整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

光線過敏症

モーラスの光線過敏症は防げない!

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ケトプロフェン含有シップの問題点に光線過敏症があります。頻度はさほど多く無いものの、症状が激烈なので、かなり気を遣います。


ケトプロフェンはなかなか皮膚から除去されません。少なくとも1ヵ月は、直射日光はもちろんのこと、ガラスや薄手の衣類越しにも紫外線を当てないようにする必要があります。


一度、光線過敏症を併発すると、貼るのを止めても日光に当たると何度も再発してしまいます。 しかも貼付部位だけではなく、顔面を含めた全身に発症することもあります。 


このため、私の中では「若年女性にモーラステープは禁忌」という思考回路になっています。外来では極力処方しませんが、モーラステープ・ファンが多いことも事実です。


このような「ファン」には光線過敏症を併発する可能性を十分に説明して処方することにしています。しかし、事件が発生してしまいました。


おばあさんに処方したモーラステープを、なんと同居の女子高生が勝手に使用した結果、光線過敏症を発症したのです。自業自得ですが、どこの家庭でもありそうです。。。


この場合、おばあさんがモーラステープによる光線過敏症のSEを完全に理解していたとしても、勝手に借用する子供に対してはどうしようもありません。


ほぼ対策が無いことが現状ですが、あえて言うならば、やはりモーラステープなどのケトプロフェン含有シップは極力処方しないことが吉ではないでしょうか。





★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








ケトプロフェン配合の外用剤に対するクリニック経営者の見解

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先日、大学の同期生で現在は開業している友人と話す機会がありました。この友人の医療レベルは極めて高く、整形外科クリニックもかなり繁盛しています。


外来診療の話をしていて、シップに関する話題になりました。以前にも
記事にしたように、私はシップの処方には気を使っています。友人がこのことについてどう思っているのか訊いてみました。


すると、彼も私と同様にケトプロフェン配合の外用剤であるモーラステープやモーラスパップは一切処方していないとのことです。彼のクリニックは院外処方なので一般名処方をしているそうですが、シップだけは”変更不可”にして処方しているそうです。


やはり光線過敏症を問題視しているのですが、光線過敏症を併発するとクリニックの評判に関わるので一切処方しないそうです。このあたりは、”説明する時間がもったいないから”という私の理由と違って切実な問題なようです・・・。


クリニック経営者は、雇われの身の気楽なサラリーマン稼業である(?)勤務医の私とは、置かれている状況の深刻さが違うことに改めて気付かされました。


紫外線の弱くなる季節になればケトプロフェン配合の外用剤の処方を再開しようと思っていましたが、処方することに何のメリットも見出せないため、友人に習って一切処方しないことにしました。


※ 光線過敏症は、ケトプロフェン配合の外用剤であるモーラステープやモーラスパップに起こりやすいといわれています。一方、ロキソプロフェン配合のロキソニンテープやロキソニンパップは光線過敏症を比較的併発しにくいです。またテープ剤とパップ剤の比較では、水分を含むパップ剤の方が皮膚に優しいそうです。



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 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





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       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



夏の間はロキソニンパップのみ処方しようと思います

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今日の午前は、出張先での外来でした。連休明けなので、すさまじい新患の数でした。連休明けであることを考慮してあまり予約を入れていなかったのですが、それでも新患が多すぎてヘロヘロになりました。


梅雨も明けて夏になっているので、以前にも
記事にしたようにシップの処方には気を使います。しかし、これだけ新患が多いといちいち光線過敏症について説明している時間的余裕がありません。


いつもは光線過敏症について説明した上でモーラステープとロキソニンパップのどちらにするかをお伺いしていますが、今日は思い切って全てロキソニンパップのみを処方してみました。意外なことにモーラステープを敢えて希望する方は居ませんでした。


おそらく、こちらからモーラステープとロキソニンパップのどちらにするかを訊いてしまうとモーラステープを希望する方も多いのでしょうが、皮膚にはロキソニンパップの方が優しいという信念(?)に基づき選択の余地を無くすとかなりの時間と労力の節約になりました。


そもそもモーラステープの添付文書上は、貼付後数ヶ月間(!)も患部を日光に当てないよう警告しています・・・。久光製薬のために延々と日光過敏症の説明するのはバカバカしいので、少なくとも夏季はロキソニンパップオンリーで行こうと思います。


※ 光線過敏症は、ケトプロフェン配合の外用剤であるモーラステープやモーラスパップに起こりやすいといわれています。一方、ロキソプロフェン配合のロキソニンテープやロキソニンパップは光線過敏症を比較的併発しにくいです。またテープ剤とパップ剤の比較では、水分を含むパップ剤の方が皮膚に優しいそうです。



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       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



湿布による光線過敏症(光かぶれ)

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整形外科ですから、外来をしていると毎回たくさんの湿布を処方しています。患者さんの中には湿布を貼りっぱなしにする方もいるので、結構な頻度で湿布かぶれを併発されます。


おそらく、私達が何も言わなければ一日中湿布を貼りっぱなしにしてしまう患者さんが大半ではないでしょうか?湿布かぶれの中でも、光線過敏症は一度併発するとやっかいだと感じています。


光線過敏症は、ケトプロフェン含有の湿布を貼ったまま日光に当たると発症することがあります。一度、光線過敏症を併発すると、貼るのを止めても日光に当たると何度も再発してしまいます。


少なくとも1ヵ月は、その部分に直射日光はもちろんのことガラス越しや薄手の衣類を透す紫外線も当てないようにする必要があります。


湿布かぶれの予防のために、長時間貼りっぱなしにしないこと(3~4時間を推奨しています)や汗をかいたら剥がす等を患者さんに説明しています。


これだけでもたくさんの患者さんに説明するのは大変なのですが、湿布を日光に当てない等の光線過敏症対策まで説明するのは非常に手間取ります。


最近、ケトプロフェンを含有するモーラステープは極力処方しないようにしています。湿布で根本的な治療はできないので、患者さんの不利益を知りつつ敢えてモーラステープを処方する意義を見出せないからです。





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