整形外科医のブログ

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モラル

ルールとモラルはどちらが大事?

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先日、アルバイト先で診察していると中学生が突き指したとのことで初診されました。
環指のPIP関節が腫脹しているため、両環指2方向の単純X線像を撮影依頼しました。


撮影された画像をモニターで見て目が点になりました。何と正面像が両手正面で撮影されているのです。しかも、小指は画像に写っておらず、環指も基部が欠けているではないですか!


もしかして両手2方向で撮影依頼してしまったのか? と思ってオーダーを確認しましたが、 しっかり両環指2方向でオーダーが通っています。


仮に両手正面像であったとしても、小指が完全に写っていない画像はありえないと思います。 そこで放射線技師さんに内線で直接確認したところ、「当院の撮影法はコレです」と言われました。


プアーな医療機関だと思いながら、 なぜ環指を中央にして撮影しなければならないかを説明したところ、放射線が垂直に入らないと正確な診断ができないことは理解していると言います。



では、なぜこんな撮影をするのかと問いかけたところ、「それが当院のルールだからです」とおっしゃられました・・・。悪びれずに堂々と言うところが、どうにも救いようが無いです。


医療機関の収益にも患者さんの利益にもならない撮影法を、この放射線技師さんは理屈を理解している(?)にも関わらず日々繰り返しているようです。これは職業倫理の問題です。



今回はちょっと極端な例かもしれませんが、医療機関のルーチンワークの中には時代に合わなくなったモノや、前提条件が間違っているモノがあるかもしれません。


今回の技師歴ウン十年の放射線技師さんを反面教師にして、もういちど自分の中でのルーチンワークを検証してみようと思いました。
 



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勘弁して!ケアマネ主導の区分変更

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整形外科診療をしていると身体障害者診断書や介護保険の主治医意見書の記載を求められるケースが非常に多いと思います。


可能なかぎり客観的に記載することを心掛けていますが、ときどき全く該当しないであろう患者さんから身体障害者診断書や介護保険主治医意見書の作成を依頼されるケースがあります。


虚偽記載をすることはできないのでやんわり断りますが、よくよく訊くとケアマネージャーさんから勧められて言い出すケースが非常に多いことに気付きました。


昨日も、医事課から区分変更目的の介護保険の主治医意見書が回ってきました。この方は肩関節周囲炎で治療中の方ですが、認知症も無く生活は完全に自立しています。


非常にお元気な方ですが、現在の等級は要支援2です。この方が要支援 2を取得? と違和感を感じたのですが、なんと要介護1に区分変更するための主治医意見書とのことでした!


要介護1とは、みだしなみや掃除などの身の回りの世話に手助けが必要で、立ち上がり、歩行、移動の動作に支えが必要とするときがある状態です。


この方は、ちょっと肩が痛い以外は、いつもシャキシャキ歩いています。正直に言って、この方は要支援2 にさえも該当せず、むしろどこからどう見ても非該当(自立)なのです。


ケアマネージャーさんがボランティアで仕事をしているわけではないことは理解しています。しかし、今回のケースは明らかに自分の利益のために介護保険を食い物にしている印象です。


もちろん、このようなケアマネージャーさんは全体の中のごく一部だけだと思いますが、もう少しモラルを期待したいものです・・。



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