先日、吉野家でお昼をいただきました。私は牛丼フリークで、特に吉牛が大好きです。BSE騒動で中断していた吉牛が再開したときには朝イチで列に並んだほどです(笑)。


そんな吉牛大好き人間なので、当然のごとく吉野家ホールディングス(9861)を保有しています。2001年頃に1797円で100株購入したのが最初です。


その後、買い増して現在は 800株1540円を所有しています。吉野家は律儀な会社で、2001年の購入から19年間も、毎年配当4000円、株主優待6000円を堅持しています。


吉牛を食べながら、もう19年間も所有しているんだなと思いました。その間に配当が4000円×19年=76000円、株主優待は6000円×19年=114000円で、合計19万円となります。


ということは、2001年に購入した100株はすでに配当と株主優待だけで投下資金を全額回収したことになります! むむっ、これはいわゆるタダ株」ではないのか...。


タダ株とは、文字通りタダに手に入れた株式のことです。贈与などを除いて自力でタダ株を獲得するには、おおむね下記の2つの方法があります。


  1. 株価が2倍に上昇したときに半分だけ売却して残りをホールドする
  2. 配当や株主優待のみで投下資金を全額回収する


上記の①は、利食い千人力という相場格言があるように、金融資産投資で超長期に渡って勝ち残る人は、確実に利益を積み上げていく投資戦略を採ることが多いです。


タダ株はこの戦略の応用編で、投下資金を回収することで負ける可能性をゼロにしてから青天井の利益を目指すコール・オプションの買いにも似た戦略です。


2013年以降の上昇相場では、株価が2倍程度に上昇することを頻回にみかけますので、実行している方も多いのではないかと推察します。


一方、上記の②は、配当+株主優待利回りが高い+超長期で所有+安値で購入という条件を全て満たさないとなかなか実現できません。


このため、②の方法でタダ株をゲットする人は比較的珍しいと思いますが、気付けば私はその珍しい人のひとりになっていました。


これも全て、経営者が吉野家HDをしっかり運営してくれていた+吉牛が大好きで株式を所有し続けてきた+安値を更新する毎に買い下がったことが勝因です。


実は、J-REITも②の方法でタダ株をゲットしました。ただし、吉野家HDと異なり、文字通り「人生を賭けた大勝負」で精神的にボロボロになって勝ち取ったものです。


J-REITに比べて吉野家は牛丼を食べるためなのでノーストレスです。私は株主優待投資に否定的ですが、超長期でタダ株をゲットする手段としてはアリかもしれないと思いました。







★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。