外来をしていると、足部骨折の患者さんを治療する機会が多いです。
主な骨折は、中足骨頚部骨折、中足骨基部骨折(リスフラン関節内骨折)、足趾骨骨折です。


第5中足骨基部骨折のみ例外ですが、私は上記骨折に対して基本的には外固定しない方針です。比較的安定している骨折が多く、外固定をしなくても骨折が転位することが少ないからです。


まだ若手の頃は、全例ギプスシーネ固定をしていた時期もありましたが、これがまた非常に評判が悪かったです(苦笑)。まず、靴を履けないので非常に生活がし辛いです。


足趾骨折に関しては、外固定というよりもモノが当たらないようにプロテクター的にアルフェンスシーネを施行することがありますが、 それでも早々に除去するようにしています。


私は、外固定を使用しない足部骨折では「痛くないように歩いて下さい」 と言うようにしています。具体的には踵部歩行を推奨しています。


患者さんが「痛い」と感じるのは、骨折部にストレスがかかっている証拠です。逆に痛くないのであれば骨折部にストレスがかかっていないという理屈です。



患者さんの感じる「痛み」 を骨折部にかかるストレスの「センサー」と認識することで、外固定無しでもトラブルなく治療できることが多い印象です。 





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