


一方、検診は、乳がん検診や子宮頸がん検診などの「がん検診」が代表例です。目的が、早期発見・早期治療となります。


それでは脊柱側弯症の「けんしん」は、どうなのか?脊柱「けんしん」は、学校健診の一環として実施されます。しかし、脊柱「けんしん」の目的は、早期発見・早期治療です。


このため、学校健診の一環として実施されているものの、脊柱「けんしん」については、検診が正解なのです。つまり、脊柱検診なのですね。う~ん、ややこしい。。。






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