先日、肩関節の石灰沈着性腱板炎に対する乱刺法の記事を書きました。
実際に外来で乱刺法(もどき)を施行するためのポイントを記載します。


まず本来の乱刺法は、エコーもしくは透視下に施行します。確実に沈着している石灰を捕らえる必要があるからです。しかし、実臨床では時間が無いので、そこまでできないことが多いです。


このため、前回もお話したように肩峰下滑液包注射の際についでに乱刺法を施行することになります。この際には石灰が腱板のどの部位に沈着しているのかを判断する必要があります。


この際に有用なのが、単純X線像の Scapular Y view です。Scapular Y view を確認することで石灰が沈着している部位を、ある程度判断することが可能となります。


これに加えて、注射のエントリーポイントを前外側にします。通常の肩峰下滑液包注射は後外側から刺入することが多いと思います。


しかし、後外側からでは石灰沈着部に到達することが難しい場合があるので、肩関節鏡のように前外側から針を刺入することで石灰沈着部位への到達を容易にします。


単純X線像の Scapular Y view を依頼するときの注意点ですが、都道府県によっては肩甲骨の病名を要求される場合があります。


不幸にして単純X線像の Scapular Y view に肩甲骨のレセプト病名が必要な都道府県で働いている場合には、「肩甲部痛」などという訳の分からない病名をつける必要があります。


       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


                                        
      

                                 肩関節のMRI-読影ポイントのすべて