整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

仕組み化

重症例以外は特殊対応しない

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先日の外来での出来事です。
私は、
MRIの当日説明は見逃しの温床だと思っているので可能なかぎり避けています。


患者さんには「放射線科とのダブルチェックによって見逃しの確率を下げることができるので、撮像当日はMRIの結果を説明せず、後日に結果説明させてもらいます」と説明しています。


ほとんどの患者さんは理解してくれるのですが、ときどきどうしても同じ日に説明して欲しいという方が居ます。骨折などでやむを得ない場合はある程度仕方無いと思います。


しかし、その日の方は80歳台の方で時間は有り余るほど有るのですが、どういうわけか検査の日時を勝手に再診予約の当日の朝一番に変更して、MRIの当日説明を求めてきました。


マイルドな腰部脊柱管狭窄症なので緊急性はありません。患者さんの強引さに辟易した私は、放射線科医師の読影ができていないので、MRIの結果説明はできないことを再度説明しました。


患者さんはやや不満そうでしたが、「軽い脊柱管狭窄症なので、このまま様子を見ましょう」と言って帰した場合、私がMRIの見落をしたとしていたとしてもチェック機構が働きません。


私にとって後腹膜腔はブラックボックスなので、脊椎だけ診ればよいというわけではありません。もちろん、患者さんの読影結果を後日に確認すればよいのでは? という意見もあります。


しかし、優先度の低い症例で特殊対応を始めると収集がつかなくなります。私は重症度の高い方以外は、仕組み化してルーチンワークにしておく方が医療ミスが減ると考えています。


このあたりは、さまざまな意見があると思いますが、患者さんの安全を第一に考えるのなら、多少診察回数が増えてもダブルチェック機能を利かした方がより望ましいと考えます。



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最少の労力で学位を取得する方法

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昨日の話題で、学位論文を当直時間だけで完成させた!?というお叱り(?)や疑問のメッセージが何件か届いたので、補足説明させていただきます。


まず、最初にはっきりさせておくべきことは、「何を目的として学位を取得するのか」だと思います。意外と大学院に進学する人でさえ、明確に答えることができないかもしれませんね(笑)。


私の場合、世俗的ですが「自分および家の名誉」のためです。残念ながらリサーチャーの登竜門としてではありません。したがって、過程ではなく「学位取得」という結果が最重要課題です。


このような前提条件で次に考えるべきことは、いかにして最少の労力で学位を取得するか?です。「名誉」が目的なので、リサーチャーとしての能力向上などは、端から考えていません。


よく、「大学院に進学して研究することで物事を論理的に考える能力が高まる。そして、この論理的に考える能力が高まれば、必然的に臨床能力も高まる」と言われています。


しかし、私の実感では大学院に進学して学位取得を促すための詭弁が少々混じっている印象です。研究することで医師としての能力が向上するほど実臨床は甘くないと思います・・・。


最少の労力で学位論文を完成させるには、しっかりとした研究のスタディデザインが必須です。そして研究の価値を左右するのは 「 N 」 の多さです。何事も数の力がモノを言うのです。


こうなると、いかにして N を稼ぐかが勝負の分かれ目となります。そして、自分の労力や資金を可能なかぎり投入せずに N を稼ぐためにはどうすればよいのか?


究極的には、このあたりが最少の労力と資金で結果を出すためのポイントになると思います。私のケースでは骨シンチグラフィが研究のテーマだったので、通常よりもハードルが高かったです。


正攻法で行くなら、ボスに頼んで科研費を拠出してもらうことでしょう。しかし、ご存知のように骨シンチグラフィは非常に高価な検査なので、科研費だけではおのずと N に限界があります。


医局の先輩がPETの研究をしていたのですが、これなどふんだんに科研費を使ったにも関わらず、 N は20例程度しかありませんでした。この程度の N では全く話になりません。


そこで、私が採った方法は、乳癌の術後健診の際に施行する骨シンチグラフィの結果を利用することでした。これなら無料で無尽蔵に N を収集することが可能です。


このために要した時間は、外科医師と放射線科医師への依頼・患者さんへの同意書作成・倫理委員会へのプレゼンテーション作成に要した数時間のみです。そして研究費は”ゼロ”です。


仕組み造りの一環として放射線技師さんにデータの収集も依頼したので、資金や自分の時間を全く投入することなく、たった1年で300例近くの N を収集することに成功しました。


こうしてイージーに収集したデータの分析および論文の執筆を、全て当直時間内だけで完成させたのです。あまりに労力を投入していないので、人に言うのが恥ずかしいぐらいです。


このように書くと、私は本当に世渡り上手だなと思うかもしれませんが、そのように思った方はまだまだ甘いです(笑)。そもそも私のような一般人にとって学位取得など何の意味もありません。


私の同級生のひとりは学位取得など全く眼中に無く、あっさり開業して短期間で富裕層に到達しました。彼は医師としてではなく、馬主としての方が有名なぐらいです。


そして、私と同じPTA本部役員の旦那さんにノーベル賞受賞者の甥が居ますが、この方を見ていると本物のリサーチャーとはこれぐらいストイックなのか!と感心します。


つまり、私は最少の労力で学位を取得したとは言うものの、入口の段階で間違っているので、上で挙げたお二人からすれば、「何とバカな奴だ」 という評価になるのです(笑)。




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