整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

化膿性滑液包炎

化膿性滑液包炎の治療って難しい・・・

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先日から化膿性膝蓋前滑液包炎の治療を行っています。
私は、化膿性滑液包炎の治療に対して苦手意識を抱いています。


膝蓋前滑液包や肘頭滑液包などの滑液包内の感染が一度完成してしまうと、治療が長期化する傾向にあるためです。感染治療の原則に沿うと、ドレナージをすることになります。


しかし、滑液包の一部を小切開してタンポンを詰めると、延々と創処置を続けることになります。これは私たちにとっても患者さんにとっても苦痛な治療です。


このため、私は化膿性滑液包炎に遭遇すると、早期から抗生剤の点滴治療を開始します。中途半端に経口抗生剤でお茶を濁すのではなく、下記の方針で治療を行っています。


  1.  数日ほど抗生剤点滴投与 → 経口抗生剤にスイッチ
  2.  頻回(毎日)の滑液包穿刺
  3.  デッドスペースを減らすために患部を圧迫固定


最終的に治療が長期化しそうになれば、滑液包を大きく切開して内部を全て露出させると、あっという間に感染がおさまり創も治癒していきます。


もちろん、最初から滑液包を大きく切開する手もありかもしれません。しかし、この方法の難点は大きな切開創が残ってしまうことです。どちらが良いのかは悩むところです。。。






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大転子部の滑液包炎

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今日の午前は、アルバイト先での外来でした。
40歳台の男性が左股関節部痛を訴えて初診されました。


これぐらいの年代の男性が”股関節部痛”で受診することは比較的珍しいと思います。そして”股関節部痛”といっても、よくよく聞くと殿部痛だったりすることが多いです。


しかし今回の方は”股関節部痛”でも”殿部痛”でもなく、股関節外側部の疼痛でした。触診すると大腿骨大転子部の無名結節に強い圧痛を認めました。


発赤は無いものの、軽度の腫脹・熱感を認めます。股関節を他動的に動かしても轢音を触知しないため弾発股ではなさそうです。単純X線像で異状所見を認めませんでした。


しかし、血液生化学所見でCRP/WBCの軽度上昇を認めました。これらの所見を総合的に判断して、大転子部の化膿性滑液包炎を疑いました。


今回は熱発もなく局所で滑液の貯留もさほど無さそうなので、あえて穿刺は行っていません。治療は抗生剤投与ですが、反応を確認しながら投与期間を判断するつもりです。



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