整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

化膿性滑液包炎

化膿性滑液包炎の治療って難しい・・・

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日から化膿性膝蓋前滑液包炎の治療を行っています。
私は、化膿性滑液包炎の治療に対して苦手意識を抱いています。


膝蓋前滑液包や肘頭滑液包などの滑液包内の感染が一度完成してしまうと、治療が長期化する傾向にあるためです。感染治療の原則に沿うと、ドレナージをすることになります。


しかし、滑液包の一部を小切開してタンポンを詰めると、延々と創処置を続けることになります。これは私たちにとっても患者さんにとっても苦痛な治療です。


このため、私は化膿性滑液包炎に遭遇すると、早期から抗生剤の点滴治療を開始します。中途半端に経口抗生剤でお茶を濁すのではなく、下記の方針で治療を行っています。


  1.  数日ほど抗生剤点滴投与 → 経口抗生剤にスイッチ
  2.  頻回(毎日)の滑液包穿刺
  3.  デッドスペースを減らすために患部を圧迫固定


最終的に治療が長期化しそうになれば、滑液包を大きく切開して内部を全て露出させると、あっという間に感染がおさまり創も治癒していきます。


もちろん、最初から滑液包を大きく切開する手もありかもしれません。しかし、この方法の難点は大きな切開創が残ってしまうことです。どちらが良いのかは悩むところです。。。






★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

整形外科を志すなら、キャンベル(Campbell's Operative Orthopaedics)は必須でしょう。ペーパー版以外にも、DVDやe-ditionもあって便利です。更にKindle版は約30% OFFで購入可能です。このような辞書的な医学書は、電子書籍と相性が良いと思います。










大転子部の滑液包炎

このエントリーをはてなブックマークに追加


今日の午前は、アルバイト先での外来でした。
40歳台の男性が左股関節部痛を訴えて初診されました。


これぐらいの年代の男性が”股関節部痛”で受診することは比較的珍しいと思います。そして”股関節部痛”といっても、よくよく聞くと殿部痛だったりすることが多いです。


しかし今回の方は”股関節部痛”でも”殿部痛”でもなく、股関節外側部の疼痛でした。触診すると大腿骨大転子部の無名結節に強い圧痛を認めました。


発赤は無いものの、軽度の腫脹・熱感を認めます。股関節を他動的に動かしても轢音を触知しないため弾発股ではなさそうです。単純X線像で異状所見を認めませんでした。


しかし、血液生化学所見でCRP/WBCの軽度上昇を認めました。これらの所見を総合的に判断して、大転子部の化膿性滑液包炎を疑いました。


今回は熱発もなく局所で滑液の貯留もさほど無さそうなので、あえて穿刺は行っていません。治療は抗生剤投与ですが、反応を確認しながら投与期間を判断するつもりです。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

 
初学者が股関節外科の基礎および治療体系を学習するにあたり最もお勧めの書籍です。日本を代表する執筆陣が股関節外科に関するあらゆる事項を、非常に分かりやすく解説しています。この1冊があれば股関節外科のほぼ全ての疑問点を解消できると思います。


                 
         
                       股関節学



アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。