先日、手指の関節内骨折に対して、関節内骨折観血的手術を施行しなければいけない症例がありました。点数はK 073-3となり、10370点=103700円もの手術費用となります。


これ以外にも諸々の費用が加算されるため、3割負担の患者さんの外来手術では、術後の窓口負担が結構な金額になってしまいます。


あらかじめ説明していても窓口で5万円近く支払うとなると、患者さんの立場ではギョッとしてしまいますね。


このようなケースでは、私は短期間の入院を勧めることがあります。患者さんが加入している生命保険から、入院の場合のみ保険金が給付されることがあるからです。


外来手術で窓口負担が高額になるケースでは、患者さんとの関係を円滑にするためにも、加入している生命保険の代理店に問い合わせて、最適解を探ることを患者さんに勧めます。


そして、その結果としての短期入院であれば、敢えてそのリクエストに応えることも臨床医の処世術かもしれません。





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