整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

プレタール

プレタール投与法が未だに浸透せず・・・

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日の午前中はアルバイト先での外来でした。
腰部脊柱管狭窄症の方が相変わらず多いので、数名にプレタールを処方開始しました。


プレタールは効果を期待できる反面、頭痛や動悸といった副作用の併発頻度が高いと思います。これに対してオパルモンは効果がマイルドな分、副作用はあまり併発しない印象です。


したがって、腰部脊柱管狭窄症に対する保存治療の第一選択薬はオパルモンにしています。しかし、オパルモンだけでは効果不十分な場合にはプレタールを投入します。


この際、いきなり常用量の200mg/日を処方すると、かなりの頻度で頭痛や動悸を訴える方が発生してしまいます。そこで私は100mg/日を分2朝夕後から投与開始します。


まず最初の1週間は100mg/日服用してもらい、副作用を併発しないことを確認してから200mg投与に移行するのです。200mgに増量する際には、分2朝夕後で50mg錠を4錠処方します。


50mg錠を4錠処方することで、もし副作用を併発しても自分でプレタールの服用量の調整をできるようにしているのです。もちろん、このことは患者さんに充分に説明します。


しかし、この処方をすると必ず薬局から「50mg錠を2錠ではなく100mg錠を1錠で処方してください」という電話がかかってきます。毎週のように増量の過程を説明しているのですが・・・。


今日は、2名の方に同様の処方をしましたが、2回とも電話がかかってきました・・・。同一の薬剤師さんだとは信じたくないのですが、同じ方だったような気がします(笑)。


通常ではない処方や添付文書上の投与方法から外れる際には、必ず医師に電話で確認するように求める院内規定でもあるのでしょうか???



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



プレタール処方の工夫

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日の午前はアルバイト先での外来でした。
約5分の間歇性跛行をきたしている腰部脊柱管狭窄症の方を治療しています。


MRIでL4/5で高度脊柱管狭窄があるので、保存治療で奏効しない場合には手術適応だと思います。しかし、まずは薬物治療でベストを尽くしてみようということでオパルモンから開始しました。


しかし、オパルモンでは全く歯が立たなかったので、プレタールを試してみることにしました。プレタールをいきなり200mg/日処方すると、動悸や頭痛を併発する可能性があります。


そこで、私は半量の100mg/日から投与開始します。プレタールはオパルモンと比較して有効率が高い印象ですが、副作用のほとんどないオパルモンと違い動悸や頭痛を好発します。


この方への初回投与量も100mg/日でしたが、残念ながら動悸や頭痛を併発してしまいました。しかし、下肢痛はかなり軽快したとのことです。


プレタールは、下肢痛に対して有効にも関わらず動悸や頭痛等の副作用があるため、泣く泣く処方を中止せざるを得ない方が多いですが、主治医としては非常に残念です。


今まで50mg×2錠の半量投与でも動悸や頭痛がある場合には、下肢痛に対して効果があっても投与を中止していました。しかし、今回は1錠を割って半錠のみ服用してもらうことにしました。


25.5mg×2錠です。これだけ容量が少ないと副作用の発生頻度は少なくなります。もし50mg×2錠でも副作用を併発するのなら、25.5mg×2錠の半錠投与を検討してもよいかもしれません。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



こむら返りの治療どうしてますか?

このエントリーをはてなブックマークに追加

昨日の午前はアルバイト先で外来をしていました。
整形外科外来をしていると、”こむらがえり”を診察する機会が多いです。


こむらがえりの原因は諸説ありますが、詳細な点は未だに良く分かっていないようです。下肢に好発するので整形外科を受診しますが、本来的にはあまり関係ない科だと思っています。


こむらがえりを来たす疾患として、糖尿病・肝硬変・腎不全・閉塞性動脈硬化症・電解質バランス異常等がありますが、私達が診る頻度は腰部脊柱管狭窄症が最多ではないでしょうか。


上記を踏まえて、私は下記のようなアルゴリズムで治療を行います。尚、内科的な疾患は下記①②の治療が不応の時点で精査を開始しています。


① 原因に関わらず、まずタウリンを処方
② タウリン不応例では、芍薬甘草湯を処方
③ タウリン・芍薬甘草湯不応例で、ベースに下記疾患がある場合

  ・ 腰部脊柱管狭窄症・閉塞性動脈硬化症 → プレタール
  ・ 糖尿病 → キネダック


上記の他にも、ダントロレンやミオナールを投与するケースがあるようですが、私は経験がありません。上記の①~③で80%程度の患者さんの症状は軽快する印象です。


あまり、こむらがえりの治療で難渋した経験はありませんが、タウリン・芍薬甘草湯でダメなときにはプレッシャーがかかります。どなたか良い治療方法が御教示いただけないでしょうか?




       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



バイアスピリン+プレタールはOK?

このエントリーをはてなブックマークに追加

外来をしていると腰部脊柱管狭窄症の方を診る機会が多いと思います。
ほとんどの方はオパルモンやプレタール等の抗血小板薬による保存治療から開始します。


この際に問題になるのが、内科で狭心症・心筋梗塞・脳梗塞に対してバイアスピリンやプラビックスなどの抗血小板薬が既に処方されているケースです。


プレタールなどを追加投与する可否については諸説ありますが、薬剤溶出性ステントを用いた冠動脈形成術(PCI)施行後の抗血小板薬の投与方法が一つの参考事例になると思います。


循環器内科医にお伺いしたところ、PCI施行後1年間は血管性イベント抑制効果を期待してバイアスピリンとプラビックスの併用投与することが多いそうです。


しかし、PCI施行後1年以降は出血リスクが血管性イベント抑制効果を上回るため、1剤に減らしてバイアスピリンもしくはプラビックスの単剤投与とすることが多いようです。


このことを参考にすると、既に内科で抗血小板薬を投与されている患者さんに1年を越えてプレタールやオパルモンを処方する場合は、出血リスクを考慮する必要がありそうです。


では、バイアスピリンとプラビックスが併用されている場合はどうすればよいでしょうか?この場合には内科医師にプラビックスをプレタールで代用できないか問合せするしかなさそうです。


ちなみにプラビックスやバイアスピリンは血小板凝集能抑制効果がメインであり、プレタールやオパルモンのように血管拡張作用が無いため間歇性跛行への効果はあまり期待できません。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



プレタール導入時の薬局からの電話

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日の午前中はアルバイト先での外来でした。腰部脊柱管狭窄症の方が相変わらず多いですが、私はオパルモン→プレタールの順番で処方することにしています。


プレタールの方が効果が強い印象ですが頭痛や動悸といった副作用の併発頻度が高いと思います。これに対してオパルモンは効果がマイルドな分、副作用もほとんど併発しない印象です。


したがって、腰部脊柱管狭窄症の保存治療の入口はオパルモンにしているのです。しかし、オパルモンだけでは力不足の場合にはプレタールを使用せざるを得ません。


この際、いきなり常用量の200mg/日を処方すると、結構な頻度で頭痛や動悸を訴える方が発生する点が問題となります。そこで私は100mg/日を分2朝夕後から投与開始します。


まず最初の1週間は100mg/日服用してもらい、副作用を併発しないことを確認してから200mg投与に移行するのです。200mgに増量する際には、分2朝夕後で50mg錠を4錠処方します。


50mg錠を4錠処方することで、もし副作用を併発しても自分で服用量の調整をできるようにしているのです。ただ、この処方をすると必ず薬局から問合の電話がかかってきます。


曰く、50mg錠を2錠ではなく100mg錠を1錠で処方してくださいと・・・。いちいち薬剤師さんにこちらの意図を説明するのは面倒なのですが、毎週のように増量の過程を説明しています。


しかし、なぜか毎週同じ方から同じ内容の電話が掛かってくるので、本心ではいい加減にこちらの意図を理解して欲しいなと思ってしまう今日この頃です(笑)。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。