整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

ケトプロフェン

モーラスの光線過敏症は防げない!

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ケトプロフェン含有シップの問題点に光線過敏症があります。頻度はさほど多く無いものの、症状が激烈なので、かなり気を遣います。


ケトプロフェンはなかなか皮膚から除去されません。少なくとも1ヵ月は、直射日光はもちろんのこと、ガラスや薄手の衣類越しにも紫外線を当てないようにする必要があります。


一度、光線過敏症を併発すると、貼るのを止めても日光に当たると何度も再発してしまいます。 しかも貼付部位だけではなく、顔面を含めた全身に発症することもあります。 


このため、私の中では「若年女性にモーラステープは禁忌」という思考回路になっています。外来では極力処方しませんが、モーラステープ・ファンが多いことも事実です。


このような「ファン」には光線過敏症を併発する可能性を十分に説明して処方することにしています。しかし、事件が発生してしまいました。


おばあさんに処方したモーラステープを、なんと同居の女子高生が勝手に使用した結果、光線過敏症を発症したのです。自業自得ですが、どこの家庭でもありそうです。。。


この場合、おばあさんがモーラステープによる光線過敏症のSEを完全に理解していたとしても、勝手に借用する子供に対してはどうしようもありません。


ほぼ対策が無いことが現状ですが、あえて言うならば、やはりモーラステープなどのケトプロフェン含有シップは極力処方しないことが吉ではないでしょうか。





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姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








妊婦へのシップ処方は慎重に!

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今日の午前は外来でした。月曜日の外来にも関わらず、めずらしく患者さんが少なかったので、空き時間に日本医師会雑誌を読んでいました。


すると、雑誌の最後の方の医薬品・医療機器等安全性情報欄に、ケトプロフェン(外皮用剤)の妊娠中における使用についての記事が載っていることに気付きました。


要約すると、ケトプロフェンのテープ剤貼付で胎児動脈管収縮や羊水過少症の発現例が何例か報告されたため、平成26年3月から妊娠後期の女性への使用が禁忌になったとのことでした。


私の勤めている病院ではレイナノンテープが採用なのですが、MRの方から一切情報提供がありませんでした。そもそも後発品メーカーなので、MRなど存在しないのかもしれません・・・。


しかし自社製品に禁忌事項ができたにも関わらず、自社のホームページと添付文書のみでしか情報発信していないことは、患者さんの安全を守る上で非常に問題があると思います。


たまたま私は日本医師会雑誌を読んでいたから知ったものの、通常の診療でケトプロフェンのテープ剤に禁忌事項が追加になったことを知る手段など皆無だと思います。


法的には薬品メーカーに添付文書の改定以外で、ユーザーである医師に対して積極的に自社製品の不具合を伝える義務は無いのかもしれません。


しかし先発品メーカーが苦労して開発した薬剤の美味しいところだけタダ乗りした上に、アフターサービスを積極的に行わない売りっぱなしの企業姿勢には疑問を感じざるを得ません。


こういう点からも、後発品メーカーの利益至上主義(売りっぱなしで、お金がかかる薬剤情報の提供など知ったことではない)および後発品の品質に対する不信感をどうしても拭えないのです。



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 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





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       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



湿布による光線過敏症(光かぶれ)

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整形外科ですから、外来をしていると毎回たくさんの湿布を処方しています。患者さんの中には湿布を貼りっぱなしにする方もいるので、結構な頻度で湿布かぶれを併発されます。


おそらく、私達が何も言わなければ一日中湿布を貼りっぱなしにしてしまう患者さんが大半ではないでしょうか?湿布かぶれの中でも、光線過敏症は一度併発するとやっかいだと感じています。


光線過敏症は、ケトプロフェン含有の湿布を貼ったまま日光に当たると発症することがあります。一度、光線過敏症を併発すると、貼るのを止めても日光に当たると何度も再発してしまいます。


少なくとも1ヵ月は、その部分に直射日光はもちろんのことガラス越しや薄手の衣類を透す紫外線も当てないようにする必要があります。


湿布かぶれの予防のために、長時間貼りっぱなしにしないこと(3~4時間を推奨しています)や汗をかいたら剥がす等を患者さんに説明しています。


これだけでもたくさんの患者さんに説明するのは大変なのですが、湿布を日光に当てない等の光線過敏症対策まで説明するのは非常に手間取ります。


最近、ケトプロフェンを含有するモーラステープは極力処方しないようにしています。湿布で根本的な治療はできないので、患者さんの不利益を知りつつ敢えてモーラステープを処方する意義を見出せないからです。





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