今日の午前は外来でした。以前から診ている仮骨性筋炎を伴った肘関節脱臼後関節拘縮の患者さんを診察しました。リハビリテーションを開始して約2週間程度ですが、かなり可動域が改善していました。
本日の時点(受傷後9週)で可動域が135-25-0です。幸い、単純X線像でも前回と比較しても仮骨性筋炎の増悪を認めません。このまま他動的なリハビリテーションを継続することが可能そうです。
現在週3日程度の割合で通院しており、渦流浴後にベテラン作業療法士(OT)による可動域訓練を行っています。患者さんに確認したところ、他動的な可動域訓練も痛みが出る直前までしか行っていないとのことです。
肘関節周囲骨折のリハビリテーションでは、患者さんが痛みを覚えるまで施行してしまうと仮骨性筋炎を増悪させる原因となります。この点でもさすがに心得たもので、ベテラン作業療法士には安心して任せることできます。
若い高校生なのでプレッシャーがありましたが、何とか障害が残らないように治療を敢行できそうで少し安心しました。
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