先日、犬に咬まれた患者さんが初診されました。
飼い犬にやられたそうで、狂犬病の予防接種は受けているとのこです。


ちょうど手背に径5mm程度の咬創がありました。神経・腱損傷はなさそうなので、純粋に犬咬創の治療がメインとなります。


このような垂直型の咬創の場合には、内部に細菌の培地が形成されやすいです。サーフロー等をもちいて咬創内部を洗浄しても、全ての細菌を除去することは不可能です。


このため、いかにして内部が細菌の培地化しないようにするのかがポイントになります。この目的達成のためには、洗浄よりもドレナージが推奨されます。


しかし、径5mmほどの咬創ではドレーン留置やタンポン挿入は不可能です。このような場合には、こちらのようなナイロン糸でのドレナージが有効です。


この手法を知ってからは、ほぼ全例に近いほど咬創の患者さんに対して施行しています。一度、咬創に感染を併発すると治療に難渋しがちです。


転ばぬ先の杖ではないですが、動物の咬創の場合には、ナイロン糸による簡便で安価なドレナージ法を実践することを強くお勧めします。





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