昨日の午後からは円板状半月に対する鏡視下半月切除術でした。
この方は、4年前にも反対側の円板状半月で、私が手術を施行しています。
円板状半月の場合、半月の切除量自体が多いので、
正常半月の切除術と比べて、やや手術時間が長くなる印象があります。
しかし、鏡視下手術で手術時間が長くなると、皮下への潅流液の漏れが多くなってきます。私の感覚では、手術時間が1時間を超えたあたりから潅流液がどんどん皮下へ漏れ出す印象です。
したがって、可能な限り早く鏡視下手術を終わらせる必要があります。昨日の方は30分程度で手術を終了しましたが、この程度の手術時間であれば皮下への漏出はほとんどありません。
皮下に潅流液が漏れ出すと関節内の圧が低下するので、視野が急激に悪くなります。
そうなると、手術時間が一層長くなるという悪循環に陥ります。
したがって私の中の目安では、ACL再建術を除く鏡視下手術では手術時間30分以内を目標として、最低でも1時間以内に終了するように心掛ければ良いのではと考えています。
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