先日の続きですが、ビジネスを行う上で最も重要なことのひとつに「固定費を最小にする」ということが挙げられると思います。
今の時代は変化のスピードが非常に速いため、多産多死型のビジネスモデルが合理的です。多産多死を実践するためには、ひとつあたりのビジネスに大きな投資はできません。
このため、資金拠出は最低限に止めて、スピード・アイデア・人脈で勝負することが最もリスクが少ない戦略となります。そして成功率を上げるためには隣接領域への進出も大きな要素です。
ビジネスを軌道に乗せるポイントのひとつが固定費です。固定費とは、売上高に関係なく発生する費用のことです。 人件費、融資の返済費、家賃、通信費が代表的なものです。
資産形成マニュアルの中でも説明しているように個人レベルでも固定費削減は重要ですが、ビジネスでは更に重要度が増します。固定費が低いほど損益分岐点が下がるからです。
特に給与所得者の立場しか経験していないと、人件費に対する感覚が甘くなります。経営者の立場から見ると、人件費(=給料)に見合うだけの働きをする人が意外なほど少ないのです。
このため、規模の小さなスモールビジネスでは組織の拡大や成長をいたずらに追及することは、収益性を削ぐ行為であることが往々にしてあります。
確かに組織の規模を大きくすると売上も大きくなります。しかし、収益率が横這いもしくは下降するのであれば、規模が大きいほど固定費が上がるためリスクに対して脆弱になります。
組織を大きくして良いのは収益率が上がる場合のみであり、通常は下記のような方針を貫いて高収益のスモールビジネスを「たくさん」所有することで経済的な安定性を高めます。
- 融資残高を減らす
- 人件費を減らす
- 原価率を減らす
- 自分の労働時間を減らす
私の場合、経常利益率50%以上が新規ビジネスに参入する最低ラインです。では、クリニック開業はどうなのか? TKC医業経営指標2014年版では経常利益率25.3%でした。
クリニック開業は一般の事業よりは高収益ですが、残念ながら私にとっては新規参入を検討するほどの収益性は無さそうです。特に②④を減らすことが極めて難しいのが大きな問題点です。
このように考えると、スモールビジネス最大の敵は人件費であり、これを制御することが成功へのポイントになります。例えば旅館業も医療業界と同様に労働集約的なビジネスモデルです。
しかし、今回旅館業に参入するにあたり、私は敢えて1棟貸しにしてスタッフ「ゼロ」を実現しました。接客するスタッフをアルバイトにしたため、人件費は固定費ではなく変動費となります。
つまり、人件費はお客様が宿泊する時にしか発生しないのです。清掃も外注しているので、通常は労働集約的ビジネスにも関わらず、私の場合には経常利益率60%を達成しています。
旅館業はこの世の春を謳歌していますが、いつまでもこの好況が続くはずがありません。しかし冬の時代が到来しても固定費は固都税・保険込みで2万円/月なので極めて安定しています。
このように「人を雇わない」軽装なビジネスを複数所有することが、個人レベルで経済的に成功するひとつのコツかなと思います。
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