整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

ストレス

痛みは骨折部ストレスのセンサー

このエントリーをはてなブックマークに追加


外来をしていると、足部骨折の患者さんを治療する機会が多いです。
主な骨折は、中足骨頚部骨折、中足骨基部骨折(リスフラン関節内骨折)、足趾骨骨折です。


第5中足骨基部骨折のみ例外ですが、私は上記骨折に対して基本的には外固定しない方針です。比較的安定している骨折が多く、外固定をしなくても骨折が転位することが少ないからです。


まだ若手の頃は、全例ギプスシーネ固定をしていた時期もありましたが、これがまた非常に評判が悪かったです(苦笑)。まず、靴を履けないので非常に生活がし辛いです。


足趾骨折に関しては、外固定というよりもモノが当たらないようにプロテクター的にアルフェンスシーネを施行することがありますが、 それでも早々に除去するようにしています。


私は、外固定を使用しない足部骨折では「痛くないように歩いて下さい」 と言うようにしています。具体的には踵部歩行を推奨しています。


患者さんが「痛い」と感じるのは、骨折部にストレスがかかっている証拠です。逆に痛くないのであれば骨折部にストレスがかかっていないという理屈です。



患者さんの感じる「痛み」 を骨折部にかかるストレスの「センサー」と認識することで、外固定無しでもトラブルなく治療できることが多い印象です。 





★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です










波乱万丈な人は認知症になりやすい?

このエントリーをはてなブックマークに追加

Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
神経質な中年女性でADリスク上昇」です。




スウェーデンのLena Johansson氏らは,中年女性800例を38年間追跡し,中年期の神経症的傾向および外向性と後の認知症発症,長期の有害ストレスとの関連を検討した。


中年期における過度の不安や嫉妬,むら気といった神経症的傾向が,後のアルツハイマー型認知症(AD)発症リスクの高さに関連しており、この関連にはストレスの長期持続が介在している可能性が示唆されたとNeurology(2014; 83: 1-6)に発表した。


過去のAD研究のほとんどは,教育や心血管危険因子,頭部外傷などの外的因子や,内的因子のうち家族歴や遺伝的因子などに焦点を当ててきた。


しかし、個人の性格も重要な内的因子であり、性格が行動や生活習慣、ストレス応答への影響を通じて認知症リスクを変化させる可能性がある。  


今回の研究では、1968年に同国住民サンプルから平均年齢46歳の女性800例を抽出し、初回と74,80,92,2000,2005年の5回追跡した。


2万5,131人年の追跡期間中に153例(19%)が認知症を発症(AD 104例,血管性認知症35例,その他14例)。認知症発症までの平均期間は29年,平均発症年齢は78歳であった。


中年期の神経症的傾向の強さとADリスク上昇との間に関連が認められ,多変量補正後のハザード比(HR)は,1.04(95%CI 1.00〜1.08,P=0.046)であった。


一方,外向性は,長期の有害ストレスの低さと関連していたが,ADには影響を与えなかった。しかし,外向的な性格でかつ有害ストレスを感じにくい群では,AD発症率が13%であったのに対し,内向的な性格でかつ有害ストレスを感じやすい群では,AD発症率が最も高く,25%に達した。  


同氏らは「今回の結果は,中年期の有害ストレスと精神的ストレス因子がADリスクを増大させるというこれまでの知見を踏まえて捉えるべきである」と指摘している。


英・King’s College LondonのRobert Stewart氏は,「人生の浮き沈みを多く経験した人(もしくは浮き沈みに屈しやすい人)は,“上手に老いる”ことが難しいのかもしれないという,より大きな事実と矛盾せず,その尺度を,死亡や心血管疾患,ADなどの加齢関連アウトカムのどれにとっても大差はない」と述べている。





波乱万丈な人生を送った方は、アルツハイマー型認知症(AD)発症リスクが高くなるという研究結果です。中年期の有害ストレスと精神的ストレスは医師にとっても他人事ではありません。


医師であれば、仕事上でのトラブルや難治症例を抱えることになるため、日常的にストレスに苛まれます。このようなストレスも度が過ぎるとADを発症してしまう危険性を高めます。


しかし、医師を続ける以上はストレスフリーな状態を続けることは難しいため、その折り合いをどこで着けるかがポイントになりそうです。


ADを発症しても周囲が困るだけで自分自身は困らないという話もありますが、正常な判断能力を長く維持できるに越したことはありません。


整形外科医の場合、過度のストレスが掛かる原因の大半は手術に起因すると思います。したがって、ある程度の年齢に達したらメスを下ろすことも検討するべきなのかもしれませんね・・・。




 ★★ 『 整形外科の歩き方 』でお宝アルバイト獲得のための
基本講座を公開中です! ★★


      





医師もアンガーマネジメントを!

このエントリーをはてなブックマークに追加


医師の仕事を続けているとストレスに晒される機会が多いです。
手術のストレスもありますが、対人関係でもストレスに苛まされることが多いです。


周囲からはノーストレスと思われているらしい(?)私も、実はたくさんのストレスを感じています。例えば患者さん(やその家族)・コメディカル・同僚医師・激務を理解しない身内等々・・・。


ストレスフルな世の中では怒りの感情を覚える場面が多いですが、ストレートに怒りを爆発させていると、大切な人や重要な人との関係が取り返しのつかないことになってしまいかねません。


そんな悩める医師は、「アンガーマネジメント」を学ぶことを検討してもよいかもしれません。アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで生まれた「怒りの感情を制御する方法」です。


ネットを検索するとアンガーマネジメントについてたくさんの情報を得られますが、手っ取り早く効果を得るために3つのポイントに絞って怒りの感情を制御するコツを説明します。


① 怒りのピークは6秒
 → 怒りの感情を覚えてから6秒間は間を置く


② 「べき」を緩める 
 → あなたの主義主張(=~するべき)は必ずしも他人と同じではない


③ 怒らなければならないことと、怒る必要がないことの線引きをする
 → 怒って相手が変化する可能性があれば怒るが、変化する可能性がなければ立ち去る


特に①は速効性があります。「お・ち・つ・い・て・ね」とゆっくり心の中で言うといいかもしれません。②と③はストレスを抱え込まないコツと言えます。


ここまでエラソーにアンガーマネジメントについて書きましたが、オマエはアンガーマネジメントできているのか?と訊かれると、まだまだと言わざるを得ません(笑)。




                         


            「怒り」のマネジメント術 できる人ほどイライラしない






我が友、口唇ヘルペス(笑)

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日は駄ブログです。いつの頃からか、私の上口唇にヘルペスウイルスが住みつきました。いわゆる口唇ヘルペスです。口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型が原因です。


口唇ヘルペスは感染力が強いため直接接触だけではなく、タオルの共有等の間接接触でも感染してしまいます。日本人成人の半数以上が感染していると言われるほどポピュラーな疾患です。


このウイルスは過労等で私の体調が落ちるとすぐに発症します。2~3日無理をするとすぐに上口唇に違和感を感じ、そのまま無理を続けると水疱ができてヘルペスを発症します。


一旦発症すると1~2週間水疱が出来て人前に出るのが億劫になります。しかし、上口唇に違和感を感じてすぐに睡眠を多く取るようにすると、そのまま発症せずに治ってくれます。


ヘルペスウイルスはいつも私の体調を管理していて、過労やストレスが溜まると警告を発してくれるのです。ヘルペスウイルスのおかげで私はいつも健康的でノーストレスです(笑)。


実は、2日前にも上口唇に違和感を感じたので十分な睡眠を取りました。上口唇の違和感も消失して、身体の疲れもすっかり無くなりました。ヘルペスウイルスのおかげで長生きできそうな気がします。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。