整形外科超音波画像の基礎と臨床応用 -見えるから分かる、分かるからできる-
日整会誌(J. Jpn. Orthop. Assoc.)86: 1057-1064  2012


第26回日本整形外科学会基礎学術集会で教育研修講演として発表された
城東整形外科の皆川洋至先生の論文の一部です。


下記に肘内障の病態の部分のみ要約します。


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・ 肘内障の病態は古くから橈骨頭の前方亜脱臼や腕頭関節内への輪状靭帯の嵌頓と考えられてきた

・ 関節エコーを使用して調べたところ、回外筋が輪状靭帯と共に腕橈関節内へ引き込まれるて発症することが判明した

・ 輪状靭帯から起始する先細りの回外筋が、輪状靭帯とともに腕橈関節内に引き込まれた像を「Jサイン」という

・ 輪状靭帯の消失、滑膜ひだの巨大化、回外筋の腕橈関節内への引き込み(Jサイン)は、肘内障の特徴的所見である

・ 肘内障の整復後も回外筋は高エコー像化するので、自然整復例も捕捉できる


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提示されているエコーが非常に分かりやすいので、原著を読むことを強くお勧めします。





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