Medical Tribune Vol.46, No.6で、セレコキシブは消化管潰瘍の発症頻度が極めて低いことを確認 という記事がありました。

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セレコキシブは消化管潰瘍の発症頻度が極めて低いことを確認
Sakamoto C ,et al. Alimeny Pharmacol Ther 2013; 346-354.


・ シクロオキシゲナーゼ(COX)-2選択的阻害薬のセレコキシブと、プロピオン酸系のプロドラックであるロキソプロフェンとのRCTを実施した

・ 対象は健康な成人被験者189例

・ 76例をセレコキシブ群(100mg×2回/日)、76例をロキソプロフェン群(60mg×3回/日)、37例をプラセボ群として2週間投与した

・ 主要エンドポイントは内視鏡で確認された消化管潰瘍の発症

・ 消化管潰瘍の発症率は、セレコキシブ群1.4%、ロキソプロフェン群27.6%、プラセボ群2.7%だった

・ セレコキシブ群は、ロキソプロフェン群と比べて潰瘍の発症頻度が有意に低かった


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やはり、COX-2選択的阻害薬は、消化管潰瘍の発生頻度が低いですね。私も最近ではセレコックスを第一選択薬として処方しています。


それにしても、たった2週間のロキソニン処方で27.6%も消化管潰瘍が発生するとは驚きですね。ボルタレンでは相当警戒していましたが、ロキソニンでも注意が必要であることを再認識しました。




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