整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

下腿三頭筋

下腿三頭筋の筋腱移行部損傷に注意!

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先日、自動車に衝突された30歳台の男性が搬送されてきました。下腿後面の痛みを訴えられていましたが、正面からの視診上は足関節に問題は無さそうです。


足関節の単純X線像でも明らかな骨折を認めなかったので、触診を開始しました。アキレス腱のレリーフは確認できますが、Thompson testは陽性でした。


圧痛点はアキレス腱停止部から12cm程度中枢です。 また同部位に一致して筋肉の陥凹を認めました。これらの所見から、下腿三頭筋の筋腱移行部損傷と診断しました。


ときどき診察する機会がありますが、アキレス腱のレリーフがあることと、足底筋や足趾屈筋の力である程度は足関節を底屈できるので注意が必要です。


部位が腓腹筋損傷と紛らわしいのですが、Thompson testが陽性なので鑑別可能です。治療は、アキレス腱断裂に準じたgravity positionでのギプス固定を行う必要があります。


腓腹筋損傷と思って2-3週の外固定で終了すると著明な足関節底屈力の低下を残します。 病態的にはアキレス腱損傷なので、見逃すとかなりやっかいなことになります。


したがって、私は筋腱移行部損傷を疑う場合は、Thompson testを施行するようにしています。このあたりのピットフォールはあまり教科書には載っていないので注意が必要だと思います。



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見逃されやすい下腿三頭筋の筋腱移行部損傷

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昨夜は当直でした。20歳台の男性がバトミントンで着地した際、下腿後面に激痛が出現したとのことで受診されました。


診察するとアキレス腱のレリーフが目視でも触診でも確認できますが、Thompson testは陽性でした。圧痛点はアキレス腱停止部から12cm程度中枢です。


部位から判断して下腿三頭筋の筋腱移行部損傷と診断しました。たまに診る機会がありますが、アキレス腱のレリーフがあることと、足底筋や足趾屈筋の力である程度は足関節底屈できるので注意が必要です。


部位が腓腹筋損傷と紛らわしいのですが、Thompson testが陽性なので鑑別可能です。治療は、アキレス腱断裂に準じたgravity positionでのギプス固定を行う必要があります。腓腹筋損傷と思って2-3週の外固定で終了すると著明な足関節底屈力の低下を残します。


病態的にはアキレス腱損傷なので、見逃すとかなりやっかいなことになります。したがって、私は腓腹筋損傷と思っても全例にThompson testを施行するようにしています。



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