整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

コツ

カプセルを上手に服用するコツ

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先日、外来患者さんにリリカを処方しました。
リリカの服用方法について説明していると、少し浮かない顔をされました。


理由をお伺いすると、カプセルは飲みにくいので苦手とのことでした。大人でもそんな人がいるのかと思っていると、付いてくれていた看護師さんが「私も苦手」らしいです(笑)。


その看護師さんがおっしゃられるには、カプセルには飲み方のコツがあって、下記のようなコツを実践すると、苦手であっても意外とスムーズに服用できるそうです。

  1.  水を少し飲んで、喉を潤す
  2.  口に水を含んでから、カプセルを口中に入れて少し下を向く
  3.  カプセルがのどに近くなったのを感じたら、水と一緒に一気に飲み込む。 



①は、水を少し飲むことでカプセルの滑りをよくします。②の口に水を含むことで、カプセルが口内にくっついてしまうことを防止します。


そして、最も大事なのは③ですが、カプセルは水に浮きやすいため、上を向いたまま飲みこんでしまうと、 水だけを飲んでカプセルが口内に残ってしまいます。


これを防止するために、少し下を向いて飲み込むと、水と一緒にカプセルが喉に向かうので、上手く服用することが可能となるそうです。


カプセルの服用が苦手という患者さんがいらっしゃれば、上記のカプセル服用のコツを教えてあげるといいかもしれませんね。





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一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









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橈骨遠位端掌側プレートの私的コツ

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先週は年末年始の大雪のために、橈骨遠位端骨折に対する手術が立て続けにありました。
いずれの症例も、Watershed Line Designの掌側プレートを用いた内固定を行いました。


一時期、方形回内筋を温存しようと試みましたが、最近では手術時間短縮と正確な部位へのプレート設置を第一に考えて、以前の方形回内筋の縦切方式に戻しています。


かなりの症例をこなしていることもあり、最近では掌側プレートを用いた手術のコツが何となく分かってきたような気がします。私が気付いたコツは下記の5点です。


① Watershed Lineを用手的もしくはエレバトリウムの先端で確認
② 掌側プレート(Watershed Line Design)の末梢端をWatershed Lineに合わす
③ 橈骨遠位骨片の尺側・関節面からそれぞれ1mmの部位にプレート端が位置するよう仮固定
④ プレート中枢側は橈骨骨幹部の尺側縁から5mm程度は掌側に浮くようにする
⑤ 仮固定から全てのロッキングスクリュー刺入完了まで、プレートを遠位骨片に圧着し続ける


これらのポイントは、ほぼ同時作業になります。展開で5分、橈骨遠位骨片への全てのロッキングスクリュー刺入完了まで20分をひとつの目安にしています。



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上腕骨近位端骨折のプレート固定のコツ

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昨日の午後は上腕骨近位端骨折に対する骨折観血的手術でした。
3 part骨折だったので髄内釘ではなく、ロッキングプレートを使用しました。


今回は日本MDM社が販売している、ORTHO DEVELOPMENT社の
MODE Proximal Humeral Plate Systemを使用しました。


ORTHO DEVELOPMENT社のMODEシリーズはデバイスの使い安さがウリで、
今回のシステムでも、”デプスロッド”というロッド状のデプスゲージが使用可能でした。


さて上腕骨近位端骨折ですが、一般的に肩関節周囲の筋群の影響で、
近位骨片は骨幹部骨片に対して外側に転位しているケースが多いです。


髄内釘の場合、ガイドワイヤーさえ刺入できれば髄内釘を挿入することで、近位骨片と骨幹部骨片との転位は自然に整復されます。しかし、プレートの場合には自然整復を期待できません。


近位骨片の骨幹部に対する外側への転位は、プレートではローマン骨保持器を用いて整復します。皮質骨スクリューのみで整復する方も居るようですが手技が難しいと思います。


上腕骨骨幹部とプレートをローマン骨保持器で把持・整復することで、
上腕骨近位骨片の外側への転位もプレートによるバットレス効果で整復されます。


この際のコツは、「ローマン鉤をできるだけ上腕骨骨幹部骨片の中枢側に挿入すること」です。
骨折部に近ければ近いほどバットレス効果が高まり整復が容易になります。


しかし、上腕骨骨幹部の内側には広背筋や大円筋などの筋肉が停止しているため、
ローマン鉤の先を上腕骨骨幹部内側に挿入しにくいです。


これをクリアするためにはエレバトリウムや電気メスで、
これらの筋群の上腕骨骨幹部への停止部を開窓する必要があります。


どうしてもブラインドになるため指先で場所を確認しながらの手技になりますが、上腕骨近位骨片の整復をスムーズにできるか否かは、この操作の出来にかかっていると思います。



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足関節脱臼骨折の内固定術のコツ

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昨日の午後は、足関節脱臼骨折(SE stage 2)に対する関節内骨折観血的手術でした。昔は1/3円プレートでしたが、さすがに最近は他社の後外側プレートを使用しています。


足関節脱臼骨折は非常にポピュラーな外傷なので、整形外科医にとってプレート固定の登竜門的な外傷だと思います。


この手の骨折はスクリューの刺入を一発でキメることがポイントだと思います。特にデプスゲージなどの測定でもたもたしていると、せっかく整復した骨片が再転位することもあります。


私はできるだけスムーズに内固定を終了するために、健側の単純X線像でスクリューの長さを術前に計測しておきます。例えば、「ラグスクリューは26mm程度だな」等の予想を立てるのです。


スクリューの長さが術前の予想から大幅に外れる場合には何かがオカシイので、スムーズに手術が進行しているかどうかの目安にもなります。


あと、ラグスクリューの長さの測定の際に、腓骨遠位骨片の後方を触知するとデプスゲージ先端を触知できるので、いちいちデプスゲージの先端を皮質骨に引っ掛ける必要が無くなります。


このような小さな気付きや工夫の積み重ねによって、スクリュー刺入等の内固定が一発でキマるようになり、徐々に手術時間が短縮されていくと思います。



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邪魔な滑膜を最初に切除しよう!

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今日の午前は、円板状半月に起因した外側半月損傷に対する鏡視下半月切除術でした。
円板状半月といえば比較的若年者を想像しますが、今日の方は70歳台後半でした。


症状は、5月ごろから出現した2週に一度程度のロッキングです。MRIで外側の円板状半月の断裂所見をみとめ、McMurray testが陽性だったので手術に踏み切りました。


術中所見ですが、不完全型の円板状半月(incomplete discoid)で、バケツ柄断裂ではなく中節での横断裂でした。内側と比べて外側の関節軟骨はかなり傷んでいました。


鏡視下手術のプロフェッショナルならシザースとパンチでスマートに半月を切除するのでしょうが、私はシェーバーを用いて泥臭い手術を行います。


周知のように円板状半月(discoid)の切除前は、視野が狭いです。更に関節鏡の前に滑膜や脂肪組織が垂れ下がるので、ますます鏡視しにくくなります。


このような状況では、最初にカメラの前に垂れ下がる軟部組織をシェービングしています。30度斜視鏡を損傷しないように注意しながら、垂れ下がりを切除すると視野が良好になります。


数十秒の作業で視野が良好になるので、鏡視下手術の際にはお勧めの方法です。良好な視野で手術を行うと時間の短縮にもなります。これぞまさしく、急がば回れですね。



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