昨日の午前は人工股関節全置換術(THA)でした。
特に変わったことも無い方で、手術も問題なく終了しています。


術前CTを計測することで、寛骨臼のどのくらいの深さまでリーミングするかは術前に決定します。実際の手術では計測した深さまでリーミングするのですが、その際の指標がダブルフロア底および内板からの距離です。


特にダブルフロアは、リーミング開始時点では底までどの程度の距離があるのか把握できないことが多いです。以前は掘削しているとダブルフロアが出現するので、そこから3mm丸ノミを用いて内板までの距離を計測していました。


しかし、最近ではリーミング前にあらかじめ骨ノミでダブルフロア部の骨棘を切除してダブルフロア底まで展開しています。リーミング前からダブルフロア底までの距離がはっきり分かるので躊躇なくリーミングできるのです。


少しの手間で安全かつ正確にリーミングできるようになるので、良い工夫かなと思っています。