整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

リリカ

急性の手根管症候群?正中神経炎?

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今日の午前は外来でした。6日前に赤ちゃんを抱っこして入浴していたところ、突然左手の激烈な痛みとしびれを発症した若い女性のフォローアップをしました。


この方の初診は今週の月曜日で、初診時には激烈な左母指から環指の痛みとしびれを訴えていました。待合室で気分が悪くなって倒れたほどの痛みだったようです。


手関節の腫脹も軽度認めましたが、発赤はありませんでした。正中神経領域の発汗もあり、決してオーバーに言っているのではなく、本当に気分が悪くなるほど痛かったことが分かります。


神経伝導速度ではdistal latencyの遅延を認めませんでしたが、手関節MRIでは手根管内の滑膜炎を疑う所見を認めました。正中神経もリング状になっており、腫脹しているようです。



CTS 2



一種の手根管症候群であることは間違い無さそうですが、ここまで急激に発症するタイプは経験がありません。血液生化学検査で炎症反応の上昇は無く、化膿性屈筋腱炎ではなさそうです。


症状が激烈だったので緊急手術の要否を検討しましたが、循環障害は無さそうだったので外固定と消炎鎮痛剤およびプレガバリン(リリカ®)処方で経過観察することにしました。


幸い2日ほどで症状が軽快したようで、本日時点で症状はほぼ消失していました。結局、原因が良く分からなかったのですが、何らかの原因で正中神経炎を発症していたのかもしれません。



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広島大学名誉教授の津下先生による、手の外科における必須の医学書です。
特に、「私の手の外科」は津下先生直筆のイラストが豊富で、非常に分かりやすく
実践的な医学書です。




                                                   

                                        
            
手の外科の実際                       私の手の外科―手術アトラス








やはり、リリカで体重が増えるのか?

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今日の午前は出張先での外来でした。
以前、リリカ投与中に体重が増加したため、投薬を中止したことを
ご報告しました。


この方はTHA術後フォローの患者さんで、帯状疱疹後神経痛に対してリリカを投与していました。しかし、リリカを中止するとかなり痛いようで、懇願されてやむを得ずリリカを再開しました。


リリカの投与を再開する条件として1週間に1度は必ず体重を測定することと、異常に体重が増加する場合にはすぐに受診するようにお願いしておきました。


今日はリリカを再開して2ヶ月目だったのですが、体重は50kg→52kgでした。正直、微妙なラインだと思います・・・。体重の日内変動だけでも説明できる範囲なので今回は継続処方しました。


気になりだすと、リリカのSEに対して過敏になってしまいます。ここまで神経質になる必要は無いのでしょうが、体重が増えるとしんどかったそうなので、しばらく慎重に投与したいと思います。



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 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



側胸部~背部痛診療のアルゴリズム

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今日の午前は外来でした。
30歳台の男性が2日前からの突然の右側胸部~背部痛を訴えて初診されました。


このような場合には、問診の段階で下記の診断を疑っています。
 ① 肋間神経痛
 ② 帯状疱疹
 ③ 肋骨骨折


①は転移性脊椎腫瘍の除外診断のため胸椎単純X線像でpedicle signの有無を確認しています。②は皮膚を見ると分かりますが、発症後5日ぐらいしないと皮膚症状が出ないので注意が必要です


③は普通に身体所見と単純X線像での骨折の有無を確認しています。①~③のうちで外傷が無いケースでは①の肋間神経痛が多い印象です。この場合、リリカが著効することが多いです。


したがって、このような側胸部から背部痛の方にはリリカ75mg(高齢の方には25mg)から処方開始するのですが、リリカをそれほど増量しなくても疼痛コントロールができる場合が多く、治療としては結構ラクな印象を抱いています。


尚、左側胸部~背部痛の場合には循環器系の疾患である可能性もあるので、おかしな雰囲気を感じれば内科に紹介する方が無難だと思います。




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 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





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       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



久しぶりにお会いすると肥えていました・・・。リリカの副作用か?

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今日の午前は出張先での外来でした。THA術後フォローの患者さんが定期健診で受診されましたが、この方には帯状疱疹後神経痛に対してリリカを投与しています。


3ヶ月ぶりにお会いしたところ、ふっくらとされていました。「?」と思ってお伺いすると、何と3ヶ月で5Kgも太ったとのことです!これは噂に聞くリリカのSEのひとつである体重増加なのでしょうか?


ふっくらされているのはお腹周りが中心で、四肢末梢の浮腫は認めませんでした。特に、食欲が亢進しているワケでもないそうです。そこそこの年齢の方で、3ヶ月に5Kgも体重増加することはあまり無いように思います。


ただ、自分の経験上、体重を減らすことは難しいですが、油断をすると簡単に体重は増えてしまいます(笑)。だから、もし自分の立場であればリリカのSEとは言い切れないなと思ってしまうので、判断が難しいところです。


しかし、このまま見過ごすワケにはいかないので、とりあえずリリカの処方を一旦中止しました。次回は体重の推移を観察するため、2ヵ月後に再診の予約しました。


これで体重が元に戻っていればリリカのSEの可能性が高いということになります。リリカを処方する場合には、やはり体重増加の有無もヒアリングする必要があるなと感じました。





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       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



肋間神経痛にはリリカが著効する場合が多いと思います

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昨日の午前は、出張先での外来でした。
2ヶ月前に転倒して背部を強打してから、左背部の痛み・しびれが続く方を治療しています。


単純X線像では第9胸椎圧迫骨折を認めましたが、すでに楔状変形して骨癒合していました。左背部の痛み・しびれは第9胸椎圧迫骨折の変形治癒による左肋間神経刺激症状と診断しました。


ロキソニンを服用しても疼痛が軽快しないとのことだったので、リリカを投与開始しました。ご高齢だったので25mgを夕後のみ投与から開始したところ、劇的な効果があったようでとても感謝されました。医師冥利につきます(笑)。


このような末梢神経系の痛みやしびれには、やはりリリカの適応となる症例が多いと思います。特に肋間神経痛に関しては、他と比較してもリリカが著効するケースが多いように感じます。


リリカの投与方法に関しては、以前に書いた記事があるので参考にしていただければ幸いです。




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