整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

アキレス腱

石灰沈着性アキレス腱炎

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先日の外来で30歳台の女性が突然のアキレス腱の痛みで受診されました。
診察すると確かにアキレス腱周囲が腫脹しています。発赤はありませんでした。


単純X線像では下図のように踵骨と距骨の間に、少し分かりにくいですが淡い石灰沈着を認めました。アキレス腱周囲に石灰沈着しているようです。



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診断は、石灰沈着性アキレス腱炎です。石灰沈着性腱板炎は、腱周囲から滑液包内に穿破した石灰成分に対する炎症反応です。


今回はアキレス腱周囲から踵骨後部滑液包内への石灰成分の穿破だと思います。身体所見はアキレス腱周囲炎のようにアキレス腱周囲のびまん性の腫脹を認めました。


しかし、通常のアキレス腱周囲炎と異なり、発症が急激で疼痛の度合いが強いです。本当に全身のいたる所で石灰沈着性腱炎は発症するものです。


ちなみに、私が経験した石灰沈着性腱炎 にさまざまな部位に発症した石灰沈着性腱炎のブログ記事をまとめているのでご参考にして下さい。



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大腿四頭筋停止部の痛風発作

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今日の午前は外来でした。
2週間前から誘因なく膝前面の痛みが出現して、痛みが続くという40歳台男性が受診されました。


大腿四頭筋の膝蓋骨停止部に一致して軽度の腫脹・熱感・圧痛・発赤を認めました。単純X線像では石灰化等の異常所見を認めませんでした。


発症時に他院の整形外科を受診したところ、蜂窩織炎を疑われて抗生剤を3日分投与されたそうです。その時の採血結果を持参されており、WBC/CRP 11000/5.1mg/dlでした。


しかし興味深いことに尿酸値(UA)も高値で8.2mg/dlありました。念のため本日も採血して血液生化学データを確認するとWBC/CRP 8000/1.1mg/dlと軽快していましたがUA 9.3mg/dlでした。


経過や検査結果からは痛風発作である可能性が濃厚となりました。一般的には下肢の関節に発症するケースがほとんどですが、ときどき今回のように腱の骨停止部に発症することがあります。


私自身も大腿四頭筋の膝蓋骨停止部の痛風発作は初めて診ましたが、アキレス腱停止部の痛風発作があるくらいなので大腿四頭筋に起こっても不思議ではないと思います。


痛風といえども個人差が大きく、診断するだけでも難しいケースがあることを痛感しました。



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