外来をしていると、イレギュラーな対応をしなければならないことが時々あります。
イレギュラーな対応は医療事故の原因のひとつなので私はできるだけ避けるようにしています。


それでも、どうしても対応をせざるを得ないことがありますが、そのような時に私は「外部記憶」を利用するようにしています。「外部記憶」とは簡単に言うとコメディカルの記憶力です。


例えば、外注検査のために当日には結果がでない場合、私は看護師さんと検査技師さんに「明日、検査結果を確認したかを声掛けしてください」とお願いします。


もちろん、カルテにも確認が必要なことを記載するので、長期間にわたって完全に検査結果の確認を怠る危険性はありません。しかし、検査結果は早く知るに越したことはありません。


声掛けをお願いした看護師さんと検査技師さんは、翌日に電話で私に知らせてくれます。別に声掛けを忘れたからと言って私が怒ることは無いのですが、律義に声掛けしてくれるのです。


このため、歳のためか(笑)自分の記憶力に自信がなくなってきているのですが、大過無く外来業務をこなすことができています。


皆、意外なほど律義なので、ありがたく思いながらコメディカルの方の外部記憶を使わせていただいています。これは、ある意味でチーム医療の亜型なのかもしれません。


ただし、これは仲の良いコメディカルの方にしか通用しないと思います。関係が薄い場合には、あっさり声掛けを忘れられるリスクが高くなるので注意が必要です。



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