整形外科医のブログ

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マレット趾

足趾の骨性マレット

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先日のアルバイト先の外来で興味深い患者さんを診察しました。
この方は他の人と衝突してから第2足趾の痛みが続くとのことで受傷されました。


足趾を観察すると、第2足趾のDIP関節の腫脹と発赤を認めます。単純X線像では側面像で末節骨背側のマレット骨折を認めました。


以前ご報告したように足趾の腱性マレットの治療は経験ありますが、足趾の骨性マレットは初めて診ます。う~ん、治療をどうするか・・・。


足趾の局所所見を確認したのですが、第2足趾DIP関節のマレット変形が目立ちません。隣の足趾や健側の足趾もDIP関節は軽度屈曲しており、全ての足趾で自動伸展できない?のです。


前回は腱性マレットであったため保存治療の方が無難という判断でしたが、今回は骨癒合を獲得することは物理的に可能です。


しかし、本当に手術を施行する意義があるのか? と言われるとかなり微妙な状況です。ご本人も今の状況で全く不自由な無さそうです。


患者さんに説明した上で治療方針について協議した結果、このまま何もせず経過観察することになりました。どうしても手術で得られるメリットを見出すことができなかったのです。


しかし、本当にそれで良かったのか私自身も確証を得られません。何か良い治療方法や治療方針があれば、是非教えていただきたいものです。



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足趾にもあった!マレット指

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昨日の夜診で興味深い患者さんを診察しました。
この方は屋内を歩いていて段差につまずき、足趾を強制底屈して受傷されました。


足趾を観察すると、第2足趾のDIP関節の腫脹と発赤を認めます。更に良く観察すると僅かですが、DIPのみ軽度屈曲しており、手指で言う "マレット " 変形をきたしていました。


「んん?」と思って足趾の自動運動をしてもらいましたが、やはり第2足趾のDIP関節のみ自動伸展不可でした。念のため健側足趾を観察しましたが、やはり完全伸展可能でした。


単純X線像では明らかな骨折を認めなかったため、第2足趾の腱性マレット趾と診断しました。私自身は初めて診察するのですが、調べてみると全然珍しい外傷ではないようです。


足趾をぶつることは日常茶飯事なので、ありふれた外傷なのでしょう。しかし何故か、マレット骨折(変形)が足趾にも発生するという考えが、私の頭の中から抜け落ちていました。


さて治療ですが、今回は骨折ではなく腱性マレットであることが問題となります。手指の場合、腱性マレットはスプリントで治療しますが、足趾の場合には伸展位を保ち続けることが難しいです。


足趾は短いためスプリントが充分に機能しないことが多いです。更に入浴時に、手指のように健側手指で伸展し続けることが難しいため、保存治療が上手く施行できない可能性が高いです。


以上のことを患者さんに説明した上で、スプリントもしくはシーネによる保存治療を施行するかどうかを相談しました。結局、ご高齢でもあり、このまま何もせず経過観察することになりました。


しかし、本当にそれで良かったのか私自身も確証を得られません。何か良い治療方法や治療方針があれば、是非教えていただきたいものです。



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