今日の午前は人工股関節全置換術(THA)でした。
大柄な方だったので下肢が重くて大変でした。


アプローチによってインプラント設置角度に微妙な差をつける必要があります。
具体的には前外側アプローチ(AL)では、カップの前方開角およびステムの前捻角をやや抑えます。後外側アプローチ(PL)では、カップの前方開角およびステムの前捻角を強めにつけます。


大腿骨や中殿筋が邪魔をするので、上記をより意識してインプラントの設置を行うべきです。
カップの前方開角は両アプローチともおおよそ20度で、±5度程度の差です。
一方、ステムの前捻角は、AL 10-20度・PL 30-40度程度でしょうか。