今日の午前の手術は、人工股関節再置換術(ポリエチレンライナー交換)でした。
12年前に施行されたセメントレス人工股関節の症例で、ポリエチレン磨耗による大転子部の骨融解が進行してきたため手術を行うことになりました。


再置換術時の瘢痕組織の量は個人差が大きく人それぞれですが、前回手術時の創がどのような状態かで、ある程度内部の瘢痕組織の量を推定できます。つまりケロイドになっている方は瘢痕組織の量が多いですし、創がほとんど分からないような方は瘢痕組織の量も少ない印象です。


再置換術の際には瘢痕組織の切除が必要ですが、どの程度切除するとよいのでしょうか?切除しすぎると関節が緩くなるので、私は最小限の切除に留めるべきかなと思います。骨表面に少しだけ軟部組織を残しつつ、基本的には骨に沿って切除します。


あと、画像所見よりも骨融解の範囲は広いことが多いので注意が必要です。新しいデブリスが発生しなくなると骨融解の進行も止まるので、基本的にはポリエチレンライナーを交換して骨融解部にオスフェリオンを充填するだけでOKです。


ポイントは単純X線像やCTの画像をよく読影して、再置換術のタイミングを逸しないことだと思います。時期を逸すると骨折を併発したり、全てのインプラントを再置換するハメになります。