私が勤務する病院では、土曜日の新患外来を大学からのアルバイト医師に助けてもらっています。非常勤医ではあるものの、診察した患者さんの診断書作成業務はお願いしています。


しかし、週1回しか病院には来ないので、急ぎの診断書は常勤医で対応せざるを得ません。特に交通事故患者さんの ” 後出しじゃんけん ” 的な警察提出用診断書の扱いがやっかいです。


何故なら打撲程度の場合、通常なら「約3日間の安静治療を必要とする見込みです」と記載するべきところですが、受傷から2週間してから診断書希望で来院する場合もあるからです。


しかも、「まだ少し痛いです」と訴える患者さんもおり、完全に「治っている」と言い切れないのです。では打撲で「受傷から約3週間の安静治療を必要とする」と記載すればよいのでしょうか?


さすがに、3週間はないだろうと思うのが常識的な判断なのですが、現実問題として2週間を越えて受診しているという事実もあります。


この場合、私は「 受傷から約3日間の安静治療を必要とする " 見込みでした " 」 と記載しています。初診時には3日ぐらいで治るだろうと予想していたという理屈です。


このように記載すれば、整合性がとれて問題が発生しにくいのではないかと思います。 つまらないことですが、診断書に記載する文言には気を使います・・・






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