先日、感染人工股関節でのリストリクターの記事をアップしましたが、今日はその続編です。何気に感染症系の資料を整理しているとかなり昔の資料を見つけました。
PENTAXのアパセラムの販促資料なのですが「簡便な抗生剤の含浸法と徐放システム」という内容でした。
アパセラムブロックに抗生剤を含浸してセメントビーズのように使用するという趣旨です。抗生剤は熱に弱いものが多く、セメントピーズでは十分に活性を得ることができません。
セメントの代わりにハイドロキシアパタイトを用いると、熱に弱い抗生剤でも活性を保ったまま徐放できるという画期的なアイデアです。パンフレットの画像を下記に添付します。
ハイドロキシアパタイトに抗生剤を含浸させる具体的な方法は下記のごとくです。
- シリンジと三方活栓を組み合わせる(上図)
- シリンジにハイドロキシアパタイトと抗菌薬溶液を入れる
- 陰圧をかけるとハイドロキシアパタイトから気泡が出て薬剤が気孔に含浸される
う~ん、なるほどなかなかウマい方法ですね! セファゾリン1gは5㏄ぐらいの生食に溶けるみたいなので、一度試してみたいと思います。
★★★ 管理人 お勧めの医学書 ★★★
感染症治療で最もお勧めの書籍です。Grandeと小さいサイズがあり内容は同じです。小さいサイズの方が安いですが、常に携帯する医師を除けば見やすいGrandeがお勧めです。